現物を見てお買物をしていただきたく思いますので、インターネットを通しての販売は致しませんことをご承知おき下さい。

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2025年4月30日水曜日

イチハツ



イチハツという中国原産のアヤメ科の花ですが、鉢植に蕾を発見したので、後2、3日もすれば咲くだろうと思っていたところ、翌日にはこのように完全に開花しました。株は10本程あるのですが、昨年は2輪だけ咲き、やはり今年もこの2輪だけで終わりそうです。植物を育てるって難しいですね。ちなみに、このイチハツという名前、アヤメ科の中で一番先に花が咲くので、その名が付けられたようです。

2025年4月29日火曜日

南京白磁盃 5客組



中国、清代初期の白南京盃、5客組です。中国茶の碗として造られたもので、巷でよく目にする白南京の茶碗は、厚さのボッテリとした広口のものが多いのですが、今日紹介しますものは、薄手で、口が窄み、酒盃として打って付けのサイズと形です。

5客まとめての画像では分かり辛いので、下に1客だけの画像を載せますが、1600年代後期の伊万里の雰囲気があります。それはそうですね、我が国の多くの文化は大陸から来ているのですから。いや、文化だけではなく人もですね。
口径6.7cm、高さ4.9cm


2025年4月23日水曜日

春の花



急に暖かくなり、私が育てている鉢植も次から次へと開花が始まっています。昨日は、サクラウツギとツボサンゴが同時に咲いたので、早速生けてみました。サクラウツギだけだと寂しいのですが、可愛い赤花と共に、紅白揃って春らしいイメージに仕上がりました。


2025年4月22日火曜日

厨子入極小大黒像



この厨子に入った大黒さんは、小さいといっても極小で、本体の高さは僅か1.5cm、ただ、ルーペで見ても、精巧に彫られた姿には吃驚です。大黒像の乗った板の裏側には、墨書きがしてあり、年代が享保7年となっています。ご覧の通り、厨子の上に輪っかがありますが、前所有者が壁に掛けていらっしゃったのでしょう。輪っかは簡単に取れますが、まあウブのままに残しておきます。厨子の高さ7.8cm

 

2025年4月17日木曜日

今年最後の木瓜



例年なら既に終わっている木瓜の花ですが、今年は随分遅くまで咲き、今朝、最後の枝を切りました。来年も良い枝ぶりで咲いてくれるようにと願い、若い枝はそのまま残しました。ではまた来年、楽しませてもらいましょう。

 

2025年4月15日火曜日

李朝花文字民画



先週に引き続き、今日も李朝ものの紹介です。花文字の民画で、『浄』という字をデフォルメしているので、濁りがなく清らかという意味でしょうか。二羽の鳥に蓮、黒字の中には吉祥文である蝙蝠も描かれています。 絵はシミて古色たっぷり、それを以前の所有者が何十年もコレクションされていたようで、バックの紙も絵と同化して、より古く見せています。
フレームサイズ: 縦90cm、横45.4cm
アクリルのリフレクションを防ぐため、斜めから撮影しました。
 

2025年4月8日火曜日

李朝茶盆



両側に持ち運ぶための穴が開けられた、李朝の茶盆です。素朴な盆でありながら、縁には済州青貝の螺鈿が施されており、それがアクセントとなっています。かなりの頻度で使用されたと見え、古色たっぷりの姿です。桐箱に納まり、茶盆と書かれた紙が貼られています。DWH: 22.5 x 40.2 x 6.2cm

話は品紹介から変わりますが、朝鮮でも中国とはまた違ったお茶が沢山ありますね。以前、京都の街中に素夢子という韓国のお茶を出してくれる飲食店があり、何度か利用させていただいたことがあります。2021年に閉店されたので、現在はどうなっているのだろうと先程検索すると、3年前に大原で店を再開されたものの、体調不良ということで昨秋から休業されているようです。以前のお店は、他の韓国料理店では見ない設えで、居心地が良かったことを思い出します。
なお、当店は古物を扱っておりますので、朝鮮半島の古いものに関しては、文化的な意味として、韓国・北朝鮮の隔たりなく、朝鮮という名を常に使用しております。
 

2025年4月6日日曜日

企画展 『花と酒 3rd』 終了 

本日で今回の企画展が終了致しました。
ご来店いただきましたみなさま、そして品をお買い上げいただいたみなさま、どうも有難うございました。
明後日からは通常営業に戻りますので、またよろしくお願い致します。

毎年、春の企画展は今回と同時期に開催しているのですが、昨年までは、企画展前に椿や木瓜の花は既に散っていたのに、今年はそれらを生けることができ、椿はいまだに開いていない蕾があるほどです。これはやはり異常気象の影響なのでしょう。
私などはごく近い将来にこの世から去りますが、未来を想像すると恐ろしく感じます。人間の尽きることのない欲望が環境に悪影響を及ぼしているのでしょうが、それに対処しない現在の世界を見ていると、良い方向へ向かうとは思えない状況です。政治家を始めとして経済面だけを考えているだけでは解決などなく、これは全ての人が生活を見直すべき事柄ではないでしょうか。



2025年4月3日木曜日

企画展 『花と酒 3rd』

今回の企画展も今日を含め残り4日間となりました。
ご興味のある方のご来店をお待ちしております。よろしくお願い致します。

今日は、大きさが違っても、縁の立上りが低い明治〜昭和初期頃の盆を3点紹介致します。
その他、盆は江戸時代から昭和初期のものまで色々と在庫しております。


大振りの木地盆です。欅で古色がたっぷりと付いています。直径41cm


こちらは中間サイズの黒根来盆です。酒器と小皿を乗せるには適したサイズでしょう。直径36.7cm


最後は、小さめの欅盆で、一人でお酒を楽しむのにピッタリでしょう。よく使われた感じです。直径29.4cm