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2013年8月29日木曜日

唐代、青銅器


青銅の椀に花を生けてみましたが、元は仏具だったのでしょうか。青銅と佐波理は成分がほぼ同じですから、中国の青銅が朝鮮に伝わり、佐波理と呼ばれるようになったのでしょう。通常、緑青は粉を吹いたようになりますが、この器の緑青は青銅自体に入り込み、触れてみても粉っぽくありません。とにかく、美しく深いグリーンです。

2013年8月22日木曜日

ワヤン・ゴレック


ワヤン・ゴレックとは、インドネシアのジャワ島で、割礼や結婚、田植えや収穫等の儀礼に際して、ガムランを伴奏に演じられる人形劇です。長い更紗のスカートをはいた古手の操り人形も持っていますが、上の写真にある、短いスカートをはいたトルソーが私のお気に入りです。頭部を紛失していますが、女性らしいフォルムで、古作でありながらモダンな感覚がするところに魅かれています。

2013年8月15日木曜日

8月15日


若い頃の私は、あまり信仰心がなかったのですが、歳を取るに連れて宗教に興味を覚えるようになりました。新暦では、8月13日の迎え盆から16日の送り盆までがお盆とされているようですが、日本古来からある、先祖の霊に対する信仰と、仏教が結びついて、この行事が生まれたようです。先祖があるから自分が存在するわけですから、私は時々、感謝の念を持って先祖に手を合わせるようにしています。

話は変わりますが、今日は我が国の敗戦記念日でもあります。先程、終戦記念日の集まりで、安倍晋三首相が、歴史を謙虚に振り返り、平和な日本を構築するというような話をしていましたが、本心でしょうか?昨夜、「オリバーストーンが語るもうひとつのアメリカ史」の再放送があったので、再度観ましたが、ベトナム戦争を起こしたアメリカの指導者たちが、嘘で固めたプロパガンダで、340万〜380万人のベトナム人を殺したのです。それに比べ、亡くなった米兵は5万8千人。その戦争で投下した爆弾は第二次世界大戦で使用した量の3倍だったとか。その後は、現在に至るまで嘘を積み重ねて戦争を引き起こしています。特に、シオニスト国家であるイスラエルの為なら、どこでも潰そうとする。アメリカの正義とはどんなものなのでしょう。そんな国の不正義にもすり寄ろうとする日本政府、経済優先で危険な原発輸出を押し進める日本政府、世界の恥ではないのでしょうか。福島第一原発の事故は今も汚染を広げています。これは当事国である我が国だけの問題ではなく、世界中に悪影響を与える国際犯罪ともいえるものです。日本人の選択って、悪しき過去を本当に反省し、人間らしく生きる未来を見据えたものなのでしょうか。
8月15日は、私の娘の誕生日であり、母方の祖母の命日でもあります。私にとって、身内の生と死の日。つい、いろんなことを考えてしまいます。

2013年8月8日木曜日

Guglielmo Achille CAVELLINI

先月、私が海外に住んでいた時の友人から貰ったボイスのポストカードを紹介しましたが、その友人は、メールアートで世界的に知られていたイタリア人のカベリーニとも親しかったので、彼から送られてきたものも私にくれました。そのカベリーニという人、すごいお金持ちで元々はアートコレクターだったのですが、とんでもなくユニークで、自分で勝手に郵便切手を作って使用し、警察に捕まった経歴もあります。まあ、それが彼のアーティストとしてのパフォーマンスの一部だったのでしょう。日本人のメールアーティストとしては、今年亡くなった元具体メンバーの嶋本昭三氏が有名ですが、嶋本さんもカベリーニを日本に招待したことがあります。現代美術に詳しい方しかカベリーニの存在をご存知なかったかもしれませんが、1974年にはアンディ・ウォーホールが彼のポートレイトの作品を作っていますから、知る人ぞ知る有名人だったのです。インターネットでカベリーニ、メールアートを検索すると、嶋本さんがカベリーニについて書いた文章が出てきますから、ご興味のある方は読んでみて下さい。笑えます。


左が、カベリーニの作った切手の一部です。中央はベニスのギャラリーで展覧会をした時のステッカーです。別のギャラリー用に作ったステッカーを、私の海外旅行用ラッゲージに貼っています。どのステッカーにも、自分の名前の下に1914-2014と印刷していますが、彼は1914年生まれで100歳まで生きようと思っていたのでしょうか。実際には、1990年に亡くなっています。右のはポストカードで、ボディペインティングしているのがカベリーニ本人です。


ポストカードの裏側です。自家製の切手に自家製のスタンプを押しているでしょ。

2013年8月3日土曜日

ビザンチンの斧


エルサレムで手に入れたビザンチン時代のブロンズ製、斧の先です。暗い室内でスポットライトに照らされたこの斧に魅せられて購入しました。ビザンチン帝国は395年から639年までパレスチナを支配していましたから、その頃のものでしょう。ひょっとすると、これは戦闘用かもしれませんね。