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2025年10月21日火曜日

安南青磁茶碗


1600年代後期に造られた、小振りの安南青磁茶碗です。細かな貫入が全体に入り、良い景色を醸し出しています。無疵で、四方桟の組箱に収まっていました。口径12cm、高さ6.7cm


これは見込の画像ですが、底には釉溜まりがあります。口縁にホツのような部分が見えますが、釉薬が掛かっており、焼成前の凹みのようです。江戸時代の日本では、安南茶碗の素朴な姿が茶人に好まれ、多くが輸入されたようですが、生産地のベトナムでは雑器として使われていたので、完璧な仕上げにはこだわらなかったのでしょう。