映画 『流麻溝十五号』 at 第七藝術劇場
今日は、上記タイトルの映画を観てきました。
日本の統治が終わった台湾へ、中国本土での共産党との戦いに敗れ逃亡してきた国民党が、蒋介石の独裁体制を築き、政治犯の思想改造を行うといった内容です。共産主義者だけではなく、自由な思想を持っただけの人間も政治犯とされ、台湾南東岸に位置する緑島へ送られて思想改造や再教育が行われたそうです。支配者に従わない者は蒋介石の独断で数千人が処刑されたとされており、この映画は実話を元に作られたということです。
支配者の思想が極端な場合、右であれ左であれ、意にそぐわない者は容赦しないという恐怖政治が今も存在し、自由な人間社会も政治によっていとも簡単に破壊されるということを感じさせてくれました。
日本も戦前・戦中の反省なしに、戦後の政治が行われてきました。能天気に構えていると、どのような恐怖がやってくるか分かりません。個々の欲望にとらわれず、まともな政治家を選びましょう。