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2019年9月13日金曜日

企画展 『発掘せしもの』

当店では、花器になるものを常に多く用意しておりますが、今日は、その中から、お手頃価格の中国ものを2点紹介致します。


元代頃の、白釉双耳壺です。土中にあったのでしょう、白釉がほとんど取れて、ごく一部にその名残があります。ただ、欠けやニュウはなく、カセた状態は侘び寂び感たっぷりです。胴径11.5cm、高さ8cm


これは謎の壺で、被せる蓋が付いており、その蓋と壺の底に穴が開いていて、何の目的で作られたのかが不明でした。中国の黒陶は新石器時代の竜山文化で作られたものが主流ですが、この壺はかなり古いものでありながら、そこまでの時代があるのかがわからなかったのですが、ある同業者に写真を見せると、彼は随分前に、唐代の沈没船から引き揚げられた黒い壺を買ったそうで、それにはやはり穴開きの蓋が付いていて、火薬を入れた壺であったことを説明されたと話してくれました。まあ、詳細不明でも、この写真のように、蓋を被せたまま細い枝や茎を生けても面白いですし、蓋なしの状態で、普通に花器として使用することもできます。口径11.3cm、高さ18cm(蓋を含む)