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2018年5月30日水曜日

歪んだ陶器

自身の性格からくるのか、私は、歪んだやきものが好きなのです。今回は、そのような陶器を2点紹介致します。


この須恵器は、無疵ということで仕入れたのですが、水漏れがあり、内側を漆で直しました。ただ、目立った疵はございません。高さ12.2cm


こちらは、歪んだ上に窯疵がある陶器で、小皿として使うのになかなか味があると思い、入手しました。実はこれ、平安時代の猿投経筒壺の蓋だったようです。窯疵以外のダメージはなく、使用するのに何ら問題はありません。長径14.9cm、短径13.4cm

下の写真は裏側を撮ったものですが、こちらを上にして焼いたので、自然釉が残っています。また、中央部分が糸切高台のように作られていて、皿として使うのにぴったりなのです。そして、上の写真にある窯疵が、下までは通っていない上、水漏れもありません。

2018年5月24日木曜日

ミチノクヒメユリ

私は、お気に入り植物を多く育てているのですが、昨年のブログでお見せしたジンリョウユリは、残念ながら、今年は芽が出ませんでした。鉢の植え替えをしなかったために、球根が腐ったのかもしれません。他にも芽が出ないものがあったりして、素人が植物を育てる難しさをひしひしと感じています。
他方、一昨年から育てているものの、昨年は咲かなかったミチノクヒメユリの花が今年は見事に咲いたので、その可憐な姿に嬉しくなり、早速生けました。花径が5~6cmと小さく、ブラッドオレンジのような紅色が素敵です。東北地方原産のユリであるため、この名が付いたようです。



2018年5月23日水曜日

マヤ土偶



マヤ文明の興った、現在のメキシコで発掘された土偶の頭部残欠です。欠けた部分が少しありますが、頭部だけでもよく残ったものです。まるで宇宙人のようでもあるし、縄文時代の土偶にも通じる感性が窺えます。紀元前のものでしょう。台を含めた高さ13.3cm

2018年5月16日水曜日

伊万里白磁輪花大皿




江戸中期、18c頃の伊万里白磁皿で、直径が33cmとかなり大きいのですが、擦り疵以外のダメージはありません。作られてから200年以上も経過し、このサイズで無疵とは嬉しい限りです。何種類もの刺身を乗せれば、見応えがありますね。擦り疵は浅く、箸で付いたようなので、やはり刺身皿として何度も何度も使われたのでしょうか。

2018年5月9日水曜日

仏像と燭台


これは鉄仏で、見た目はかなり古そうですが、恐らく中国清代のものでしょう。中が空洞ではないので、しっかりとした重さがあります。高さ14cm





こちらは、錫製の珍しい燭台です。斜め上と横から撮影しましたが、ご覧の通り、デザインがミニマルで、3本の足は太くしっかりと作られています。明治頃のものではないでしょうか。直径8cm、台までの高さ2.7cm

2018年5月2日水曜日

武器よさらば


球型のものに花を生けましたが、みなさまはこれが何なのかお分かりですか。情けない話ですが、実はこれ、太平洋戦争末期に日本軍が瀬戸で作らせた、磁器製手榴弾なのです。大国に戦争を挑み、武器を製造する鉄もなくなり、最後の抵抗を試みようとした名残です。瀬戸の他、信楽等でも手榴弾を作らせたようですが、その内に敗戦となり、これら磁器製手榴弾は一度も使用されなかったそうです。高さ8.5cm


こちらは、破裂した砲弾を利用し、ローソクを入れた明かり取りです。どんなものでも、使いようですね。高さ13.8cm