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2014年1月28日火曜日

Arab as it is (素顔のアラブ)

先月のブログで、私は2001.9.11直後から10年間、アラブで写真を撮っていたことを書きましたが、海外生活を終えて帰国した後、2004年より2011年まで、アラブに関する写真展を関西中心に、多くのギャラリーで度々開催させていただきました。その主旨は、9.11以降、主にアメリカのプロパガンダにより傷付けられたアラブの人々の悪いイメージを回復するためでした。悪人やテロリストは世界中に存在します。アラブでも、一般の人々は、イスラム教やキリスト教の下、真摯に生活を送っているのです。現在の店を開店してからは、なかなか渡航もできず、写真展を開く機会もなくなりましたので、このブログを通じて、様々な写真を公開しようと思いつきました。写真展では、それぞれの写真に関して説明ができませんでしたが、この場では短くても説明を付け、月1ペースで少しずつ掲載するつもりです。どうぞご覧になって下さい。
初回は、アラブへの最初の旅からスタートします。


                                  Tunis, TUNISIA
チュニス中心部にあるビルをリノベーションするために養生シートが張ってある。今から12年以上前の光景だが、現在でも、日本の建設現場を囲っている養生シートがいかに味気なく、趣味が悪いかを思い起こさせる。首都であるチュニスは、かつての宗主国であるフランスの面影を今も残し、人々の服装は現代的である。


                                Kairouan, TUNISIA
カイルーアンはチュニスの南165kmに位置するが、ウマイヤ朝の総督ウクバ・イブン・ナーフィによって7世紀に建設され、チュニスに首都が移る13世紀まで、この地がアラブ王朝の首都として栄えた。アフリカにおけるイスラーム発祥の地であり、この写真で、墓地の後方に見えるのが北アフリカ最古のグランド・モスクである。


                                 Meknes, MOROCCO
10世紀頃に造られた町だが、17世紀にアラウィー朝の首都として豪華な建築物が多く建造された。しかし、わずか半世紀で歴史の舞台は他の都市に移行する。町を歩くと、100年程前にタイムスリップしたような気分になる。


                                 Rabat, MOROCCO
現在の首都であるラバトの、メディナ(旧市街地)の一場面。中世を描いた壁画から飛び出してきたような人物が歩いている。