現物を見てお買物をしていただきたく思いますので、インターネットを通しての販売は致しませんことをご承知おき下さい。

Customers are able to talk in English at the shop.

2025年9月12日金曜日

企画展 『アバタがエクボ』

今日は、信仰ものを3点紹介致します。


19c以前のキリスト磔刑像です。クロスも腕も失くなっていますが、存在感たっぷりです。
像の高さ33cm、板のサイズ48x20cm


江戸時代の吉祥天です。腕が捥げ、光輪にもダメージがありますが、色落ちした古色や朽ち方が素敵です。高さ15cm


江戸時代の朽ちた大黒像です。下半身に虫食いがあったものの、可愛らしい顔は健在です。高さ12.4cm (台付)

2025年9月8日月曜日

企画展 『アバタがエグボ』

今日は、金属製の花器を3点紹介致します。全てが落とし付きです。


珍しい形の鉄造花器で、細い胴に鉛の輪が回され、より引き締まって見えます。錆びた鉄に腐食した部分が、侘び寂び観をたっぷりと感じさせてくれます。高さ19.9cm


こちらも腐食した鉄造の掛花入です。造られてからかなりの年月が経過しているようで、新しく錆びた鉄造のものよりも趣があります。自立しますので、掛花ではなく卓上や床に置く花器としても使用できます。胴径5.4cm、高さ19cm


全体に塗装されているので、素材がはっきりとは分からなかったのですが、造りから見てアルミ缶を加工した現代ものの掛花入でしょう。アーティストが造ったのか、裏側には環を取り付けて、なかなか洒落た花器です。高さ12.4cm

2025年9月4日木曜日

企画展 『アバタがエクボ』

今日は、伊万里の染付を2点紹介致します。どちらにも直しが施されていたのですが、古い直しであったり、金がほとんど剥がれていたりしたので、錫で修理し直しました。私は、染付に金直しを好まないのです。


これは初期伊万里の蝶紋中皿です。3ヶ所が割れていたものの、パーツがあったために上手く直されています。
直径15.4x14.3cm、高さ3.6cm


こちらは、蕎麦猪口の初期で、歪み具合や素朴な絵付を見ていると、まるで初期伊万里のようです。1600年代後半の作で、蕎麦猪口の中で最も初期に造られたものです。日本酒が似合いそうですね。口径7.5x6.6cm、高さ6.1cm

2025年8月31日日曜日

企画展 『アバタがエクボ』

今日は、土偶を3点紹介致します。


ナイジェリアで発掘されたノク土偶です。ノク文化の詳細はまだ解明されていない部分が多いようですが、発掘された土偶の鑑定ではBC10~5c頃に造られたとされています。ノクの土偶には完品がほとんどなく、状態の悪いものが多い中で、今回出展するものは、側面に穴が開いているものの、それ以外にダメージのないグッド・コンディションです。高さ24.7cm


プレコロンビアの顔面土偶です。以前にもプレコロンビアの土偶を紹介したことがありますが、これは紀元前のものでしょう。これが壁面から剥がされたものか、像の残欠なのかは不明です。ただ、顔面全体が上手く残っていて、それもなかなか愛嬌のある表情をしています。頭頂部から頸部下までの長さは9.8cmです。


レバノンで発掘されたテラコッタで、どうやらアルマジロのようです。現地の同業者が自宅でコレクションしていたもので、彼の父親は考古学者でしたが、このような像は初めて見たそうです。中に石が入っているようで、振ると音がし、子供のおもちゃではなかったのかと、その業者は話していました。フェニキア時代、4000年程前のものです。全長7.3cm、高さ4.8cm

2025年8月28日木曜日

企画展 『アバタがエクボ』

2025年9月23日(火) - 10月5日(日)  12:00 - 18:00   会期中の休店日: 9月29日(日)


上記の日程で企画展を開催致します

当店では疵ものをほとんど扱わないのですが、難点があっても魅力を感じる品は入手しておりました。今回の企画展は、そのような品々の展示販売です。発掘や海上がり・川上がりの陶磁器、祈りの対象物、朽ちたオブジェ等、100点以上を出展致します。
あくまでも魅力がある品ということで、タイトルは『アバタもエクボ』ではなく、『アバタがエクボ』としました。
ご興味ある方の、ご来店をお待ちしております。

企画展終了まで、いくつかの出展品をこのブログで紹介していきますので、どうぞご覧下さい。 



2025年8月26日火曜日

ヤマーンタカ



先週に引き続き、今日もチベットものの紹介です。これは、梵名でヤマーンタカと呼ばれる大威徳明王像で、水牛に乗っています。五大明王の一員として西方を守護する役目を持ち、チベットの最大宗派であるゲルク派では、重要な本尊とされているそうです。
仏像本体と光背全てが銅造で、裏側にはいくつかの梵字が刻まれています。造られてから200年程度は経っているでしょう。
高さ13.9cm
 

2025年8月19日火曜日

マニコロ

この猛暑がいつまで続くのだろうと、暑さにウンザリする毎日ですが、みなさんお元気でお過ごしでしょうか。
当店は長い夏休みが終わり、今日から営業を再開しますので、またよろしくお願い致します。



今日の品紹介は、日本ではマニ車と呼ばれるチベットの仏具です。インターネットでマニ車を検索すると、山のようにたくさんの品が出ていますが、古いものはほぼなし。今回紹介しますマニ車は、実際にチベットで使われた個人用のもので、中には古い経典が残っています。

 

2025年8月9日土曜日

2025年 夏季休暇


先日お知らせしました通り、明日8月10日(日)より8月18日(月)までの9日間を夏季休暇とさせていただきますので、よろしくお願い致します。

酷暑が続いておりますので、自己管理を十分に行い、健やかなお盆をお過ごし下さい。



2025年8月5日火曜日

李朝黄銅蝋燭台



今日の品紹介は、李朝黄銅蝋燭台ですが、土台が卍型になっています
。油を使って火を灯す李朝の燭台は数多く、当店でも何点か扱いましたが、蝋燭の台は初めて入手しました。高さ5.7cm、卍の土台4.8x4.8cm
 

2025年7月29日火曜日

チビリチビリと



一人でお酒を楽しめそうな、一合徳利を入手しました。京焼で意匠良く、たっぷりと付いた古色からすると、100年以上の古さがありそうです。小さな徳利なので、それに合う盃がないかと探してみると、以前から持っているものがぴったり。信楽の白釉掛けで、これも古色から見て、大正〜昭和初期のものでしょう。
徳利: 高さ14cm、容量200cc弱   盃: 口径6.1cm、高さ2.5cm
 

2025年7月24日木曜日

夏休み


当店は、8月10日(日)より8月18日(月)までの9日間、お休みさせていただきます。

なお、私は混雑を嫌うために、その期間は家でゆっくりとしておりますので、もし帰省等で当店にお立ち寄りいただける方がいらっしゃいましたら、事前にご連絡下さい。
よろしくお願い致します。

2025年7月22日火曜日

ネパール木彫

今日は、ネパールに住む山岳民族の木彫を2点紹介致します。


ネパールでは今でもシャーマンが存在するように、土着のプリミティヴな宗教と仏教が結びつき、独特の宗教観が存在します。この木彫は人間か猿の坐像のようですが、やはり宗教的な意味合いがあるのでしょう。ネパールはチベットと接しているので、猿の可能性があり、この可愛らしい姿を見ているとほっこりします。高さ15cm


こちらも坐像ですが、二人が背を向けて台の上に乗っかっています。台は歪な造りなのですが、形状からして壺等の蓋だったのではないかと思われます。オブジェとして飾るのに違和感はございません。長径9.7cm、高さ8.5cm
 

2025年7月15日火曜日

戦国の世に花を



中国、春秋戦国時代 (2500年以上前) の青銅把手付杯です。現在のコップに通じるフォルムですが、これは上級兵士の携帯用杯だったそうです。まあ当時の青銅器は貴重で誰でもが所持できるものではなかったでしょう。たっぷりと付いた緑青のパティーナが美しいです。無疵ですが、落としを入れて花を生けました。胴径9.5cm、高さ9.5cm

 

2025年7月9日水曜日

Francis Higby

先週のブログで "rest in peace" のタイトルと画像を掲載しましたが、それは、私が過去に住んでいたセイシェルで最も仲の良かった友人のドローイングです。掲載した前日、その彼が亡くなったと、他の友人から連絡があったのです。私のプライベート・マターなので、そこでは何の説明もしなかったのですが、彼はセイシェルの住人の中で、現代美術に関して最も造詣の深い人でした。
私のブログで、友人から貰ったものだと、Joseph BeuysとGuglielmo Achille Cavelliniのカード等を紹介したことがありますが、その友人というのが、今回亡くなったFrancis Higbyでした。若き頃の彼はアーティストで、元はイギリス出身ですが、ドイツに住んでいた頃もあり、多くのアーティストと繋がりがあったようです。ただ、ひょんなことからセイシェルに住むようになり、そこでは作家としてではなく、国の文化省で働いていました。家にいる時は、コツコツと好きなドローイングやコラージュを制作して楽しんでいたものの、私以外の人にはほとんど見せることもなく暮らしていました。Francis自身は葬儀をしないでくれと言い残したそうですが、彼の死を連絡してくれた友人は、彼と親しかった仲間達だけでも集まってイベントをするそうで、私に何かメッセージを欲しいと依頼があり、彼から貰った作品や印刷物の画像と文章を用意して送ったところです。

セイシェルを紹介するブログで、初回は昔の墓地の画像でしたが、二回目は、親友の遺物の写真になってしまいました。彼は、ポストカードサイズの作品を200点以上制作しており、25年程前にそれらの中から私の好みで選んで頂いたのが、下の画像のものです。画像中、下の段の中央が、若き日の彼の姿です。

ちなみに、Beuysは晩年にセイシェルを訪れ、その自然との関係をテーマとした本『Diary of Seychelles』が出版されています。私は随分前に買いましたが、今、Amazonで調べると1冊 (US$130) だけ残っていました。英文ですが、ご興味のある方はお早めにどうぞ。



2025年7月8日火曜日

江戸ガラス小皿



幕末頃に造られた、デザインの良い江戸ガラス小皿を7客入手しました。全て状態良く、鉛が入っているので、爪で弾くとキーンという金属音がします。夏の冷菜やデザートを乗せるのにもってこいでしょう。直径11.2cm、高さ2.5cm

下に、1客だけを真上から撮った画像を載せます。


2025年7月2日水曜日

rest in peace



2025年7月1日火曜日

李朝乾漆大鉢



今日は李朝乾漆大鉢の紹介ですが、乾漆でこのような鉢には初めてお目にかかりました。ご覧の通り、かなり使用された姿ですが、紙の上に布を貼った強度がある上手の仕上げなので、現在でも十分に使える状態です。どんな使い方をすれば良いのかと考えたのですが、取り敢えず果物を入れてみました。直径35.7cm、高さ13.2cm

 

2025年6月28日土曜日

ボケ



昨日気付いたのですが、集合住宅のベランダで育てている木瓜に一輪の小さな花が咲いていました。カンカン照りのこの時期に咲くなんて驚き!これが「ボケてるんやないぞ」と揶揄する語源なのでしょう。確かにボケた木瓜です。
 

2025年6月24日火曜日

白磁茶壺



丸っぽいフォルムの白磁小壺に、誂えた木製(黒柿)の蓋が嵌められています。前所有者は江戸後期の平佐だと述べられたそうですが、高台を見れば違うのではないかと思っています。他に類例を見ないので断言できませんが、波佐見辺りのものではないでしょうか。造られた場所や時期がどうであれ、とにかくホッコリとした魅力ある茶壺です。
胴径11.1cm、高さ12cm
 

2025年6月17日火曜日

鉄斧



これはフィリピンのカリンガ州から出た鉄斧で、壁に掛ければ素敵なオブジェとなります。1本の釘に、斧と柄が繋がっている部分を引っ掛けただけでこのように飾れるのです。100年前後の古さはあるでしょう。長さ48.8cm、幅38cm

私が若かりし頃から好んで集めてきたプリミティヴな品々、久々にその多くを店に飾ってみました。3週間程そのまま飾っておくつもりですので、ご興味のある方はどうぞご覧になって下さい。土産物レベルではございません。
なお、これは企画展ではありませんので、店内全てをプリミティヴな品で埋めるのではなく、他分野の品も並べております。
 

2025年6月10日火曜日

常滑広口中壺



今日の品紹介は、室町時代の常滑広口中壺で、肩の3ヶ所に窯印が刻まれています
。かなりカセて野武士然としていますが、無疵です。水漏れチェックのため、入手後水を入れ3日間そのままにしておいたのですが、底がジワッと湿っていたので、花を生けるには落としを使用した方が良いでしょう。胴径20.8cm、高さ13.5cm

山アジサイの鉢植を買ったので、それを壺に入れてみました。口が広いと、こういった事もできるのが便利です。
 

2025年6月3日火曜日

壁画残欠



今日の品紹介は壁画の残欠ですが、正方形の磚に石膏を盛り、その上に絵を描いています。こういった壁画は、磚を繋ぎ合わせて絵の支持体としているのですが、これが一見ホータンの壁画に似ているものの、ホータンの磚と比べてかなり小さいので、カシミールやアフガニスタン辺りのものだそうです。磚の厚みが3cm程あるのでテーブル上に立てることができ、素敵なオブジェとなるでしょう。5~6c頃のものだと思われます。縦 ・横それぞれ10cm程です。

 

2025年5月27日火曜日

青銅ラクダ像



中国、前漢代の青銅ラクダ像です。緑青が像全体に入り込み、疵もないパーフェクトな状態です。オブジェとしてそのまま飾るも良し、ソリッドな造りなので重さもあり、ペーパーウェイトとして使用できます。長さ6.5cm、高さ4.7cm

 

2025年5月22日木曜日

八重ドクダミ



八重のドクダミが咲きました。一昨年に鉢植を買い、昨年は4輪しか咲かなかったのですが、今年は先週末からもう12輪の花を付けました。薬草としても有名なドクダミ、流石に繁殖力も強いです。

 

2025年5月20日火曜日

チベット、経板入経典



ネパールで見つかった、経板に挟まれたチベット密教の経典ですが、信者に使われて150~200年は十分に経っているでしょう。角が取れ、思いっきり古色が付いています。長さ33.6cm


下の画像は、経板の上蓋を外したものです。

 

2025年5月13日火曜日

爽やかグラス



4月は寒い日もありましたが、5月に入り、ようやく夏が来るのだと認識させるように暖かくなりました。この夏も昨年と同様に極暑になるようで気が滅入りますが、程々の暑さに収まって欲しいと願っています。
さて今日は、夏を迎えるのに相応しい、爽やかさを感じるグラス6客組です。ウラン反応がないので戦後のものかも知れませんが、サイズが微妙に違うので大量生産のものではないと思います。初見のデザインで、ストライプが斜めに入っています。画像では5客しか見えませんが、6客目は中央のグラスの後ろに隠れています。口径6cm、高さ9cm
 

2025年5月7日水曜日

シラン



私が育てているシランの花が咲きました。ただ、先週のイチハツと同様に、10株以上ある内で咲いたのは3株だけ。植物の育て方に付いて本を読んだ訳でもないので、ちょっと勉強しなければ。

 

2025年5月6日火曜日

西漢ガラス蝉



発掘された西漢(前漢)代のガラス造蝉です。銀化したガラスはコンディション良く、戦国玉と同じように、紐等を通す穴が口の辺から臀部まで縦に開けられています。金属の棒や紐を通せば、素敵なペンダントトップになるでしょう。長さ3.3cm

 

2025年4月30日水曜日

イチハツ



イチハツという中国原産のアヤメ科の花ですが、鉢植に蕾を発見したので、後2、3日もすれば咲くだろうと思っていたところ、翌日にはこのように完全に開花しました。株は10本程あるのですが、昨年は2輪だけ咲き、やはり今年もこの2輪だけで終わりそうです。植物を育てるって難しいですね。ちなみに、このイチハツという名前、アヤメ科の中で一番先に花が咲くので、その名が付けられたようです。

2025年4月29日火曜日

南京白磁盃 5客組



中国、清代初期の白南京盃、5客組です。中国茶の碗として造られたもので、巷でよく目にする白南京の茶碗は、厚さのボッテリとした広口のものが多いのですが、今日紹介しますものは、薄手で、口が窄み、酒盃として打って付けのサイズと形です。

5客まとめての画像では分かり辛いので、下に1客だけの画像を載せますが、1600年代後期の伊万里の雰囲気があります。それはそうですね、我が国の多くの文化は大陸から来ているのですから。いや、文化だけではなく人もですね。
口径6.7cm、高さ4.9cm


2025年4月23日水曜日

春の花



急に暖かくなり、私が育てている鉢植も次から次へと開花が始まっています。昨日は、サクラウツギとツボサンゴが同時に咲いたので、早速生けてみました。サクラウツギだけだと寂しいのですが、可愛い赤花と共に、紅白揃って春らしいイメージに仕上がりました。


2025年4月22日火曜日

厨子入極小大黒像



この厨子に入った大黒さんは、小さいといっても極小で、本体の高さは僅か1.5cm、ただ、ルーペで見ても、精巧に彫られた姿には吃驚です。大黒像の乗った板の裏側には、墨書きがしてあり、年代が享保7年となっています。ご覧の通り、厨子の上に輪っかがありますが、前所有者が壁に掛けていらっしゃったのでしょう。輪っかは簡単に取れますが、まあウブのままに残しておきます。厨子の高さ7.8cm

 

2025年4月17日木曜日

今年最後の木瓜



例年なら既に終わっている木瓜の花ですが、今年は随分遅くまで咲き、今朝、最後の枝を切りました。来年も良い枝ぶりで咲いてくれるようにと願い、若い枝はそのまま残しました。ではまた来年、楽しませてもらいましょう。

 

2025年4月15日火曜日

李朝花文字民画



先週に引き続き、今日も李朝ものの紹介です。花文字の民画で、『浄』という字をデフォルメしているので、濁りがなく清らかという意味でしょうか。二羽の鳥に蓮、黒字の中には吉祥文である蝙蝠も描かれています。 絵はシミて古色たっぷり、それを以前の所有者が何十年もコレクションされていたようで、バックの紙も絵と同化して、より古く見せています。
フレームサイズ: 縦90cm、横45.4cm
アクリルのリフレクションを防ぐため、斜めから撮影しました。
 

2025年4月8日火曜日

李朝茶盆



両側に持ち運ぶための穴が開けられた、李朝の茶盆です。素朴な盆でありながら、縁には済州青貝の螺鈿が施されており、それがアクセントとなっています。かなりの頻度で使用されたと見え、古色たっぷりの姿です。桐箱に納まり、茶盆と書かれた紙が貼られています。DWH: 22.5 x 40.2 x 6.2cm

話は品紹介から変わりますが、朝鮮でも中国とはまた違ったお茶が沢山ありますね。以前、京都の街中に素夢子という韓国のお茶を出してくれる飲食店があり、何度か利用させていただいたことがあります。2021年に閉店されたので、現在はどうなっているのだろうと先程検索すると、3年前に大原で店を再開されたものの、体調不良ということで昨秋から休業されているようです。以前のお店は、他の韓国料理店では見ない設えで、居心地が良かったことを思い出します。
なお、当店は古物を扱っておりますので、朝鮮半島の古いものに関しては、文化的な意味として、韓国・北朝鮮の隔たりなく、朝鮮という名を常に使用しております。
 

2025年4月6日日曜日

企画展 『花と酒 3rd』 終了 

本日で今回の企画展が終了致しました。
ご来店いただきましたみなさま、そして品をお買い上げいただいたみなさま、どうも有難うございました。
明後日からは通常営業に戻りますので、またよろしくお願い致します。

毎年、春の企画展は今回と同時期に開催しているのですが、昨年までは、企画展前に椿や木瓜の花は既に散っていたのに、今年はそれらを生けることができ、椿はいまだに開いていない蕾があるほどです。これはやはり異常気象の影響なのでしょう。
私などはごく近い将来にこの世から去りますが、未来を想像すると恐ろしく感じます。人間の尽きることのない欲望が環境に悪影響を及ぼしているのでしょうが、それに対処しない現在の世界を見ていると、良い方向へ向かうとは思えない状況です。政治家を始めとして経済面だけを考えているだけでは解決などなく、これは全ての人が生活を見直すべき事柄ではないでしょうか。



2025年4月3日木曜日

企画展 『花と酒 3rd』

今回の企画展も今日を含め残り4日間となりました。
ご興味のある方のご来店をお待ちしております。よろしくお願い致します。

今日は、大きさが違っても、縁の立上りが低い明治〜昭和初期頃の盆を3点紹介致します。
その他、盆は江戸時代から昭和初期のものまで色々と在庫しております。


大振りの木地盆です。欅で古色がたっぷりと付いています。直径41cm


こちらは中間サイズの黒根来盆です。酒器と小皿を乗せるには適したサイズでしょう。直径36.7cm


最後は、小さめの欅盆で、一人でお酒を楽しむのにピッタリでしょう。よく使われた感じです。直径29.4cm
 

2025年3月30日日曜日

企画展 『花と酒 3rd』

今日は、統一新羅の器を2点紹介致します。


これまで新羅の壺を多く見てきましたが、このようなデザインで平べったい壺には初めてお目にかかりました。胴に巡らされた統一新羅独特の文様が素敵で、目立った疵もなく、直接水を張れます。胴径19cm、高さ9.3cm


こちらは鉢ですが、やはり胴に文様が巡らされ、口縁に一ヶ所ノミホツがあるだけで、直接水を張れます。口径13cm、高さ6cm