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2014年10月9日木曜日

呼継盃

私は、呼継ぎの陶磁器はほとんど買わないのですが、今日は所有しております2点の盃を紹介致します。どちらも九州のもので、センス良く繋ぎ合わされています。


江戸中期、現在の長崎県の地に開窯したものの、60年も持たずに窯を閉じた現川焼の立盃です。発掘ものですので少々カセていますが、本体も呼継のかけらも現川のものです。漆の繋ぎが上手いとはいえませんが、まるで現代美術の抽象作品のような洒落た雰囲気があります。


桃山〜江戸初期の唐津平盃です。まあ、元々は小皿ですね。金継ぎされた部分が呼継のかけらですが、色目もカーブも本体にピッタリと合っています。金継ぎされた反対側は黒漆で修理されていて、金と黒のバランスが良いです。