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2018年4月18日水曜日

囷 (キン)



日本で発掘された漢代の緑釉囷です。囷とは、中国語で穀倉を意味し、この形が示す通り、家畜の飼料を保管するサイロを象って作られたようです。この内部に古い紙片が入っており、そこには、「明治24・25年頃 市外金立にて発掘せしもの」と書かれています。調べたところ、佐賀県佐賀市金立町では、弥生時代前期の呉人の墓が100基以上発見されていて、その町の住民は、かなり昔から、遺跡の存在を知っていたとのことです。ボロギレに包まれ、明治頃の箱に入っていました。箱には、昭和45年の新聞紙も残されていますので、紙片のメモは、その頃に書かれたのかもしれません。いやはや、考古学ってロマンがありますね。脚は熊をモチーフにして作られ、釉薬のカセ、ひっつき以外、欠けもニュウもありません。高さは、30.5cmです。