現物を見てお買物をしていただきたく思いますので、インターネットを通しての販売は致しませんことをご承知おき下さい。

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2014年7月31日木曜日

黒高麗徳利


先週に引き続き、今週も朝鮮モノの紹介です。高さ13.5cmと、手取りの良い大きさの李朝前期徳利です。内部には、ほのかに良い香りが残っていますから、長らく酒器として使われてきたのでしょう。使用されてきた故のスレ以外、ホツもニューもございません。

2014年7月29日火曜日

イラン・パペ

先週お知らせしました岡真理さんの講演に私も参加しましたが、イスラエルへの非難は当然のことながら、日本政府やメディアへの批判もあり、100人以上の聴衆はイスラエルやパレスチナの現状を知り、驚いていらっしゃいました。7月27日に、イスラエル出身のユダヤ人歴史学者であるイラン・パペが、エレクトニック・インティファーダ(パレスチナ問題を発信するインターネット上のメディア)に、現在起こっているガザのジェノサイドに関して寄稿し、それを岡さんが翻訳されましたので、どうぞご覧下さい。そして、そんなに酷いイスラエルにすり寄り、政治経済の結びつきを強化しようとする日本政府が、人間として正しい選択をしているのかを考える材料にもしていただきたいと思います。このままでは、日本の孤立化も懸念されているようです。
http://1drv.ms/1AprtgL

2014年7月27日日曜日

Arab as it is (素顔のアラブ) 7

今回は、私がエジプトで最も好きになった場所を紹介致します。そこはシーワというオアシスですが、アクセスが良くなく、カイロからは直接行けないので、カイロからアレキサンドリアまで行き、そこからバスで10時間近くかかります。イスラーム色の濃い場所ですが、キリスト教徒が一家族だけ存在し、近隣とも問題なく暮らしているようです。


                                                                                     Siwa, EGYPT
高くそびえているのは、シャーリーと呼ばれる昔の集合住宅で、13世紀に建造されたそうです。日干しレンガで造られ、ほとんど廃墟に近い状態ですが、その中に数家族が今だに住んでいます。シーワはこのシャーリーを中心として広がっているのですが、オアシス内を移動するにはタクシーがなく、ロバ車を利用します。そして、そのロバ車を動かしているのは、ほとんどがまだ幼い少年なのです。


                                                                                     Siwa, EGYPT
何を撮影しようかと歩き回っていた時、水溜りに入ってきたロバ車を即座にシュート。このロバ車は大人が運転していますが、観光客用ではなく、農機具等を運ぶものでしょう。


                                                                                     Siwa, EGYPT
首都のカイロからは遠く小さなオアシスですから、娯楽施設もなく、子供達のためにこんな遊具が設置されていてみんなで遊んでいます。保守的な場所ですから、子供の服装も洋服はごく僅かです。


                                                                                     Siwa, EGYPT
この小さな広場では、子供達がこれからフットボールで遊ぼうとしています。日本でフットボールが流行ったのはまだ最近ですが、アラブをはじめ途上国では、娯楽が少ないこともあり、かなり前からメジャーなスポーツになっています。


                                                                                     Siwa, EGYPT
二ヶ所の窓から男性が顔を覗かせていますが、建物の上部にあるサインの通り、ここは小さなホテルです。シーワはそんなに大きくもないオアシスですが、魅力のある場所ですから、やはり観光客も結構訪れるのでしょう。小さな安ホテルからそこそこのホテルまで、いくつかあります。


                                                                                     Siwa, EGYPT
ここは保守的だと既に書きましたが、このように成人女性の全てが顔も見せない衣装を纏っています。私が訪れたエジプトの他の場所ではこれ程の所はなかったですから、かなり宗教色が強いということです。アフガニスタンかイエメンのようだと思いました。イスラーム諸国を訪問される方がいらっしゃるかもしれないので、一つ注意事項を書きますが、現地の女性は写真に撮らない方が良いと思います。女性の撮影を法律で禁じている国もあり、トラブルの原因になる可能性があります。自己責任を取る覚悟ができていれば別ですが。それと、政府や軍の施設、鉄道の駅や橋梁も撮影を禁じている国が多いのでご注意を!

2014年7月25日金曜日

講演のお知らせ

現在、ガザではイスラエル軍による攻撃で多くのパレスチナ人が犠牲になり、その死者は1,000人に近づこうかとしています。ただ、日本のマスコミの多くは真実を報道しておらず、犠牲者が多く出ている原因はハマースにあるとする記事を目にします。また、国連ではイスラエルの戦争犯罪を議論している中、日本政府はイスラエルに対し何の非難も行っていません。安倍首相の掲げる「積極的平和主義」とはいかなるものでしょうか。無関心は犯罪者を有利にしてしまう可能性があります。日が迫りましたが、明後日、京都大学大学院教授の岡真理さんによる講演が大阪で開催されますので、社会問題に関心のある方は是非ご参加下さい。特に、イスラエルをまともな国だと思っている人こそ、知るべき現実があるはずです。

「封鎖下のガザは今 ー 混迷する中東の未来を考える」
2014年7月27日(日) 午後3時〜5時30分 (開場2時30分)
会場: 大阪城南キリスト教会  (JR・近鉄・地下鉄「鶴橋」駅から徒歩7分)
参加費: 500円

詳細は:http://palestine-forum.org/event/20140727.html

2014年7月24日木曜日

新羅土器

今日は新羅土器を2点紹介致します。


高さ8cm弱と、小振りの新羅三耳坏です。こんなに小さな新羅土器は珍しいのではないでしょうか。窯変が美しく、無傷完好です。


こちらは高さ17.5cm、新羅の瓶です。形もなかなか良いですが、前面に流れた自然釉が景色になり、生けた草花も映えます。口縁に僅かなホツレが1カ所ありますが、価格はお安いです。

2014年7月17日木曜日

ファーティマ・ハンド

イスラームの預言者ムハンマドの四女で、第四代正統カリフ、アリーの妻であったファーティマは、民衆への慈悲深い行いや良妻賢母を評価され、多くのイスラーム教徒に崇められています。909年には、シーア派の一派であるイスマーイール派が現チュニジアのマハディーヤにファーティマ朝を興し、その後、カイロにも王朝を築きました。そんなこともあり、特にマグレブとよばれる北アフリカ地域で、ファーティマの手を象ったものを魔除けやおまじないとして生活に取り入れています。今日は、チュニジアで手に入れたファーティマ・ハンド、2点を紹介致します。


これはドアに取り付け、ノックするための金具です。ヨーロッパの蚤の市等でも売られているようで、見つけられた方はヨーロパのものだと思われることが多いようですが、元々はアラブ・オリジンです。ヨーロッパの国々では北アフリカ出身の人達が多いので、長い歴史の中で持ち込まれたのでしょう。


こちらはシルバー製のブレスレットです。手をつないだデザインになっています。私はこれまでにチュニジアを6回訪れましたが、その中でたまたまこのデザインのものを2点見つけました。1点は既に売れたのですが、この写真のものは在庫しています。

2014年7月10日木曜日

石壺


最初にこれを見た時には、銅製の壺だと思ったのですが、実は石製でした。当然のことながら重くて、高さが12.5cmなのに、重量は2kg超です。胴には、木立が彫られていますが、かなり硬質の石ですから、作業は大変だったと想像します。私はこのように花を生けましたが、口縁内部は、蓋を置くように真円に削られていて、恐らく茶壺として作られたのでしょう。色んな数寄者が存在するものですね。蓋はございませんので、茶壺として使用されたい方は作られたら良いかと思いますが、本体より蓋の方が高くつくでしょう。

2014年7月3日木曜日

仏手


これはスコータイ仏の仏手残欠でしょう。以前にスコータイ仏のトルソーを持っていたのですが、写真のものと腕や手の角度がほとんど同じでした。ブロンズ製ですが、所々に残った黒い部分を観察すると、どうも漆で仕上げていたようです。手は完全に残っていますし、腕のちぎれ具合も私好みです。