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2018年2月28日水曜日

企画展 『花の器 6th・土器に花』

この春も、下記の日程で花器展を開催致しますが、今回は土器中心の企画展です。縄文、弥生の他、中国、朝鮮、中東等、先史時代以降の土器や須恵器質のものを約50点、それ以外を含めると150点以上展示しますので、どうぞご来店いただけますよう、よろしくお願い致します。

企画展が終了するまで、このブログで、出展する品を少しずつ紹介致します。

2018年3月20日(火) ~ 4月1日(日)  12:00 ~ 18:00
会期中は、無休で営業


かつて毛織物業で成功し、古美術の蒐集と研究に努力された細見亮市氏(細見古香庵)が、晩年に『土器に花』という本を出版されました。その本のあとがきで、土器を好んだ理由を述べられていますが、まさに同感です。その部分を、抜粋します:ー

「私が土器に引かれ、これを愛するのは、一点一点真摯な、まごころをこめた手作りで造形し、何の飾気のない肌には、不備な窯の火の自然な変化が如実にあらわれ、天の恩啓とでもいうべき偶然をしたたかに蒙っているからです。」

「『古きは新に通ずる』との古諺がありますように、三千年前の器物と今咲き誇る花の調和は、現代芸術にも通ずるもので多忙な近代生活の中にうるおいと安らかさで心を慰してくれるにふさわしいと思います。」


ヨルダン土器 (青銅器時代)

2018年2月21日水曜日

伊万里白磁輪花中皿



江戸中期の伊万里白磁輪花皿です。重ね焼きしたのでしょうか、蛇の目状に透明釉が掛かっていない部分があり、それがこの皿のアクセントになっていて、純白のあがりに、この意匠が上品な趣を醸し出しています。直径18cm、無疵完好です。

2018年2月14日水曜日

泥塔 (種子大日如来陽刻宝塔)



田原本町箸尾出土の泥塔ですが、状態が非常に良く、梵字の陽刻がはっきりと確認できます。このタイプは、二つ合わせの型で作られ、底には舎利孔が開けられています。藤原時代〜鎌倉時代初期、高さ7cm

2018年2月7日水曜日

ダン族、パスポートマスク



コートジボワール、ダン族のパスポートマスクです。パスポートマスクとは、通常サイズの仮面のミニチュア版で、仮面ダンスの踊り手や重要な仮面を所有する者が、オリジナルの仮面のミニチュアを作り、遠出する際に持ち歩くものです。所有している仮面と離れても、ミニチュアを持つことで仮面の魂と触れ合うことができるといいます。所有者の身分証明もできることもあり、パスポートマスクと呼ばれているのです。このマスクの状態からみて、かなりの頻度で持ち出されたのでしょうし、そのオリジナルは相当立派なマスクであったことも想像できます。仮面サイズは、高さ16cm、幅9.7cmです。