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2021年3月30日火曜日

企画展 『花の器 9th』

今日は、黒釉の器を2点紹介致します。


イタリア半島中部では、BC8c〜BC1cにエトルリアという都市国家が存在しましたが、これは、その地でBC4c頃に造られた黒陶スキュフォス(水平の双把手が付いた酒杯)です。発掘されたものの割に状態が良く、疵は、口縁にノミホツと、片耳にニュウがあるだけで、裏側の胴は少しカセていますが、ここに掲載した側にはダメージがなく、何と言っても、ミニマルなフォルムが魅力です。落としを入れて、花を生けました。口径8.7cm、把手間13.3cm、高さ8cm


こちらは、12~15c頃のクメール黒釉壺です。数百年という時の流れの中で、黒釉が完璧なつや消しとなり、肩に描かれた二列の文様が魅力ある景色を形作っています。無疵完好、口が広いので、花を生け易いです。胴径15.7cm、高さ11.1cm