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2012年11月29日木曜日

偶像

先週の天理参考館に続き、今週は国立民俗学博物館を20数年ぶりに訪れた。久々に訪問すると、前回と展示が全く違うことに戸惑いを覚えた。地域ごとに担当の学芸員が違うのであろうが、以前から私が興味のあったアフリカやオセアニアの展示物の新しいことにがっかり。骨董好きに古いモノを見せる目的ではなく、あくまでも民俗学として見易く展示するように心掛けていらっしゃるのだろうから、まあ仕方がない。ただ、ずっと前から一番気に入っていた、バコンゴと呼ばれるコンゴの呪術人形と久々に対面し、懐かしい気分になった。地域ごとに展示していない項目(例えば、よく似た農具だと、国や地域を分けずにごっちゃまぜの展示)もあって、それは民俗学としては分かり辛いのではないかと思ったが、面倒くさいので、アンケートにも苦情は書かなかった。それでも、展示物が膨大な数のため、骨董好きを喜ばせるモノも結構あった。今回、特に私が気に入ったのは、サハリンやシベリアの偶像。それらの地域にそんなものがあったなんて知らなかったが、素朴な造形に惚れ込んだ。

ということで、今日は、最近手に入れたわけの分からない木像をお見せします。仏像なのか何か分からないのですが、腕や脚の取れたその残欠は、まあ江戸期ぐらいはあるでしょうし、何かほのぼのとしたユーモラスな佇まいに魅かれています。








2012年11月22日木曜日

天理参考館
私は、その存在すら知らなかったのですが、人のお勧めで、先日の定休日に天理大学附属天理参考館へ行ってきました。天理教を海外に布教する人々の、諸外国の生活習慣や歴史等の知識を深めるため、1930年に創設されたそうです。展示場は万博会場跡にある民族学博物館を小型にしたような感じですが、考古美術はなかなかのものが多くありました。アイヌの祭祀具も良かったですが、特に笑えたのは、絵馬の陳列ケースにあった『離別祈願小絵馬』。祈願したのが男性なのか女性なのかは分かりませんが、どんな時代にもあるんですね。
天理近郊には多くの古墳や神社仏閣も存在しますので、一度訪ねられたらいかがでしょうか。


カリマンタン、ダヤック族のシャーマニズム
先週に続き、プリミティヴなものを紹介致します。

         シャーマン使用のフィギュア。腕に多くのチャームをぶら下げ、何を祈祷するのであろう。


          シャーマン・バスケット。籠の中に模様を刻んだ竹筒が数本、それらを使って占う。





2012年11月15日木曜日

急に寒くなり、ようやく冬の到来ですね。風邪を引かれないよう、お気をつけ下さい。今日は、ザイール(現コンゴ民主共和国)のマスクを1点紹介致します。

        サランパス・マスク:割礼し、男社会に入会するセレモニーに使用されると考えられている。

2012年11月7日水曜日

先週は日本の酒器を掲載しましたが、今日は朝鮮のモノを数点紹介致します。

                     高麗青磁徳利に李朝初期の白磁平盃

             李朝後期白磁徳利、李朝初期無地刷毛目平盃、及び李朝後期白磁皿2点


2012年11月1日木曜日

目の保養に

今日は商品の紹介ではありません。店のディスプレイにきれいな落葉を使おうと近くの公園に行き、5〜6枚拾うつもりが、これも美しい、あれも色が違って面白いと思いながら集めていると、必要以上の数になり、捨てるのがもったいないので捏鉢に入れました。やはり、自然の美は、どの人間が作った何よりも美しい。その自然を征服しようという人間もいれば、経済を優先し、平気で自然環境を脅かす人間も存在する。自国の放射能汚染は困るが、原子力の輸出はOKだという人間もいますね。あなたは欲求を満たすためのお金が必要ですか、それとも、豊かな自然に抱かれて平穏に生かされたいですか。