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2016年2月11日木曜日

朝鮮の土器

今日は、朝鮮三国時代の土器を2点紹介致します。日本のやきものでいえば、土器質ではなく須恵器質なのに、朝鮮のものは何故か土器と呼びますね。


                               新羅土器
高さが14cmですから、徳利として使うには丁度良いサイズですが、花器としてもなかなか見応えのある新羅小瓶です。窯の中で倒れたのでしょうか、ご覧の通り満月のようなひっつき痕があり、味のある景色を生み出しています。水漏れなしです。


                            伽耶土器
こちらは、口径7.5cm、高さ6cmの、4〜5世紀頃に作られた伽耶把手土器です。赤土に煤を定着させたことにより、表面が黒くなった典型的な伽耶の土器です。口縁にノミホツが1カ所あるだけで、ほぼ完品といっても良いくらいの状態です。水漏れもありません。小さなサイズですから、飲料用の器として作られたのでしょうが、現在私達が使っているカップの原型ですね。5世紀中頃、朝鮮の伽耶地方から陶工集団が渡日し、陶邑(すえむら)にて伽耶と同じ土器を焼いたのが須恵器の始まりとされています。