企画展 『花の器 9th』
今日は、黒釉の器を2点紹介致します。
イタリア半島中部では、BC8c〜BC1cにエトルリアという都市国家が存在しましたが、これは、その地でBC4c頃に造られた黒陶スキュフォス(水平の双把手が付いた酒杯)です。発掘されたものの割に状態が良く、疵は、口縁にノミホツと、片耳にニュウがあるだけで、裏側の胴は少しカセていますが、ここに掲載した側にはダメージがなく、何と言っても、ミニマルなフォルムが魅力です。落としを入れて、花を生けました。口径8.7cm、把手間13.3cm、高さ8cm