現物を見てお買物をしていただきたく思いますので、インターネットを通しての販売は致しませんことをご承知おき下さい。

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2014年9月29日月曜日

Arab as it is (素顔のアラブ) 9

今回は2004年のチュニジアです。


                              Djerba, TUNISIA
ジェルバ島には紀元前8世紀頃、フェニキア人によって都市が造られた。現在は、ヨーロッパ人に人気のあるリゾート地で、国際空港もある。また、紀元前よりユダヤ人が居住していて、古いシナゴーグも存在する。この写真は、早朝の港に小さな漁船が多く停泊していて、これから漁師が出漁しようとしているところ。曇っていたので、水平線がぼやけて、漁船が空中に浮いているように見える。


                             Le Kef, TUNISIA
ここルケフの歴史も古く、フェニキア人がカルタージュに都を置いていた紀元前5世紀頃にはシッカと呼ばれていた。また、19世紀末、フランスがチュニジアに攻め入った際、最初に占領された都市でもある。フェニキアが三度に渡るポエニ戦争でローマ帝国に敗れてからは、ローマの城塞や教会が建てられたため、現在もローマ遺跡が多く残っている。また、ユダヤ教の古いシナゴーグも残り、アメリカでユダヤ教のイベントがある際、古いトーラーを貸し出している。この写真は、町の一角で靴の修理屋が路上で仕事を営み、婦人の靴を修理している場面。私の幼かった頃、大阪のターミナル周辺でも、靴の修理屋さんが路上に店を出していたのを思い出す。


                          Tozeur, TUNISIA
以前にもトゥズールの写真を掲載した記憶があるが、ここはチュニジア南部観光の玄関口で、14世紀頃にできた旧市街は、現在も建造物が日干しレンガで造られている。この写真は、その旧市街の外れにあった床屋さん。アラブの多くの国では、このようなレトロな床屋を時々見かける。


                         Tozeur, TUNISIA
トゥズール旧市街の一場面。私はこの地に友人がいるので度々訪れたが、初めて行った時は、そんなに広くもない旧市街は迷路のようであった。写真では、老婆の後ろ姿が写っているが、黒い着衣の中に見えるブルーのラインや足下は、現地のファッションだそうだ。元々は黒一色だったのが、それぞれの女性の好みでちょっとしたお洒落を楽しんでいるらしい。


                         Tabarka, TUNISIA
チュニジアの北部、地中海に面し、アルジェリアとの国境まで僅かな所にタバルカという町がある。写真で見えている突起物は針岩と呼ばれるもので、長年の海の波による浸食ででき上がったそうだ。タバルカでは、毎年ジャズ・フェスティバルが開催されていて、世界の有名ミュージシャンも多く参加している。


                          Tunis, TUNISIA
これは首都チュニスの市街地の写真。フランスに統治されていた時代があったので、チュニスの中心部は、アラビア語を除けば、建物も含めてパリの香りがする。

2014年9月27日土曜日

企画展 『木のものたち』

今週、漆芸家の杉田明彦さんが香川でのイベントを終えられた後、当店に立ち寄って下さいました。そして、また作品を1点購入しましたので、今日はそれを紹介致します。これは新作だそうで、口径19cm弱の中鉢です。大きさがややあり、口が大きく開いた形状なので、使い勝手が良さそうです。前回いただいた作品を含め、3点を店内に並べておりますので、どうぞご覧下さい。これらの作品には布着せされた形跡がなかったので、木地に直接漆が掛けられているのだと思っていたのですが、実際は、布着せした上に珪藻土で布目や段差を埋め、その上から漆を塗られているそうです。輪島塗の基本を守り、手の込んだ作業をされています。
フランス料理の世界的有名シェフである、アラン・デュカス氏が経営するパリのレストランでも、杉田さんの器が150客使われているそうです。



2014年9月22日月曜日

企画展 『木のものたち』

いよいよ明日から第四回企画展を始めます。昨日、この企画展のために商品の入れ換えをしたところ、店内だけで木のものが120点程ありました。ご興味のある方、どうぞご来店下さい。お待ちしております。
さて、今日は琉球の盆を紹介致します。盆というよりも膳が正しいかもしれません。購入した際、17~18世紀の作と表示されていましたが、まあ悪くとも18世紀末はあると思います。古いものですから、それなりの剥げや漆の補修がありますが、絵がとても魅力的で、盆や膳として使うも良し、飾っても絵になります。琉球の盆は少々派手で、私は苦手なものが多いのですが、今回出展しますものは、それぞれの盆に植物が1点ずつ描かれていますので、黒をバックにすっきりとした趣があります。
ブログでは、価格の上で中間的な品を中心に紹介しておりますが、これらの他に、ずっと値の安いものもございますし、ずっと値の高いものもございます。


                          5客組の箱入りです

それぞれの写真もお見せしましょう。















2014年9月18日木曜日


企画展 『木のものたち』

今日は、花器としても使える、アジアのものを2点紹介致します。


ネパールで使われていた、ミルク等を入れるポットです。そのまま液体を注げるのでしょうが、後々のダメージを考えると、やはり落しを使った方が良いでしょう。


これも東南アジアのものだそうですが、どこの国かは不明です。竹を編んで作った篭ですが、落としを入れて花器として使えますし、くず入れにもなります。

2014年9月14日日曜日

企画展 『木のものたち』

本展が始まるまで、少しだけ品を紹介致します。まずは日本のものからです。


何に使った容器なのかと思っていたのですが、蚕の繭を入れるための曲げわっぱだったようです。勿論、くず入れにしても良いですし、落しを入れてプランターにも使えます。


古色のついた、どっしりとしたこね鉢です。ひび割れした部分が漆で補修されています。

2014年9月10日水曜日

企画展 『木のものたち』

第四回目の企画展を開催致します。今回は、木で作られたものたちの展示会です。日本や朝鮮をはじめとしたアジアのものからアフリカのものまで、多種多様なものがございます。時代も幅広く、鎌倉時代から現代、価格帯は手頃なものから用意しております。どんなものを並べるか例を上げますと、こね鉢、桶、敷板、置き台、ポット、盆、篭、漆器、仏像、神像、仮面、フィギュア等、80点以上です。
この機会に、どうぞご来店下さいますよう、よろしくお願い致します。

2014年9月23日(火) - 10月5日(日)  12:00 - 18:00
企画展中の休店日は、9月29日(月)のみ



2014年9月4日木曜日

山盃


今日は、山盃と呼んで良いのか、鎌倉時代の常滑窯、瀬戸窯で作られた小皿を紹介致します。猿投が混じっているかもしれませんよ。自然釉がほとんど掛かっていないこともあり、安値で購入しましたので、当店でも低価格で提供させていただきます。ほんの少し贅沢なランチをいただく程の値段です。疵はほとんどございません。