現物を見てお買物をしていただきたく思いますので、インターネットを通しての販売は致しませんことをご承知おき下さい。

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2025年9月28日日曜日

企画展 『アバタがエクボ』

今日は、海上がりの陶器を4点紹介致します。


中国近海で上がった、漢代緑釉壺です。肩が張り、底に向かって窄んでいる力強いフォルムが素敵です。ただ、この画像では見えないのですが、口縁の一部に欠けがございます。胴径16.8cm、高さ12.7cm


次に、トルコのマルマラ海 (東アジアとヨーロッパの間にある内海) で上がった12c頃のビザンチン陶器を3点紹介しますが、似通ったものが他にもございます。全てが良い状態を保っているのですが、長期間海中にあったために、貝殻が付着しています。


子供が描いたのかと思われるような、可愛い鳥の文様が施されています。最初から釉薬が掛けられていなかったのではないかと思われます。直径25.3cm、高さ8.6cm


全体に釉薬が掛けられ、中心に幾何学的な文様が施されています。直径27cm、高さ10cm


小さめの鉢で、無釉、やはり中心に幾何学的な文様があります。直径20.5cm、高さ8cm

2025年9月25日木曜日

企画展 『アバタがエクボ』

今日は、額装したコプト裂を4点紹介致します。
1点目は入手した額そのままですが、2点目以降は、入れてあった額があまりにも酷かったので新しいものに入れ替えました。

画像の下が、それぞれのフレーム・サイズ (縦 x 横) です。


49.6 x 25.5cm

31.1 x 40.2cm

36.7 x 36.7cm

54 x 42.5cm

2025年9月22日月曜日

企画展 『アバタがエクボ』

2025年9月23日(火) - 10月5日(日)  12:00 - 18:00   会期中の休店日: 9月29日(月)


いよいよ明日から今回の企画展の開始です。ご興味のある方のご来店をお待ちしております。よろしくお願い致します。
なお、いつもの企画展と同様に、二つの棚は常設として残しております。


今日は、李朝ものを3点紹介致します。花器として造られたものではありませんが、花を生けて撮影しました。使い方はお買い上げいただく方にお任せしましょう。


珍品の把手付容器ですが、ボディは銅造で、その上を紙縒で覆って仕上げています。おまけに、口縁部には鉄造の輪を取付け、その錆びた鉄と古色のたっぷりと付いた紙縒が風情良く調和しています。細い把手が付けられていますが、どのように使われたかは不明です。胴径17.2cm、高さ14.7cm (金具を含まず)


こちらは李朝中期頃の白磁小壺です。塩や食材を入れるための容器だったのでしょう。梅花皮状の肌が荒々しい表情に仕上がっています。胴径9.4cm、高さ7.3cm


白磁極小瓶ですが、かなり小さいので明器だったのかもしれません。高台に小さなホツと、下部に釉ハゲがありますが、細かな貫入が全体に入り、雨漏りの景色が素敵です。これはやはり花器にピッタリでしょうね。李朝前期のものです。高さ7.1cm

2025年9月20日土曜日

企画展 『アバタがエクボ』

今日は、頭部残欠を紹介致します。数点をまとめて写した画像がありますが、販売は1点ずつです。


左から                   ハッダストゥッコ仏頭
                      漢代陶俑頭部
                      北斉白玉仏頭


                  全て雛人形頭部


                  ビルマからくり人形頭部

2025年9月16日火曜日

企画展 『アバタがエクボ』

今日は陶器を5点紹介致します。


BC4cのギリシャ、ウインドホース皿です。欠けはなく、目立たないニュウが二ヶ所ありますが、この状態なら無疵と表示する同業者もあるでしょう。色使い、風合い共に絶妙です。この手の皿は祭祀用だったのかもしれません。箱には表示の紙が二ヶ所に貼ってありますが、筆跡が違うので、以前の所有者が複数存在したようです。直径24.5cm、把手間28.7cm、高さ2.9cm


江戸中期の絵唐津大皿です。よく使われたのでしょう、程良いシミが出て景色良しです。隅の方に描かれたのは竹なのか草なのか、とにかく作為を感じさせない上品な絵です。ホツが二ヶ所あるのですが、どちらも口縁下にあるため、上からの眺めでは目立たなく、銀直しされています。直径29.3cm、高さ5.9cm


江戸後期の瀬戸螺旋徳利です。特に疵けはないのですが、ご覧の通り、歪に凹んだ部分があり、それが景色となっています。
高さ22.3cm


桃山〜江戸初期の黒唐津小徳利です。首は直されていますが、フォルム良く、釉薬の垂れ方も素敵です。また、容量が200ccですから、徳利としてはベストサイズでしょう。胴径8.1cm、高さ11.1cm


江戸中期頃の瀬戸中鉢です。僅かなホツと細いニュウが何本かあり、随分前に金直しされたようですが、描かれた絵がヘタウマで、器全体にシミや雨漏りが見受けられます。建水として使用されたのかもしれませんが、菓子鉢や果物入れとして使えるでしょう。勿論、水漏れはございません。下に、見込の画像を載せますが、まるで李朝の刷毛目のような景色です。高台にも、たっぷりと古色が付いています。胴径19.4cm、高さ10.8cm


2025年9月12日金曜日

企画展 『アバタがエクボ』

今日は、信仰ものを3点紹介致します。


19c以前のキリスト磔刑像です。クロスも腕も失くなっていますが、存在感たっぷりです。
像の高さ33cm、板のサイズ48x20cm


江戸時代の吉祥天です。腕が捥げ、光輪にもダメージがありますが、色落ちした古色や朽ち方が素敵です。高さ15cm


江戸時代の朽ちた大黒像です。下半身に虫食いがあったものの、可愛らしい顔は健在です。高さ12.4cm (台付)

2025年9月8日月曜日

企画展 『アバタがエグボ』

今日は、金属製の花器を3点紹介致します。全てが落とし付きです。


珍しい形の鉄造花器で、細い胴に鉛の輪が回され、より引き締まって見えます。錆びた鉄に腐食した部分が、侘び寂び観をたっぷりと感じさせてくれます。高さ19.9cm


こちらも腐食した鉄造の掛花入です。造られてからかなりの年月が経過しているようで、新しく錆びた鉄造のものよりも趣があります。自立しますので、掛花ではなく卓上や床に置く花器としても使用できます。胴径5.4cm、高さ19cm


全体に塗装されているので、素材がはっきりとは分からなかったのですが、造りから見てアルミ缶を加工した現代ものの掛花入でしょう。アーティストが造ったのか、裏側には環を取り付けて、なかなか洒落た花器です。高さ12.4cm

2025年9月4日木曜日

企画展 『アバタがエクボ』

今日は、伊万里の染付を2点紹介致します。どちらにも直しが施されていたのですが、古い直しであったり、金がほとんど剥がれていたりしたので、錫で修理し直しました。私は、染付に金直しを好まないのです。


これは初期伊万里の蝶紋中皿です。3ヶ所が割れていたものの、パーツがあったために上手く直されています。
直径15.4x14.3cm、高さ3.6cm


こちらは、蕎麦猪口の初期で、歪み具合や素朴な絵付を見ていると、まるで初期伊万里のようです。1600年代後半の作で、蕎麦猪口の中で最も初期に造られたものです。日本酒が似合いそうですね。口径7.5x6.6cm、高さ6.1cm