現物を見てお買物をしていただきたく思いますので、インターネットを通しての販売は致しませんことをご承知おき下さい。

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2025年7月9日水曜日

Francis Higby

先週のブログで "rest in peace" のタイトルと画像を掲載しましたが、それは、私が過去に住んでいたセイシェルで最も仲の良かった友人のドローイングです。掲載した前日、その彼が亡くなったと、他の友人から連絡があったのです。私のプライベート・マターなので、そこでは何の説明もしなかったのですが、彼はセイシェルの住人の中で、現代美術に関して最も造詣の深い人でした。
私のブログで、友人から貰ったものだと、Joseph BeuysとGuglielmo Achille Cavelliniのカード等を紹介したことがありますが、その友人というのが、今回亡くなったFrancis Higbyでした。若き頃の彼はアーティストで、元はイギリス出身ですが、ドイツに住んでいた頃もあり、多くのアーティストと繋がりがあったようです。ただ、ひょんなことからセイシェルに住むようになり、そこでは作家としてではなく、国の文化省で働いていました。家にいる時は、コツコツと好きなドローイングやコラージュを制作して楽しんでいたものの、私以外の人にはほとんど見せることもなく暮らしていました。Francis自身は葬儀をしないでくれと言い残したそうですが、彼の死を連絡してくれた友人は、彼と親しかった仲間達だけでも集まってイベントをするそうで、私に何かメッセージを欲しいと依頼があり、彼から貰った作品や印刷物の画像と文章を用意して送ったところです。

セイシェルを紹介するブログで、初回は昔の墓地の画像でしたが、二回目は、親友の遺物の写真になってしまいました。彼は、ポストカードサイズの作品を200点以上制作しており、25年程前にそれらの中から私の好みで選んで頂いたのが、下の画像のものです。画像中、下の段の中央が、若き日の彼の姿です。

ちなみに、Beuysは晩年にセイシェルを訪れ、その自然との関係をテーマとした本『Diary of Seychelles』が出版されています。私は随分前に買いましたが、今、Amazonで調べると1冊 (US$130) だけ残っていました。英文ですが、ご興味のある方はお早めにどうぞ。



2025年7月8日火曜日

江戸ガラス小皿



幕末頃に造られた、デザインの良い江戸ガラス小皿を7客入手しました。全て状態良く、鉛が入っているので、爪で弾くとキーンという金属音がします。夏の冷菜やデザートを乗せるのにもってこいでしょう。直径11.2cm、高さ2.5cm

下に、1客だけを真上から撮った画像を載せます。


2025年7月2日水曜日

rest in peace



2025年7月1日火曜日

李朝乾漆大鉢



今日は李朝乾漆大鉢の紹介ですが、乾漆でこのような鉢には初めてお目にかかりました。ご覧の通り、かなり使用された姿ですが、紙の上に布を貼った強度がある上手の仕上げなので、現在でも十分に使える状態です。どんな使い方をすれば良いのかと考えたのですが、取り敢えず果物を入れてみました。直径35.7cm、高さ13.2cm

 

2025年6月28日土曜日

ボケ



昨日気付いたのですが、集合住宅のベランダで育てている木瓜に一輪の小さな花が咲いていました。カンカン照りのこの時期に咲くなんて驚き!これが「ボケてるんやないぞ」と揶揄する語源なのでしょう。確かにボケた木瓜です。
 

2025年6月24日火曜日

白磁茶壺



丸っぽいフォルムの白磁小壺に、誂えた木製(黒柿)の蓋が嵌められています。前所有者は江戸後期の平佐だと述べられたそうですが、高台を見れば違うのではないかと思っています。他に類例を見ないので断言できませんが、波佐見辺りのものではないでしょうか。造られた場所や時期がどうであれ、とにかくホッコリとした魅力ある茶壺です。
胴径11.1cm、高さ12cm
 

2025年6月17日火曜日

鉄斧



これはフィリピンのカリンガ州から出た鉄斧で、壁に掛ければ素敵なオブジェとなります。1本の釘に、斧と柄が繋がっている部分を引っ掛けただけでこのように飾れるのです。100年前後の古さはあるでしょう。長さ48.8cm、幅38cm

私が若かりし頃から好んで集めてきたプリミティヴな品々、久々にその多くを店に飾ってみました。3週間程そのまま飾っておくつもりですので、ご興味のある方はどうぞご覧になって下さい。土産物レベルではございません。
なお、これは企画展ではありませんので、店内全てをプリミティヴな品で埋めるのではなく、他分野の品も並べております。