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2015年12月24日木曜日

雑器

今年最後の商品紹介は、雑器といきましょう。
高価なものが良いものかと問われれば、絶対にそうだとはいえません。安価なものでも味の良い品を見つけた時は、高額で良いものを仕入れた時と同じ喜びを感じます。


直径10.5cm、江戸中期〜後期頃の瀬戸白釉小皿です。1枚の縁裏にはノミホツがあり、もう1枚にはうっすらとトリアシがありますがニュウ止めしてありますので、どちらも問題なく使用できる状態です。歪んだ造形に味があり、肌はまるで李朝粉引のような趣があります。


こちらは直径10cm、江戸後期に美濃で作られた鉄釉小皿です。ひっつきを剥がした部分や、漆直しされた部分があることにより、完品としての器より味わいを増しています。


何処のものか分からないのですが、昭和に作られた作家もののような気がします。やきものながら、施された釉薬が剥げたようで、金属のような風合いになっています。口縁の欠けやニュウがありましたが、漆できれいに直しましたので、水も張れます。