青銅皿
時代は紀元前から現代、ジャンルは現代美術、アフリカやインドネシアのプリミティヴ・アート、アラブの古民具、日本や朝鮮を中心としたアジアの陶磁器・仏教美術・古道具等を扱う小さなセレクトショップです。他の骨董屋や古美術店ではほとんど見掛けない珍しい品を中心に集めておりますので、ご興味のある方はどうぞご来店下さい。
Customers are able to talk in English at the shop.
2025年10月28日火曜日
2025年10月7日火曜日
美濃小皿
今日は、疵ものながら魅力ある表情の美濃小皿を2点紹介致します。
先日の企画展で並べたのですが、残念ながら残っておりました。
まずは室町初期に造られた皿で、見込中央にある窯疵が埋められています。私はルーチョ・フォンタナが好きだったので、このようにスリットの入ったものに惹かれるのかも知れません。全体の色バランスも良く、数寄者好みの一品でしょう。直径11cm
2025年10月5日日曜日
2025年10月2日木曜日
企画展 『アバタがエクボ』
今回の企画展も、今日を含め残り4日間となりました。ご興味のある方はどうぞお越し下さい。
今日は、オルドスの品を2点紹介致します。
オルドスの遺物ではオブジェが多いのですが、これは銅造中壺です。造られた当初は耳や袴が取り付けられていたようですが、どちらも欠損しています。ただ、このように花器として使うなら、付属品のないシンプルな姿の方が良いのではないかと思います。口縁には輪花の加工が施され、たっぷりと付いた古色の中に金彩がかなり残っています。胴径19.8cm、高さ14.5cm
これが私には犬のように見えるのですが、鹿が座ったブロンズ像とのことです。フォルムが良く抜けも良し、腹部が少々腐食しているものの、両耳や尻尾がしっかりと残り、かなり良い状態です。オルドスの動物像は極小のものが多いのですが、これ位の大きさがあれば、オブジェとして飾っても存在感があるでしょう。全長6.9cm、高さ5cm
2025年9月28日日曜日
2025年9月25日木曜日
2025年9月22日月曜日
企画展 『アバタがエクボ』
2025年9月23日(火) - 10月5日(日) 12:00 - 18:00 会期中の休店日: 9月29日(月)
いよいよ明日から今回の企画展の開始です。ご興味のある方のご来店をお待ちしております。よろしくお願い致します。
なお、いつもの企画展と同様に、二つの棚は常設として残しております。
今日は、李朝ものを3点紹介致します。花器として造られたものではありませんが、花を生けて撮影しました。使い方はお買い上げいただく方にお任せしましょう。
珍品の把手付容器ですが、ボディは銅造で、その上を紙縒で覆って仕上げています。おまけに、口縁部には鉄造の輪を取付け、その錆びた鉄と古色のたっぷりと付いた紙縒が風情良く調和しています。細い把手が付けられていますが、どのように使われたかは不明です。胴径17.2cm、高さ14.7cm (金具を含まず)
白磁極小瓶ですが、かなり小さいので明器だったのかもしれません。高台に小さなホツと、下部に釉ハゲがありますが、細かな貫入が全体に入り、雨漏りの景色が素敵です。これはやはり花器にピッタリでしょうね。李朝前期のものです。高さ7.1cm
2025年9月16日火曜日
企画展 『アバタがエクボ』
今日は陶器を5点紹介致します。
BC4cのギリシャ、ウインドホース皿です。欠けはなく、目立たないニュウが二ヶ所ありますが、この状態なら無疵と表示する同業者もあるでしょう。色使い、風合い共に絶妙です。この手の皿は祭祀用だったのかもしれません。箱には表示の紙が二ヶ所に貼ってありますが、筆跡が違うので、以前の所有者が複数存在したようです。直径24.5cm、把手間28.7cm、高さ2.9cm
江戸中期の絵唐津大皿です。よく使われたのでしょう、程良いシミが出て景色良しです。隅の方に描かれたのは竹なのか草なのか、とにかく作為を感じさせない上品な絵です。ホツが二ヶ所あるのですが、どちらも口縁下にあるため、上からの眺めでは目立たなく、銀直しされています。直径29.3cm、高さ5.9cm
高さ22.3cm
江戸中期頃の瀬戸中鉢です。僅かなホツと細いニュウが何本かあり、随分前に金直しされたようですが、描かれた絵がヘタウマで、器全体にシミや雨漏りが見受けられます。建水として使用されたのかもしれませんが、菓子鉢や果物入れとして使えるでしょう。勿論、水漏れはございません。下に、見込の画像を載せますが、まるで李朝の刷毛目のような景色です。高台にも、たっぷりと古色が付いています。胴径19.4cm、高さ10.8cm
2025年9月8日月曜日
2025年9月4日木曜日
2025年8月31日日曜日
企画展 『アバタがエクボ』
今日は、土偶を3点紹介致します。
ナイジェリアで発掘されたノク土偶です。ノク文化の詳細はまだ解明されていない部分が多いようですが、発掘された土偶の鑑定ではBC10~5c頃に造られたとされています。ノクの土偶には完品がほとんどなく、状態の悪いものが多い中で、今回出展するものは、側面に穴が開いているものの、それ以外にダメージのないグッド・コンディションです。高さ24.7cm
プレコロンビアの顔面土偶です。以前にもプレコロンビアの土偶を紹介したことがありますが、これは紀元前のものでしょう。これが壁面から剥がされたものか、像の残欠なのかは不明です。ただ、顔面全体が上手く残っていて、それもなかなか愛嬌のある表情をしています。頭頂部から頸部下までの長さは9.8cmです。
レバノンで発掘されたテラコッタで、どうやらアルマジロのようです。現地の同業者が自宅でコレクションしていたもので、彼の父親は考古学者でしたが、このような像は初めて見たそうです。中に石が入っているようで、振ると音がし、子供のおもちゃではなかったのかと、その業者は話していました。フェニキア時代、4000年程前のものです。全長7.3cm、高さ4.8cm
2025年8月28日木曜日
企画展 『アバタがエクボ』
2025年9月23日(火) - 10月5日(日) 12:00 - 18:00 会期中の休店日: 9月29日(月)
上記の日程で企画展を開催致します。
当店では疵ものをほとんど扱わないのですが、難点があっても魅力を感じる品は入手しておりました。今回の企画展は、そのような品々の展示販売です。発掘や海上がり・川上がりの陶磁器、祈りの対象物、朽ちたオブジェ等、100点以上を出展致します。
あくまでも魅力がある品ということで、タイトルは『アバタもエクボ』ではなく、『アバタがエクボ』としました。
ご興味ある方の、ご来店をお待ちしております。
企画展終了まで、いくつかの出展品をこのブログで紹介していきますので、どうぞご覧下さい。
2025年8月26日火曜日
2025年8月19日火曜日
2025年8月9日土曜日
2025年8月5日火曜日
2025年7月29日火曜日
2025年7月24日木曜日
2025年7月22日火曜日
2025年7月9日水曜日
Francis Higby
先週のブログで "rest in peace" のタイトルと画像を掲載しましたが、それは、私が過去に住んでいたセイシェルで最も仲の良かった友人のドローイングです。掲載した前日、その彼が亡くなったと、他の友人から連絡があったのです。私のプライベート・マターなので、そこでは何の説明もしなかったのですが、彼はセイシェルの住人の中で、現代美術に関して最も造詣の深い人でした。
私のブログで、友人から貰ったものだと、Joseph BeuysとGuglielmo Achille Cavelliniのカード等を紹介したことがありますが、その友人というのが、今回亡くなったFrancis Higbyでした。若き頃の彼はアーティストで、元はイギリス出身ですが、ドイツに住んでいた頃もあり、多くのアーティストと繋がりがあったようです。ただ、ひょんなことからセイシェルに住むようになり、そこでは作家としてではなく、国の文化省で働いていました。家にいる時は、コツコツと好きなドローイングやコラージュを制作して楽しんでいたものの、私以外の人にはほとんど見せることもなく暮らしていました。Francis自身は葬儀をしないでくれと言い残したそうですが、彼の死を連絡してくれた友人は、彼と親しかった仲間達だけでも集まってイベントをするそうで、私に何かメッセージを欲しいと依頼があり、彼から貰った作品や印刷物の画像と文章を用意して送ったところです。
セイシェルを紹介するブログで、初回は昔の墓地の画像でしたが、二回目は、親友の遺物の写真になってしまいました。彼は、ポストカードサイズの作品を200点以上制作しており、25年程前にそれらの中から私の好みで選んで頂いたのが、下の画像のものです。画像中、下の段の中央が、若き日の彼の姿です。
ちなみに、Beuysは晩年にセイシェルを訪れ、その自然との関係をテーマとした本『Diary of Seychelles』が出版されています。私は随分前に買いましたが、今、Amazonで調べると1冊 (US$130) だけ残っていました。英文ですが、ご興味のある方はお早めにどうぞ。
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