現物を見てお買物をしていただきたく思いますので、インターネットを通しての販売は致しませんことをご承知おき下さい。

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2018年8月29日水曜日

黄唐津





発掘伝世の桃山時代、黄唐津深皿です。一見、無疵に見えますが、口縁裏に極小ホツが1ヶ所、裏側に、表までは通っていない1本のニュウ、高台に5mm程の欠けがあります。侘び寂び感たっぷりで、酒のつまみ用として楽しめるのではないでしょうか。直径13cm、高さ4cm

2018年8月22日水曜日

キンマ入れ



ビルマの、漆で仕上げられたキンマ入れです。短冊状に切った竹で形作り、乾漆で仕上げています。出来栄えが良く、時代はしっかりあります。江戸時代には、日本でも輸入され、茶人の香入れとして使用されたそうですから、これもそのように使われたのかもしれません。胴径18.3cm、底部径19.8cm、高さ19cm

下の写真は、容器をばらしたものです。内部は朱と黒の根来になっていて、かなりの時代感があるわりに、状態はなかかな良いです。収納部分が3ヶ所に分かれているので、小物入れにも使えますね。



2018年8月17日金曜日

剣先グラス

盆が開けて、今日から営業再開しますので、またよろしくお願い致します。



今日は、大正時代の剣先グラスを紹介しますが、こんな小さなものもあるのですね。2点とも同サイズで、口径5cm、高さ6cmと、冷酒の盃とするにはこの上ない大きさです。ただ、型が違っていて、片方は剣の先が尖って黄み掛かり、もう一方は丸く、無色です。どちらも多少の使用感はありますが、無疵です。

2018年8月16日木曜日

2018年 お盆

今年のお盆も今日で終わりですが、私は昨日まで広島へ墓参に行ってきました。現地でレンタカーを借りるため、行きたい場所を事前にチェックし、二ヶ所を訪れました。

まずは、三次市にある真言宗醍醐派の岩屋寺です。


寺へは徒歩で登る参道と、車を利用する、二つのコースがあったのですが、じっくり観察したいので参道をチョイス。緩やかな坂を少し登ると、このような仁王門がありました。寂れた感じで、期待を胸に進みます。


仁王門までは、歩き易い山道だったのですが、それを過ぎるとこのような岩だらけの道に変わり、先が思いやられましたが、興味津々で進むと、足下にヘビが横たわっていて、ちょっと吃驚。マムシに噛まれたらどうしようとその時は案じたのですが、帰宅してから調べると、この辺りにはマムシが多く生息しているようです。私はバーミューダにサンダル姿でしたから、下手をすれば即座に噛まれたでしょう。私は好奇心旺盛ですから、不安ながらも、そのまま進みました。


登って行くと、右手にいくつもの石仏を発見。ますます興味がわきます。


また少し歩くと、今度は左手の岩の祠に、並べられた石仏を発見。ちなみに、天平年間(730~750)に、行基が諸国巡錫の際、当山の霊気を感じ、岩屋の洞窟に観世音菩薩を刻み、岩屋寺と名付けたそうで、空海が唐より帰朝後の806年には、修行地であった当山も真言宗を奉じたとのことです。


まだまだ登ると、今度は右手に石の鳥居がありました。古い寺ですから、当然のことながら、以前は神仏習合だったのですね。


次は、多くの泥仏が納められた地蔵堂に到着。入口には結界が設けられていました。


その後、ようやく寺の本堂に到着したのですが、写真に収めるほどの建造物がそこには見当たらず、道中に高まっていた興味が萎えてしまいました。そこで、小さな池に咲いていた蓮を撮影。自然の美です。
寺から、まだ山を登って行くと、比叡尾山城跡があり、その近くに城主一族の墓地が広がっていたのですが、荒れ果てていたので、その写真は省きます。


これは、寺のレベルから、三次の町を見下ろした風景です。


住職夫人が庭掃除をされていたので、少し話を伺ったのですが、私が登ってきた参道に岩がごろごろして歩き難かったのは、先月の自然災害で、山の上にある溜池から大量の水が溢れ、整備してあった参道を荒れさせたそうです。下りは車も通れる観光道を利用するように勧められ、その通りにしたのですが、道は舗装されているものの、つづら折れになっていて、距離が登ってきた道の何倍もあり、時間も相当かかりました。
その下り道で、木漏れ日に照らされた落葉を撮影。


こちらも、下り道で見つけた葉影です。




次に訪れたのは、やはり三次市にある矢谷古墳です。




こちらも、事前に調べて選んだ訪問地なのですが、国の史跡に指定されているものの、現場へ着くと、たったのこれだけ。何か、狐につままれたような気分になりました。

岩屋寺も矢谷古墳も、訪問者は私たった一人でした。かなりマイナーな好みの持ち主ですね。

2018年8月11日土曜日

夏季休暇

先日にもお知らせしましたが、明日から8月16日(木)まで、夏季休暇のため店を休ませていただきます。
この時期は水難事故が多発しますので、みなさま、お気をつけて、有意義な盆休みをお過ごし下さい。



2018年8月8日水曜日

レバノン発掘品

今日は、レバノンで発掘された、とても小さな品を2点紹介致します。


まずは、3c頃に作られたローマンガラス瓶です。高さが僅か3.8cmなのですが、銀化がなかなか美しく、またそれが安定しています。銀化していても安定していなければ、手が触れるだけでパラパラと剥がれてしまうのです。ただ、その銀化が好きなのは特に日本人で、ヨーロッパの人たちは、銀化が取れたガラスそのものを好みます。今回のものは無疵なので、水を入れ、小さな花を生けることも可能です。


こちらは、フェニキア時代、BC2000~BC1000頃のブロンズ像です。高さが3.3cmの人物像ですが、どのような人物を表し、使用目的が何だったのかは不明です。これだけ小さくても、存在感があります。

2018年8月1日水曜日

ハッダストゥッコ男性像



コレクターが40年程前に購入され、それが回り回って、私の元へやってきました。世に出回っているハッダストゥッコは、ほとんどが頭部だけで、私もこれまでに数点扱いましたが、このような立像はほとんど見掛けません。欠けて接着された部分もありますが、オリジナルの色がご覧の通り、しっかりと残っています。本体の高さ18.5cm、台を含めると21.5cmです。3~5cの作