現物を見てお買物をしていただきたく思いますので、インターネットを通しての販売は致しませんことをご承知おき下さい。

Customers are able to talk in English at the shop.

2013年9月29日日曜日

企画展 『祈りのカタチ』 終了

本日で、第二回企画展が終了致しました。この期間にわざわざ当店まで足を運んでいただいたみなさま、また品をご購入していただいたみなさま、どうも有難うございました。かなりマニアックな企画でしたが、特に私がかわいがっていた珍しい品を中心に、お客さまの手に渡っていきました。もう二度と出会わないだろうと思うようなものが旅立ちましたが、これからも、私が惚れ込むような品を探していきますので、どうぞよろしくお願い致します。

そして、昨日で、当店をオープンしてちょうど一年を迎えることができました。これも、みなさまに支えられての一年間であり、とても感謝しております。本当に有難うございました。当店は、流行ものを扱うわけではなく、私が好む品を第一に集めているセレクトショップです。それ故に、かなり個性のきつい品が多いと思いますが、今後ともよろしくお願い申し上げます。

それと、当店は狭い店内に常時300点ほどの品を並べておりますが、月に最低2、3回は新しい品を買い付けており、商品を入れ替えることが度々ございます。ブログに掲載している品に興味をお持ちで、ご来店されても、店内に展示していない場合がございますので、店主にご遠慮なくお尋ね下さい。また、ブログでは紹介しない在庫もいろいろとございますので、特に何かお探しの場合も、その旨お伝え下さい。


                          漢代灰陶加彩壺

2013年9月26日木曜日

企画展 『祈りのカタチ』

今回の企画展も、今日を含め後4日間となりました。ご興味をお持ちでも、まだご来店いただいていない方、お越しをお待ちしております。


神社で使われていた木製花器です。お社の軒下に置かれていたのか、雨水に打たれたような感じで、古木の木地と黒く変色した部分が何とも言えない景色を醸し出しています。高さ29cmとやや大振りです。

2013年9月19日木曜日

企画展 『祈りのカタチ』

アフリカのフィギュア


随分前に手に入れた、ブルキナファソの小さなフィギュア2体です。若い方の多くはご存知ないでしょうが、1984年まで、現在のブルキナファソはアッパーボルタという国名でした。私のコレクション歴は30年近くになりますが、最初は現代美術から始まり、その後、アフリカのプリミティヴなものに移っていきました。アーティストは作品を作って売らなければ生活ができません。しかし、こういったプリミティヴなものは、生活に根ざした宗教観の下、販売する為に作られたものではありませんでした。現代人が抱く様々な欲が移入されていない、純粋性に魅かれていったのです。



”PRIMITIVISM" IN 20TH CENTURY ART

本の紹介を致します。1984年にニューヨーク近代美術館(MOMA)から刊行された2冊組の本ですが、タイトルは上記したもので、内容は20世紀を代表する多くのアーティストが、アフリカやオセアニア及びその他の地域のプリミティヴな作品からいかに影響を受けたかということを検証したものです。特に私は、現代美術からプリミティヴなものに興味が移行したこともあり、80年代後半にこの本を購入しましたが、プリミティヴな世界で生きる人達は流行でもの作りをしていたわけではありませんし、今読み返しても彼等の作った造形美に感心してしまいます。私が感動するぐらいですから、20世紀の巨匠達はさぞかし魅了されたことでしょう。現在、この本の購入が可能かどうかインターネットで調べましたが、まだ買えるようです。私の持っている本は初版のハードカバーのものですが、二版目からはソフトカバーになったので、中古本なら8,000円台からありました。内容とボリュームから考えると、その値段は安いと思います。
余談になりますが、時々、世界は狭いなあと思う経験をします。私が海外に住んでいた時期、その国ではアート・ビエンナーレが行われていて、1997年にその審査員として、海外から3名、ローカルで2名選ばれたのですが、私も、友人である文化大臣のアドバイザーからローカルの審査員にと依頼がありました。その海外から招待された内の一人が、今紹介しました本の中でオセアニアを担当したフランス人のPhilippe PELTIERだったのです。その後、彼からパリで開催された展覧会への招待をいただいたりしましたが、一度も行けなかったことが心残りです。

2013年9月16日月曜日

企画展 『祈りのカタチ』

今、テレビでニュースを観ていますが、大型台風が本土に上陸していないにも拘らず、数十年に一度という大雨をもたらし、各地で災害を引き起こしているようです。まだまだ予断を許さない状況のようですので、災害の注意報が出されている地域のみなさまは十分にお気をつけ下さい。

さて当店では、いよいよ明日から第二回企画展の始まりです。みなさまのお越しをお待ちしております。

                      恵美須像

高さ11cmの小さな恵美須像ですが、美しく朽ちた姿は、まるで防具を身にまとった武士のような、力強い佇まいです。力強さのせいか、写真を見ただけでは大きな像かと想像されるのではないでしょうか。

2013年9月14日土曜日

企画展 『祈りのカタチ』


インド東部にナガランドという州があり、ナガ族が住んでいます。20年以上前、私がインドを訪れた際、ナガ族のフィギュアを探し歩いて専門店を見つけたのですが、物価が安いインドとは思われない高額品ばかり。値が高いねと言うと、お前はインターナショナルな価格を知っているのかと返答されました。結局、その店ではナガのものは買わず、他の部族のマスクを購入しました。この写真のものは、魚をモチーフにしたナガ族のペンダントです。数百年経っているオリジナルですが、今も土産物としてコピーを作っていて、古いものはガラスビーズを使用していますが、今はイミテーションのプラスチックだそうです。このようなビーズは現地生産ではなく、交易で手に入れたようで、やはりシルクロードを通じての取得品だったのでしょう。なお、ナガ族はビルマにも住んでいて、前回のブログではチン州のフィギュアを紹介しましたが、チン族とナガ族の文化は似ているそうです。そりゃ、昔は国境なんてなかったですものね。

2013年9月11日水曜日

企画展 『祈りのカタチ』

今回は、ビルマの品を2点紹介致します。


まずは18世紀の仏教ものですが、これが何なのかが正確には分かりません。蓮の上に乗っているようなので、如来ですか。裏にはいくつかの釘が残っていて、恐らく寺院のレリーフとして取り付けられていたのでしょう。


私はつい最近まで知らなかったのですが、ビルマでは、外国人が訪問できる場所が限られていて、多くの地域は立ち入りができないそうです。この写真のものは、ビルマの中西部にあるChin州から出た、薬木で作られたフィギュアです。仏教国であるビルマでも昔ながらの土着の信仰が残っていて、これは精霊崇拝の対象物だそうですが、どれだけ古いかは不明です。とにかく珍しいものです。
現在、日本ではビルマをミャンマーと呼んでいますが、国や人によって呼び方が違います。どうも、政治的な問題も絡まって呼び方に違いがあるようです。

2013年9月7日土曜日

企画展 『祈りのカタチ』

本展を始めるまで、出展します商品の中でも珍しい品を選び、少しだけ紹介致します。この企画に相当します品は100点以上ございますので、ご興味のある方は是非この企画展へお越し下さい。
なお、お盆以降にブログで紹介しております品は、すべてこの企画展に出品するものです。

まずはイスラーム関係です。


クルアーン(コーラン)の古い写本1ページ分です。アクリルのフレームに入れましたので、裏面も見ることができます。シリアで購入しましたが、イランのものではないかと思っています。キリスト教のバイブル等は、世界各国の言語に訳されていますが、クルアーンはアラビア語であるべきだとされています。文字そのものと同時に、アラビア語で読まれるクルアーンの音色が美しく魅力的なのです。日本でも書道というものがありますが、アラビア文字のカリグラフィーは盛んに書かれていて、額装したものがアラブ諸国でよく売られています。


モロッコで手に入れたシルバーのペンダント・トップと指輪です。アラビア語で、「ムハンマド・ラスールッラー(ムハンマドは神の使徒なり)」と彫られています。ベドウィンの村で、2点とも同一人物から出たそうです。

2013年9月3日火曜日

企画展 『祈りのカタチ』

第二回目の企画展を開催致します。人類がこの地球上に誕生して以来、自然崇拝を初めに、今日までの長い歴史の中で、様々な宗教が生まれました。その中で、それぞれの宗教観を基にした造形物が作られましたが、それらは、直接祈りの対象であったり、神への貢物であったり、亡くなった祖先への贈り物であったりと、多種多様な形を成しています。今回の企画展では、アニミズムをはじめ、一神教や仏教、神道、儒教、ヒンズー教等の下、人間の祈りを形にしたものたちを展示致しますので、どうぞご来店下さい。

2013年9月17日(火) - 29日(日)  12:00 - 18:00
企画展中は休店日なしで営業致します