現物を見てお買物をしていただきたく思いますので、インターネットを通しての販売は致しませんことをご承知おき下さい。

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2021年6月30日水曜日

朽ちた地蔵菩薩



流れ仏とまではいきませんが、寄木造りの一片が取れ、程良い感じに朽ちた地蔵菩薩像です。斜めに傾いた姿は私好みですが、仏さまを台から外せる構造なので、真っ直ぐに立てることもできます。大きさがややあるので、存在感たっぷり、室町頃の作でしょう。像高29.8cm、台を含めた高さ38.1cm

 

2021年6月23日水曜日

「みるく世の嘔」

今日は、76年前の太平洋戦争末期にあった沖縄戦の、犠牲者を悼む「慰霊の日」です。
沖縄県平和祈念資料館が、小中高校と特殊学校の児童・生徒に募った詩部門の作品1500点の中から、宮古島の中学2年生である上原美春さんのものが選ばれ、慰霊の日の式典でご本人がその詩を朗読されたそうです。私は、毎日新聞で詩の全文を拝見しましたが、他の新聞でもそれを掲載したようなので、是非ご覧になって下さい。インターネットを通じて、見ることができます。私は、久々に良い詩に出会えたような気がしました。
詩の最後に、「暗黒の過去を溶かすことなく あの過ちに再び身を投じることなく 繋ぎ続けたい みるく世を創るのはここにいるわたし達だ」と、括られています。「みるく」とは、沖縄の方言で、「平和」という意味だそうです。

ここのところ何年も、政治家や官僚の不誠実な言動に目眩を起こす毎日です。かつてあった日本の戦争では、軍部や政治家だけではなく、多くの日本国民がその後押しを行なったことが語られています。それぞれの国民が本当に平和を望むなら、自己の損得抜きで、誠実な政治家を選ぶことが必要なのではないでしょうか。甘言に騙されては駄目です。

極小ウシャブティ



紀元前のエジプトで、埋葬用の護符として作られたウシャブティは有名ですが、今日紹介しますものは極小で、両耳の辺りに、穴が開けられています。ウシャブティは時々見かけますが、このように小さなものは珍しいのではないでしょうか。おまもりとして、ペンダントにできますね。高さ3.3cm

 

2021年6月16日水曜日

平戸白磁小皿



幕末頃の、平戸白磁小皿です。平戸特有の純白、そして薄造りでミニマル・デザイン、見飽きることのない造形美です。何枚でも欲しいなと思わせる魅力があるのですが、残念ながら、3客しか入手できませんでした。それ故に、1点ずつ販売致します。
直径13.8cm
 

2021年6月9日水曜日

独鈷杵



今日は、密教法具である独鈷杵の紹介です。実際にかなりの頻度で使用されたようで、たっぷりと古色が付いていますが、絹布に包まれ誂えた桐箱に入っていたところから、以前のコレクターがとても大切にされていたことが窺えます。室町頃の作でしょう。独鈷杵の始まりは、インドで武器として作られたとか、確かに、チベットのもの等は、先端がかなり尖っています。長さ11.6cm 

2021年6月2日水曜日

文鎮



蓋物のように見えても、実はこれ、陶塊なのです。初見のものですが、中国で、書を押さえる文鎮として使われたのだと思われます。文様から見て、漢代頃の作でしょう。重さがあり、正に、ペーパー・ウエィトとして使用するのにピッタリです。胴径7cm、高さ3.8cm