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2013年6月13日木曜日

琉球、知花古窯

非常に珍しい、知花古窯の甕です。桃山後期から江戸初期の頃に作られたものでしょう。尚貞王の時代、1682年に、涌田窯、知花窯、宝口窯を統合して新しい窯場が作られ、それが壺屋焼の始まりです。


肩の部分のアップです。二本の輪線以外に、窯印と短い波状紋が刻まれています。1609年には薩摩藩の琉球侵攻がありました。丸に十は島津の家紋ですが、偶然なのか、この窯印はそれと似ていますねえ。日本でも、蝦夷征伐や琉球侵攻等、強欲な人々によって迫害や領土拡大が行われましたが、そんな行為に直接関わらなかった人達の間でも、何も問題がなかったように扱われてしまう。世界中で同じようなことが起こっていますが、悲しいかな、人間とはそんな生き物なのでしょうね。民主主義とは、間違っていようが、単に賛成多数を採用する制度ですから。