現物を見てお買物をしていただきたく思いますので、インターネットを通しての販売は致しませんことをご承知おき下さい。

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2015年9月28日月曜日

Arab as it is (素顔のアラブ) 21

前回はチュニジアの古いポストカードの紹介でしたが、今回は、やはり100年程前のモロッコのものです。実際に現地を訪れると、100年前と何も変わっていない風景にも出会います。
郷に入れば郷に従えということわざがありますが、私は他国を訪れた際、その地の風習を受け入れます。地球上に文化は多様、お互いの文化を認め合う世に何故ならないのかと気を揉む今日この頃です。


                           Rabat, MOROCCO


                        Marrakech, MOROCCO


                        Marrakech, MOROCCO


                           Rabat, MOROCCO


                         Fez, MOROCCO

2015年9月26日土曜日

企画展 『朝鮮の先史より李朝へ』

今日は、李朝の白磁盃を3点紹介致します。いずれも無疵です。


私が数多く見てきた李朝の白磁盃の中では最も魅力あるもので、今回の企画展に出品しようと、これまで店頭には並べておりませんでした。真白な磁土の上に掛かった自然釉は淡い青白色、口径6.3cmと、盃としては理想のサイズです。フォルム、色目、サイズの三拍子が揃った上、無疵ですから、そう簡単には見つかりません。こんな盃を使わない手はないと、私自身も使用しておりました。


口径が6.8cmで、上品に整ったフォルムです。細かい磁貫が入っていて、所々にシミが見られます。


口径が8.2cmと、盃としては少々大きいのですが、見込の釉溜まりが魅力です。

2015年9月21日月曜日

企画展 『朝鮮の先史より李朝へ』

今回の企画展が、いよいよ明日から始まります。朝鮮の先史時代から李朝までの品を約90点展示致しますが、お買い求めいただき易い価格のものから珍品、優品まで様々ございますので、みなさまのご来店を心待ちにしております。

今日は、非常に洗練されたデザインの茶道具を1点紹介致します。


                           李朝白磁辰砂茶入
どうですかこの辰砂のストライプ、まるで滝の流れのようです。昔のものなのに、このモダーンな佇まい、類例等見ないですね。胴は白く、細かい磁貫が入っていますが、内部は美しい青白色でほとんど磁貫はありません。よく使い込まれたようですが、ホツもニューもない完品です。


これが茶入の共箱と仕覆ですが、箱は春日杉、仕覆には麻の古布が使われています。牙蓋を含め、これらを作るだけでも、かなりの金額が必要だったでしょう。また、真田紐が黄色ですから、以前の持ち主は表千家の茶人だったのでしょうが、粋なセンスに拍手です。

2015年9月15日火曜日

企画展 『朝鮮の先史より李朝へ』

今日は、味の良い李朝木工の小品を3点紹介致します。他の木工品も色々とございます。

見込に韓紙を貼り、朱漆を塗った、非常に珍しい角小皿です。乾漆部分がひび割れて、動物の皮のような味わいです。


形としてはよくある祭祀用の台皿ですが、ノミで削った跡が荒々しく残されています。ロクロを使って作られたのでしょうが、こんな仕上がりにもなるのですね。


木製の薬壺ですが、上記の台皿とは異なり、ロクロで緻密に仕上げられています。作られた後100年以上経っていても、壺と蓋がぴったりと合い、疵がほとんどなく、デザインも美しいです。

2015年9月9日水曜日

企画展 『朝鮮の先史より李朝へ』

                     李朝白磁青花辰砂角瓶

以前、『花の器』展で並べたことがある角瓶ですが、普段は店頭に出しておりませんでした。李朝後期のもので、梅とザクロが呉須と辰砂で楽しく描かれています。李朝の角瓶はそう多くは存在しませんが、そこに青花辰砂の絵ですから、かなり稀少なものです。

2015年9月3日木曜日

企画展 『朝鮮の先史より李朝へ』

第六回企画展を開催致します。今回は当店オープン3周年の特別展ということで、これまで収集していたにも拘らず、店頭には並べておりませんでした珍品・優品も出品することにしました。このブログではそれらの多くは掲載致しませんので、朝鮮の骨董にご興味のある方は、どうぞ当店にて現物をご覧下さい。滅多にお目にかかれない珍品があると思います。出品しますものは、朝鮮の紀元前から李朝時代の陶磁器、木工品、民具、民画等です。

2015年9月22日(火) - 10月4日(日)  12:00 - 18:00
会期中の休店日は、9月28日(月)のみ


                            鬼瓦 (李朝初期)

まるで現代美術の作品のような、この鬼瓦は大変珍しく、私は、日本国内で存在する同様のものを他に1点しか知りません。元々、頭頂部は尖っていたのでしょうが欠けています。でも、そんな欠損を問題にしないほど、魅力的な造形です。この写真を知人の女性に見せた時、「いや〜、可愛いネコ!」といわれました。確かに、恐ろしい鬼というよりもネコ顔ですね。