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2016年8月6日土曜日

夏季休暇

明日、8月7日(日)より8月16日(火)まで、夏季休暇とさせていただきます。
この時期は、毎年のように交通事故や水難事故が多発しておりますので、みなさま、どうぞお元気で楽しい盆休みをお過ごし下さい。




8月6日


71年前のこの日、原爆が広島に投下されました。私の父は広島市内におりましたので、私は被爆二世ということになります。世の中というのは狭いもので、私が10年余り過ごした海外生活の中で、友人になったイギリス人の父上が、戦時中に日本軍の捕虜となり、広島の収容所で被爆されたそうです。他の友人からそのイギリス人を初めて紹介された時、凄く冷ややかな顔をされたのですが、付き合っていくうちに、彼の父上が捕虜であった時に、酷い待遇を受けたことを話してくれ、その経験により、父上は大変な日本人嫌いになり、亡くなるまで日本製品を受け付けなかったそうです。彼は、私と友人になって、初めて日本人と和解できたと笑っていましたが。他にも、大阪で30年以上付き合っている友人から、昨年、初めて、彼のお父さんも広島への学徒動員で被爆されたことを知らされました。
その戦争中には、アメリカだけではなく、ドイツも日本も原爆開発を計画していて、もし日本がアメリカよりも先にそれを手に入れていたなら、不利な戦況であったこともあり、加害国となっていたことは想像に難くありません。そんなことを考えれば、私個人としては、原爆を使用したアメリカよりも、戦争そのものを憎みます。現在の日本には、大日本帝國憲法に戻せという不穏な動きがあり、政治に無関心な多くの国民が、そのような空気を感じ取っていないのが残念です。ここに原爆に関する本を1冊紹介致しますので、盆休みにでも、お読みになればと思います。

『原爆の落ちた日』 半藤一利、湯川豊 共著  2015年 PHP文庫 刊
膨大な資料と証人への調査をされた上、原爆の悲惨さだけではなく、戦争そのものの現実を問われたものです。

かつて、週刊文春や文藝春秋の編集長をされた、半藤さんの文章は、ユーモアもあり、読み易いです。