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2023年9月2日土曜日

企画展 『いきもののカタチ』

今日は、狛犬を3点紹介致します。狛犬とは、高麗から伝わったとされる獅子が、日本独自の姿になった想像上の獣です。


まずは、魔除けとして神社仏閣の軒下角に取り付けられたのであろう、木造の狛犬です。これだけのトロトロ状態になるとは、室町以前の作でしょう。全長15.5cm、幅10cm、高さ12.5cm


こちらは、神社仏閣の欄間の装飾に使われていたのではないかと思われます。江戸時代のものでしょう。全長17.5cm


最後は、銅造の経筒ですが、珍しく蓋のつまみに狛犬が使用されています。国宝や重文の仏像でも、後補でオリジナルの姿そのままが残っていない場合が多々ありますが、このつまみに違和感はないものの、やはり後補で付けられた可能性がなきにしもあらずです。経筒の大きさから見て、鎌倉〜室町時代のものでしょう。ご覧の通り、とにかくパティーナがとても美しいです。
蓋径10.8cm、高さ22.1cm