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2012年12月12日水曜日

悲惨な戦争


もうすぐクリスマスですね。数年前、クリスマス・イブの日にレバノンの首都ベイルートのダウンタウンを歩いていて、上の写真にある現場を見つけた。レバノンでは1975年から1990年まで内戦があったのだが、ここに写っている建物は、その当時に破壊されたビルの残骸で、今もこのような建物があちこちに痛々しく残っている。この残骸の中に、現地のキリスト教徒が、以前のような悲惨な戦争が再び起こらないようにと願いながら、キリスト生誕を模した人形を飾ったのであろう。
さて、日本では次の日曜日に衆議院議員の選挙が行われる。様々なテレビ局がその選挙に関するアンケートをとっているようだが、どうも右傾向の政党に人気があるらしい。極右の党首が首相にでもなれば、韓国やイスラエルのように、徴兵制度が持ち込まれる可能性も出てくるだろう。国民はそこまで考えて、選挙に臨むのだろうか。若者たちは、いざとなった時、勢いだけで戦争に行けるのか。これまでの歴史で、大きく繁栄した国の勢いがそのまま持続した記録はない。栄華はいつかは途絶え、次には違う国が繁栄する。まあ、それが平等ではないか。日本の食糧自給率は40%を切っているが、これまでのような経済力を保てない場合、食糧品も輸入できないだろう。ましては、日本とは逆に、途上国をはじめ世界の人口は増加し、地球上の食べ物が不足する時代がやってくるはずだ。私は決して金持ちではない。でも、大きな経済力を望まず、豊かな自然に抱かれてゆったりと生かされたいと思っている。勿論、悲惨な戦争が起こらないようにと祈りながら。
そして、私が生かされていることを考える時、私は単なる日本人ではなく地球人であり、人間ではなく一個体の生物であることを基本としている。