現物を見てお買物をしていただきたく思いますので、インターネットを通しての販売は致しませんことをご承知おき下さい。

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2018年1月31日水曜日

清代白磁瓶



今日は、清代の白磁花瓶を紹介致します。写真で黒く見えている部分は、ひっつきを剥がした痕で、それが景色となっています。その他に疵はございません。高さ21cm




『唐代 胡人俑』 展    大阪市立東洋陶磁美術館



大阪市立東洋陶磁美術館の開館35周年と、日中国交正常化45周年を記念して、昨年の12月から開催されている特別展ですが、私は、先日の日曜日に観てきました。胡人とは異民族のことで、唐代の都であった西安は、シルクロードの起点として大変栄え、異民族が頻繁に出入りしていたそうです。この企画展では、その胡人を模した陶俑を展示しているのですが、胡人や動物の俑に躍動感があり、これまで日本では目にしたことのない素晴らしいものでした。未盗掘の墓から2001年に発掘され、今回は、その一部が中国からの貸し出しで観ることのできる機会なので、興味のある方は、是非ご覧になって下さい。3月25日まで開催されるそうです。

2018年1月24日水曜日

猿投山盃

今日は、猿投山盃を紹介致します。見込に、ほんの少しカセた部分がありますが、たっぷりと自然釉の掛かった天場ものです。1500年程前のものなのに欠けがなく、2ヶ所だけ、共色で押さえた部分があります。直径10cm、高さ2.7cm、もう少し深みがあればとも思いますが、これだけ状態の良いもの、贅沢は言えません。




2018年1月17日水曜日

トアレグ、ペンダント・トップ



トアレグのシルバー製ペンダント・トップをよく見掛けますが、そのほとんどは近年に作られた土産用アクセサリーです。今回紹介しますものは、トアレグが実際に使用したもので、100年程の古さがあるでしょう。ブリキにシルバーのパーツを取り付けたもので、写真のように、2点ペアーで着用したようです。アクセサリーとして使うというよりも、コレクターズ・アイテムです。2種類の紐が写っていますが、長年の使用で革紐が切れ、その辺にあった紐でぶら下げたのかもしれません。新しい紐に代えず、ウブのままにしています。

2018年1月10日水曜日

味良い木製品

今日は、2種類の木製品を紹介致します。


                            木製ボウル
最近は、味の良い木製容器が市場にないなあと思っていたのですが、久々に気に入ったボウルを入手できました。ネパール辺りのものではないかと想像するのですが、国の特定はできません。縁に、製作時にできたと思われる多少の欠けがありますが、かなり古い疵なので、全く気にならないどころか、それが景色になっています。ロクロや機械を使わずに作られていますから、ノミの痕が残り、素朴感たっぷりです。口径16.2~17cm、高さ7.5cm


                          鎌倉彫菓子皿
鎌倉彫は現在も作られていますが、ここで紹介しますものは明治時代の作なので、古色が付いて味良しです。使用感はありますが、無疵で、直径18cmです。

2018年1月3日水曜日

ダヤック・イバン族、ソウルボート

今年最初の品紹介は、久々にプリミティヴなものです。当店を開店した頃のブログで、私は元々、現代美術やプリミティブ・アートのコレクターであったと書きましたが、今年は初心に戻り、その辺の品揃えもしたいと考えています。日本、特に関西では、それらのコレクターがなかなか存在しませんが、私なりに素敵なものを紹介していくつもりです。

私のコレクションは、現代美術から始まったのですが、ある日、アフリカのマスクやフィギュアと出会い、興味がそちらの方へ移っていきました。何故かと言いますと、それらのものは、売るためや出来栄えを競うものではなく、宗教的な意味合いがあったり自分達で使う道具等、純粋な製作物だったからです。各々の作家の思想は純粋でも、いざ作るとなると変に欲が入り作為的になってしまう、昔から多くの芸術家にそんな葛藤があり、ピカソやマティスをはじめとする巨匠達がプリミティヴな世界に憧れを持ったことが理解できます。



かなり前にも、カリマンタンに住むダヤック族のソウルボートをブログで紹介しましたが、今回はタイプの違うものです。彼等のソウルボートは、単なる造形物ではなく、先祖の魂が良い方向へ向かって欲しいという願いを込めた、リチュアルなものなのです。このボートは私がコレクター時代に購入したもので、海外生活を送っていた時期に我家を訪れたフィリップ・ペルティエ(当時は、パリにあったフランスの国立アフリカ・オセアニア美術館、現在はケ・ブランリ美術館の学芸員)が、部屋に飾ってあったこのボートを気に入ったようで、家に来てから帰るまで、何回も、これは美しいと言っていました。彼はオセアニア担当だったので、現地での研究期間中にいくらでも良いものが手に入るじゃないかと言うと、フランスの法律で、国立美術館や博物館の学芸員は、個人として研究対象物の入手を禁じられていると話してくれました。日本では、そんな法律はないのでしょうが、確かに、研究者にコレクター癖があれば、美術館より良いものを手にできますものね。
写真は、ボートを机の上に置けば全体像が見えにくいので、台に乗せて撮りました。長さは67.8cmです。

2018年1月1日月曜日

2018年 元旦

新年明けましておめでとうございます
本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます