当店の夏休み

当店は、2023年8月10日(木)〜8月16日(水)の1週間を夏季休業させていただきますので、よろしくお願い致します。

当方、多くの人が移動する時期は、旅行を避け家でゆっくり過ごしますので、その期間中にご来店ご希望の方は、前もってご連絡いただきますと、店を開ける時間調整をさせていただきます。

その旨、どうぞご遠慮なくお知らせ下さい。

鉄錠

今日は、鉄錠を2点紹介致します。どちらも開閉可能です。

一目惚れした手造りの錠で、鉄造のボディに一部真鍮が張られ、文様が刻まれています。この画像では分からないですが、厚みが、真鍮の高さと同じ程あります。時代がかなりありそうなのに、錆もなく、上々のコンディションですが、どの国で造られたかは不明です。美しいものは、どこのものであっても良いですね。

ボディが満月のようにまん丸い鉄錠で、錆もなく鉄味良しです。鍵を縛った紐には、打ち出の小槌が付属していました。こちらは日本のものでしょうか。

鈴木信太郎　素描

洋画家、鈴木信太郎 (1895-1989) の素描です。鉛筆と黒の絵具で描かれた十軒の家、まるで子供の絵のようですが、このような絵は子供では描けません。家の並び方、余白の取り方、素朴な表現、どれを取っても秀逸な作です。世に出回っている彼の作品は油絵がほとんどですから、このような小品の素描は、構想中の下絵だったのかもしれません。紙に経年の焼が見られますが、却ってそれが趣を増しています。

窓サイズ: 9.1x11.8cm、フレームサイズ: 32.4x26.2cm
 

伊万里染付覗き 5客組

初見のモダーンなデザイン、江戸後期の伊万里覗きを5客入手しました。これは剣先文と呼んでいいんでしょうか、余白の取り方に良きセンスを感じます。全品無疵完好で、珍しい柄ですから、バラさないで5客組として販売致します。

口径4.5cm、高さ5.3cm

 

トクチャ 2種

今日の品紹介もチベットもので、トクチャを2点です。

まずは古いもので、ホラ貝を象ったシンプル・デザインのトクチャです。吐蕃王朝時代に作られたものですから、中国で言うと唐代(618~907)頃に当たります。ペンダントとして身に付けても、ミニマルなデザインですから、違和感なく納まるでしょう。

長さ5cm

こちらはそれ程古くはないのですが、それでも150~200年程前に作られたトクチャで、密教仏具であるヴァジュラ(金剛杵)を模しています。ヴァジュラを模ったトクチャは色んなタイプがあり、これは十字になった羯磨(とくま)と呼ばれるデザインです。羯磨とは、古代インドの投擲武器(日本で言うと手裏剣のようなもの)だったそうです。縦6.2cm、横6cm