現物を見てお買物をしていただきたく思いますので、インターネットを通しての販売は致しませんことをご承知おき下さい。

Customers are able to talk in English at the shop.

2025年9月16日火曜日

企画展 『アバタがエクボ』

今日は陶器を5点紹介致します。


BC4cのギリシャ、ウインドホース皿です。欠けはなく、目立たないニュウが二ヶ所ありますが、この状態なら無疵と表示する同業者もあるでしょう。色使い、風合い共に絶妙です。この手の皿は祭祀用だったのかもしれません。箱には表示の紙が二ヶ所に貼ってありますが、筆跡が違うので、以前の所有者が複数存在したようです。直径24.5cm、把手間28.7cm、高さ2.9cm


江戸中期の絵唐津大皿です。よく使われたのでしょう、程良いシミが出て景色良しです。隅の方に描かれたのは竹なのか草なのか、とにかく作為を感じさせない上品な絵です。ホツが二ヶ所あるのですが、どちらも口縁下にあるため、上からの眺めでは目立たなく、銀直しされています。直径29.3cm、高さ5.9cm


江戸後期の瀬戸螺旋徳利です。特に疵けはないのですが、ご覧の通り、歪に凹んだ部分があり、それが景色となっています。
高さ22.3cm


桃山〜江戸初期の黒唐津小徳利です。首は直されていますが、フォルム良く、釉薬の垂れ方も素敵です。また、容量が200ccですから、徳利としてはベストサイズでしょう。胴径8.1cm、高さ11.1cm


江戸中期頃の瀬戸中鉢です。僅かなホツと細いニュウが何本かあり、随分前に金直しされたようですが、描かれた絵がヘタウマで、器全体にシミや雨漏りが見受けられます。建水として使用されたのかもしれませんが、菓子鉢や果物入れとして使えるでしょう。勿論、水漏れはございません。下に、見込の画像を載せますが、まるで李朝の刷毛目のような景色です。高台にも、たっぷりと古色が付いています。胴径19.4cm、高さ10.8cm