現物を見てお買物をしていただきたく思いますので、インターネットを通しての販売は致しませんことをご承知おき下さい。

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2024年7月30日火曜日

トクチャ (メロン) 


ラサに住むチベット人の5人家族全員がお守りとして着けていたトクチャを入手しました。これらはメロンと呼ばれる暦を表したものですが、巷に多く出回っているものは赤銅、黄銅、白銅といった銅造がほとんどであるところ、入手したメロンは鉄造で、裏側にはそれぞれ違った動物が陰刻された珍しいものです。サイズは2種類あり、大が3点と小が2点ですが、取り敢えず大小1点ずつを紹介致します。時代はそれほど古くはなく、150~200年程前の清代です。


大の表面 (6.4x5.1cm)

大の裏面


小の表面 (5.4x4.5cm)

小の裏面

2024年7月27日土曜日

当店の夏休み


当店では、8月11日(日) ~ 19日(月)の9日間を夏季休業とさせていただきます。

混み合う時期は遠出しませんので、その期間にご来店いただける方がいらっしゃいましたら、事前にご連絡ください。店を開ける日時の調整をいたします。
 

2024年7月23日火曜日

西洋緑釉皿



縁の立ち上がったヨーロッパの緑釉皿です。古い杉箱に入り、蓋には『古渡青色口取皿』と書かれ、天保八年の年号も記載されていますので、西暦では1838年となります。ということは、造られたのは18c後半から19c初期でしょうが、かなりの古色が付いているものの無疵完好です。オランダものが出島で陸揚げされたのでしょうか、それとも、18c末にはオランダがフランスに占領されたので、これはフランスものなのか?まあ、どちらの国のものであっても、口取皿とは肴を盛る皿だそうですから、これにいろんな肴を乗せ酒と共に味わったのですね。直径27.9cm、高さ4cm
下の画像は皿の裏面です。


そして、下が入っていた箱の画像です。

 

2024年7月16日火曜日

石造虎面



昨年秋の企画展『いきもののカタチ』を発表した際に、西周代の副葬品であった白玉蝉の画像を載せましたが、今日紹介しますものはそれと同じような雰囲気がある、周代石造虎面像です。白玉蝉と同様に、裏には紐を通す穴が開けられています。
縦4.1cm、横5.1cm
 

2024年7月9日火曜日

アイヌ漆器



先週に引き続き今日も漆器の紹介で、アイヌ漆塗椀です。根付に結ばれているので、外出の際に腰にぶら下げ、水でも飲むために携帯用として使用されたのでしょう。根付は分厚い木板で、花の模様が彫られています。明治〜大正頃のものでしょう。
胴径9.3cm、高さ5.8cm
 

2024年7月2日火曜日

石井士口 乾漆角小皿 5客組

作家ものはほとんど扱わないのですが、とても味わい深い乾漆小皿に出会い入手しました。菓子皿でしょうか。
石井士口 (1872-1927) は、東京美術学校 (現在の東京芸大) の助教授で、漆芸の作家だったそうです。5客の乾漆皿は絵変わりで、金色をバックにたんぽぽを黒で見事に描いています。桐箱には大正十五年 冬と書かれていますので、作家が亡くなる前年、今から98年前の作です。正方形の一辺: 12.3cm 無疵



実際の色を写真では表せないのですが、1客だけの画像も下に載せます。正確な色、質感はどうぞ現物をご覧下さい。