現物を見てお買物をしていただきたく思いますので、インターネットを通しての販売は致しませんことをご承知おき下さい。

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2014年10月31日金曜日

Arab as it is (素顔のアラブ) 10

今回は2005年のヨルダンです。


                           Amman, JORDAN
ヨルダンの首都であるアンマンの中心部にキングフセイン・モスクがあるが、この写真は、そのモスク前で古着の露天商が店を開き、客がコートを試着している場面。客は、「こりゃ、丈が短いなあ。」とでも言って、笑っているのか。


                           Amman, JORDAN
アンマンで一番大きなバス・ステーションがアブダリという場所にあり、そこからヨルダン国内のほとんどの場所にバスが運行していた。交通の便が良かったため、私はこのステーションの真ん前にあるホテルを定宿にしていて、この写真はその部屋から撮った。ただ、この時から数年後、そのバス・ステーションは他の場所に移ったらしい。


                             Salt, JORDAN
サルトはアンマンの北西、車で40分程の所に位置しているが、ここはヨルダンの中でも最も歴史のある町のひとつで、パレスチナのナブルスから移り住んだパレスチナ人が多く住む。ヨルダンでは、ヨルダン人の人口比は小さく、全人口の60%以上がパレスチナ人であるといわれている。この写真は、現地の老人達がバックギャモンをして寛いでいる場面。


                            Salt, JORDAN
サルトは、首都アンマンに比べてのんびりとした感がある。卵屋さんでは主人と客がおしゃべり、隣の小麦屋さんの老いた主人は居眠り中。


                           Salt, JORDAN
サルトの商店街でのワン・ショット。それぞれのマネキンの表情は違う。やはりパレスチナ人が多いので、看板にはエルサレムにある黄金のドームが描かれている。


                              Salt, JORDAN
小さなキリスト教会の屋上で、中年カップルが談笑を。パレスチナと同様、ここでもムスリムとクリスチャンが仲良く同居する。

2014年10月30日木曜日

クメール小壺

週に一度のブログ更新で、売却済の品だけを載せては、当店のブログをご覧になっている方に申し訳ないので、違うものをもう1点紹介致します。


クメール王朝時代の小壺です。発掘ものですが、口縁にいくらかのホツレがある程度で、本体にはダメージがありません。肩には丸印が陰刻され、すっきりとしたデザインです。かなり前に、何処かでこの文様と同じ壺を見た記憶がぼんやりとあるものの、何時、何処でかが思い出せません。渋い佇まいが秋を感じさせます。

タイ金銅仏


今日のブログでこれを紹介しようと準備していたのですが、掲載前に、お客さまに購入していただきました。ブログに掲載する予定があったことをそのお客さまに話したところ、どうぞ載せて下さいとの了承を得ましたので、そのようにさせていただきます。東南アジアの金銅仏ですが、恐らく、タイの民間仏でしょう。かなり古そうで、写真でご覧の通り、銅が部分的に薄くなり破れています。高さは16cm程ですが、とにかくにこやかな良いお顔をされています。とても可愛い仏さまでした。

2014年10月23日木曜日

李朝木鉢


つい先日、木で作られたものたちの企画展が終わったところですが、味の良い木鉢を見つけたので入手しました。このようなデザインは初見ですが、菓子器として使われたのかもしれません。作られてからかなりの年月を経過しているようで、重量は軽く、まるで手の甲の血管のように木の年輪が浮き出ています。

2014年10月16日木曜日

信楽匣鉢


信楽の匣鉢です。この写真では百合の切花を生けていますが、直径20cmと鉢が大振りなので、プランターとしても使えます。それほど古い作ではないので、値はお安いです。

2014年10月9日木曜日

呼継盃

私は、呼継ぎの陶磁器はほとんど買わないのですが、今日は所有しております2点の盃を紹介致します。どちらも九州のもので、センス良く繋ぎ合わされています。


江戸中期、現在の長崎県の地に開窯したものの、60年も持たずに窯を閉じた現川焼の立盃です。発掘ものですので少々カセていますが、本体も呼継のかけらも現川のものです。漆の繋ぎが上手いとはいえませんが、まるで現代美術の抽象作品のような洒落た雰囲気があります。


桃山〜江戸初期の唐津平盃です。まあ、元々は小皿ですね。金継ぎされた部分が呼継のかけらですが、色目もカーブも本体にピッタリと合っています。金継ぎされた反対側は黒漆で修理されていて、金と黒のバランスが良いです。

2014年10月5日日曜日

企画展 『木のものたち』

本日で、第四回企画展を無事終了させていただきました。何人もの方が、遠くから足を運んで下さいました。この企画展にお越しいただいたみなさま、そして品をご購入していただいたみなさま、誠に有難うございました。明後日からは通常営業に戻ります。今後とも、どうぞよろしくお願い致します。



2014年10月2日木曜日

企画展 『木のものたち』

今回の企画展も、終了まで後4日間となりました。ご興味のある方、どうぞこの期間にお出で下さい。今日は、アジアのフィギュアを紹介致します。


この2点は、インドのオリッサ州に住む山岳民族の人形です。どの部族かは特定できませんが、一部の山岳民族が住む地域には、外国人の立ち入りを禁止している所もあるそうです。また、それらの民族は多くのインド人とは違う文化や宗教を持っているとのことですから、これらのフィギュアは宗教的なものなのかもしれません。インド人コレクターから出た品です。


李朝後期の木雁です。木雁は、夫婦の契りを象徴するもので、婚礼の際、花婿から花嫁の母親に送られるそうです。これまでいくつかの木雁を見てきましたが、人間の顔のように、それぞれに違った個性があります。ほとんどの木雁は木だけでできていますが、今回紹介しますものは、頭部が韓紙で包まれていて、首に古布が巻かれています。なかなか可愛い表情をしています。