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2019年9月28日土曜日

企画展 『発掘せしもの』

今日は、発掘された国の違う、水注を2点紹介致します。


大変珍しい、朝鮮高麗時代の水注です。上下に釉薬が掛分けられており、肩には3ヶ所に虎のような獣頭が付いています。発掘ものなので、少しカセていますが、無疵です。注いだ際の水の切れが良く、片口として酒器に使用できるでしょう。胴径13cm(注口を含まず)、高さ11.5cm


イラン、ギーラーン州アムラッシュで発掘された、紀元前10世紀頃のペルシャ注口土器です。口の先端に少し欠けた部分があります。長さ23cm、高さ13.5cm

2019年9月23日月曜日

企画展 『発掘せしもの』

いよいよ明日から、今回の企画展を開始しますので、みなさまのご来店をお待ちしております。よろしくお願い致します。

今日は、小さなオブジェ2点の紹介です。


レバノン発掘の、フェニキア時代、3000~4000年前の人物像ですが、小さくてもずっしりと重く、錫製のようです。世界で初めて錫鉱山を開発したのはフェニキア人だったそうで、人類史において、錫は最も早く生産の始まった金属の一つだったようです。腕が欠けたりしていますが、顔はしっかりと残り、ひょうきんな表情がとても可愛く、悠久の歴史に思いを馳せてしまいます。テラコッタ製のオブジェはかなり発掘されていますが、錫製は大変珍しいそうです。本体の高さ8cm


こちらは、中国、南宋〜元代頃の磁州窯馬型人形です。犬のように見えたのですが、鞍を背負っているので、馬ですね。副葬品でしょうが、ダメージはありません。こちらもなかなか可愛いです。本体のサイズ: 長さ7.5cm、高さ6.1cm

2019年9月18日水曜日

企画展 『発掘せしもの』

下の写真はごく一部ですが、お求めいただき易い陶磁器やオブジェも多数用意しております。



2019年9月13日金曜日

企画展 『発掘せしもの』

当店では、花器になるものを常に多く用意しておりますが、今日は、その中から、お手頃価格の中国ものを2点紹介致します。


元代頃の、白釉双耳壺です。土中にあったのでしょう、白釉がほとんど取れて、ごく一部にその名残があります。ただ、欠けやニュウはなく、カセた状態は侘び寂び感たっぷりです。胴径11.5cm、高さ8cm


これは謎の壺で、被せる蓋が付いており、その蓋と壺の底に穴が開いていて、何の目的で作られたのかが不明でした。中国の黒陶は新石器時代の竜山文化で作られたものが主流ですが、この壺はかなり古いものでありながら、そこまでの時代があるのかがわからなかったのですが、ある同業者に写真を見せると、彼は随分前に、唐代の沈没船から引き揚げられた黒い壺を買ったそうで、それにはやはり穴開きの蓋が付いていて、火薬を入れた壺であったことを説明されたと話してくれました。まあ、詳細不明でも、この写真のように、蓋を被せたまま細い枝や茎を生けても面白いですし、蓋なしの状態で、普通に花器として使用することもできます。口径11.3cm、高さ18cm(蓋を含む)

2019年9月8日日曜日

企画展 『発掘せしもの』

今日は、酒盃として使える日中韓の器を1点ずつ紹介致します。どれも状態が良く、無疵と呼べるものです。
これら以外にも、盃となるものがいくつかございます。


常滑山盃です。三方がひしゃげていて、輪花のようになっています。自然釉がたっぷりと掛かり、スレ以外は疵がないので、直しもありません。下が裏側の写真ですが、高台があり、発掘場所である『本宮山』が墨書きされています。最大径9.3cm、高さ2.8cm



次は、中国、戦国〜漢代の双耳盃です。薄造りで、S字の耳が付き、口縁は少し歪んでいます。口径6.4cm、高さ4.5cm


こちらは、朝鮮、統一新羅の小壺ですが、サイズがかなり小さいので、酒盃として使用できます。写真でご覧の通り、口縁に制作時の疵が1ヶ所あります。口径6.9cm、高さ4.8cm

2019年9月3日火曜日

企画展 『発掘せしもの』

今日は、中国の加彩俑を2点紹介致します。


まずは、漢代灰陶加彩馬俑です。このタイプの馬俑は、作られた当時の脚が木製だったため、胴から上だけが残っています。加彩は失っていますが、パティナが美しく、私がこれまでに多く見た漢代馬俑の中で、最も美しいフォルムです。頸に直しがありますが、魅力ある姿がそれをカバーしていると言っても過言ではないでしょう。長さ32cm、高さ23cm(台を含まず)


こちらは、六朝〜隋代の文官俑です。これも加彩がほとんど残っていませんが、前面の薄い朱のラインと土の残り具合が見所になっており、私はそこに惹かれました。直しはないようです。台を含んだ高さ28.3cm