現物を見てお買物をしていただきたく思いますので、インターネットを通しての販売は致しませんことをご承知おき下さい。

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2020年8月27日木曜日

企画展 『仏と共に』

この秋は、仏教をテーマに、企画展を下記の日程で開催致します。
珍品・優品を含め、70点以上を展示販売しますので、ご興味のある方は、ご来店いただけますよう、よろしくお願い致します。
企画展終了まで、このブログにて展示物を数点紹介しますので、どうぞご覧下さい。

なお、コロナ・ウィルス感染予防のため、ご来店の際は、マスク着用をお願い致します。手を消毒していただくように、アルコールを用意しております。

2020年9月22日(火) ~ 10月4日(日)   12:00 ~ 18:00
会期中は無休で営業



統一新羅〜高麗の金銅舎利塔です。発掘物なので屋根の上には土がこびり付いていますが、壁面には鍍金が良く残り、六面全てに仏像が取付けられています。下の画像は塔内部のもので、仏舎利を模した水晶が中央に収められています。高さ14.3cm



2020年8月24日月曜日

蓮弁の形

今日は、蓮弁を模した仏教の品を2点紹介致します。



蝶番で開閉できる携帯仏です。表は梵字にいくつかの蓮弁が刻まれており、裏面は、蓮弁そのものの模様です。朝鮮、高麗〜李朝初期のものだと思われます。縦7.1cm、横5.4cm

下は、上の携帯仏を開けた画像で、仏の面は、鍍金(メッキ)ではなく、金張りで仕上げられています。



こちらは、桃山時代の散華です。散華とは、寺院での法要の際、実際の花の代わりに、華籠に数枚入れて、撒き散らすもので、紹介の品は、紙に銀箔を張り、その上に花びらが描かれています。傷み易い素材なので、古い散華の残存数はかなり少ないようです。縦8.2cm、横6.7cm


2020年8月19日水曜日

灰陶加彩俑


 

中国、唐代もしくは時代のまだ上がる灰陶加彩俑です。これまでに多くの俑を見てきましたが、副葬品として造られたために、とにかく種類が多く、今回のものも初見でした。ひょっとして、この手はシリーズもので、違った姿の俑がまだまだあったのかもしれませんが、入手できたのは、この2体です。加彩の少し剥げている部分がありますが、直しもないようで良い状態です。 立像の高さ10.3cm、台20x10cm


2020年8月12日水曜日

お盆休み

お盆には、広島まで墓参りに行くのが恒例になっているのですが、今年はコロナ・ウィルス蔓延のため、取り止めにしました。ただ、私は家でゆっくりするのが退屈なので、15日だけ臨時の休みを取り、15日〜17日の3日間を休店とさせていただきます。



伊部焼梅型皿

今日は、江戸中期の献上手備前梅型皿を紹介致しますが、カリカリに焼けており、窯変もご覧の通り、美しいです。直径15.6cm



下の画像は裏面のもので、頻繁に使用されたために、たっぷりと古色が付いています。その上、無疵ですから、なかなか出会えない品でしょう。


2020年8月5日水曜日

棒付き龍頭



小振りの龍頭が棒の先に付けられています。何処でどのように使われたのか確証はないのですが、恐らく、供養の際の用具だったのではないかと思います。李朝時代の朝鮮に、龍頭の木偶が存在しますが、これは、日本の江戸後期頃のものでしょう。高さ40cm(含台)

下の写真は、法隆寺のものですが、建物の隅々に、龍の彫刻が設けられています。寺院だけではなく、神社でも龍の彫刻をよく目にしますが、悪霊を寄せ付けないという、守護の意味合いがあったのでしょう。



2020年8月4日火曜日

映画 『ちむぐりさ』  監督: 平良いずみ  at 第七藝術劇場


昨日は、上記タイトルの映画を観てきました。石川県珠洲市に住む「坂本菜の花」さんが、沖縄、那覇市にあるフリースクール、珊瑚舎スコーレで高校時代を過ごした時の、ドキュメンタリー映画です。

当店のお客さんから、2年程前に、珠洲に良い旅館があるとお聞きし、昨年の夏に、その旅館「さか本」に電話をかけ、10月にお邪魔したいと言ったところ、その頃は松茸の時期なので、10月だけはそれを使った料理を出すため、他の月よりも1万円高いとお伺いしたので、では翌年の4月頃に訪問しますと返事をしたものの、コロナ・ウィルス騒動で、まだ行けない状態なのです。世間は狭いようで、近所にある知人の店のアルバイト女性が、「さか本」の奥さんの親友で、その女性は常に連絡を取って、その旅館にも度々訪れていると・・・。そして、先月2度目に訪れた作家ものの陶磁器を扱っているギャラリーで主人と長話をしている中、私が4月に珠洲を訪れたかったのに行けなかったと話すと、珠洲のさか本さんへ行って下さいと勧められました。彼も最近訪れたそうで、彼が扱っているやきものの作家が度々訪れ、旅館ではその作家の陶磁器も使われているとか。「さか本」は自然志向の経営方針のようで、エアコンがないので、夏は暑く、冬は寒いそうです。ラグジュアリー志向の人には好まれないでしょうが、自然派の人達には人気があるようで、娘さんの名前「坂本菜の花」にも、ご両親の考え方が表れていると思います。

話が映画からそれましたが、先週の毎日新聞に、この映画評が掲載されて、主人公が珠洲出身の坂本さんとのことで、ひょっとしてと思って調べると、やはり「さか本」の娘さんでした。私自身が沖縄問題には心を痛めていることもあり、是非観たいと思って、映画館へ足を運んだ訳です。純粋な少女が見た沖縄問題を取り上げた映画で、本土に住む多くの人達に観て欲しいと思いますが、コロナ・ウィルスが蔓延する中なので、行って下さいとはなかなか言えません。その映画の後すぐに上映された「ドキュメンタリー 沖縄戦」も観てきました。昔も今も本土の犠牲になっている沖縄を救う必要がありますが、それは我々、日本国民全体の責任であるでしょう。老若男女全てが、もっと政治に付いて考え、良い方向へと実行すべきだと思います。