時代は紀元前から現代、ジャンルは現代美術、アフリカやインドネシアのプリミティヴ・アート、アラブの古民具、日本や朝鮮を中心としたアジアの陶磁器・仏教美術・古道具等を扱う小さなセレクトショップです。他の骨董屋や古美術店ではほとんど見掛けない珍しい品を中心に集めておりますので、ご興味のある方はどうぞご来店下さい。
Customers are able to talk in English at the shop.
2014年7月31日木曜日
2014年7月29日火曜日
イラン・パペ
先週お知らせしました岡真理さんの講演に私も参加しましたが、イスラエルへの非難は当然のことながら、日本政府やメディアへの批判もあり、100人以上の聴衆はイスラエルやパレスチナの現状を知り、驚いていらっしゃいました。7月27日に、イスラエル出身のユダヤ人歴史学者であるイラン・パペが、エレクトニック・インティファーダ(パレスチナ問題を発信するインターネット上のメディア)に、現在起こっているガザのジェノサイドに関して寄稿し、それを岡さんが翻訳されましたので、どうぞご覧下さい。そして、そんなに酷いイスラエルにすり寄り、政治経済の結びつきを強化しようとする日本政府が、人間として正しい選択をしているのかを考える材料にもしていただきたいと思います。このままでは、日本の孤立化も懸念されているようです。
http://1drv.ms/1AprtgL
先週お知らせしました岡真理さんの講演に私も参加しましたが、イスラエルへの非難は当然のことながら、日本政府やメディアへの批判もあり、100人以上の聴衆はイスラエルやパレスチナの現状を知り、驚いていらっしゃいました。7月27日に、イスラエル出身のユダヤ人歴史学者であるイラン・パペが、エレクトニック・インティファーダ(パレスチナ問題を発信するインターネット上のメディア)に、現在起こっているガザのジェノサイドに関して寄稿し、それを岡さんが翻訳されましたので、どうぞご覧下さい。そして、そんなに酷いイスラエルにすり寄り、政治経済の結びつきを強化しようとする日本政府が、人間として正しい選択をしているのかを考える材料にもしていただきたいと思います。このままでは、日本の孤立化も懸念されているようです。
http://1drv.ms/1AprtgL
2014年7月27日日曜日
Arab as it is (素顔のアラブ) 7
今回は、私がエジプトで最も好きになった場所を紹介致します。そこはシーワというオアシスですが、アクセスが良くなく、カイロからは直接行けないので、カイロからアレキサンドリアまで行き、そこからバスで10時間近くかかります。イスラーム色の濃い場所ですが、キリスト教徒が一家族だけ存在し、近隣とも問題なく暮らしているようです。
Siwa, EGYPT
高くそびえているのは、シャーリーと呼ばれる昔の集合住宅で、13世紀に建造されたそうです。日干しレンガで造られ、ほとんど廃墟に近い状態ですが、その中に数家族が今だに住んでいます。シーワはこのシャーリーを中心として広がっているのですが、オアシス内を移動するにはタクシーがなく、ロバ車を利用します。そして、そのロバ車を動かしているのは、ほとんどがまだ幼い少年なのです。
Siwa, EGYPT
何を撮影しようかと歩き回っていた時、水溜りに入ってきたロバ車を即座にシュート。このロバ車は大人が運転していますが、観光客用ではなく、農機具等を運ぶものでしょう。
Siwa, EGYPT
首都のカイロからは遠く小さなオアシスですから、娯楽施設もなく、子供達のためにこんな遊具が設置されていてみんなで遊んでいます。保守的な場所ですから、子供の服装も洋服はごく僅かです。
Siwa, EGYPT
この小さな広場では、子供達がこれからフットボールで遊ぼうとしています。日本でフットボールが流行ったのはまだ最近ですが、アラブをはじめ途上国では、娯楽が少ないこともあり、かなり前からメジャーなスポーツになっています。
Siwa, EGYPT
二ヶ所の窓から男性が顔を覗かせていますが、建物の上部にあるサインの通り、ここは小さなホテルです。シーワはそんなに大きくもないオアシスですが、魅力のある場所ですから、やはり観光客も結構訪れるのでしょう。小さな安ホテルからそこそこのホテルまで、いくつかあります。
Siwa, EGYPT
ここは保守的だと既に書きましたが、このように成人女性の全てが顔も見せない衣装を纏っています。私が訪れたエジプトの他の場所ではこれ程の所はなかったですから、かなり宗教色が強いということです。アフガニスタンかイエメンのようだと思いました。イスラーム諸国を訪問される方がいらっしゃるかもしれないので、一つ注意事項を書きますが、現地の女性は写真に撮らない方が良いと思います。女性の撮影を法律で禁じている国もあり、トラブルの原因になる可能性があります。自己責任を取る覚悟ができていれば別ですが。それと、政府や軍の施設、鉄道の駅や橋梁も撮影を禁じている国が多いのでご注意を!
今回は、私がエジプトで最も好きになった場所を紹介致します。そこはシーワというオアシスですが、アクセスが良くなく、カイロからは直接行けないので、カイロからアレキサンドリアまで行き、そこからバスで10時間近くかかります。イスラーム色の濃い場所ですが、キリスト教徒が一家族だけ存在し、近隣とも問題なく暮らしているようです。
Siwa, EGYPT
高くそびえているのは、シャーリーと呼ばれる昔の集合住宅で、13世紀に建造されたそうです。日干しレンガで造られ、ほとんど廃墟に近い状態ですが、その中に数家族が今だに住んでいます。シーワはこのシャーリーを中心として広がっているのですが、オアシス内を移動するにはタクシーがなく、ロバ車を利用します。そして、そのロバ車を動かしているのは、ほとんどがまだ幼い少年なのです。
Siwa, EGYPT
何を撮影しようかと歩き回っていた時、水溜りに入ってきたロバ車を即座にシュート。このロバ車は大人が運転していますが、観光客用ではなく、農機具等を運ぶものでしょう。
Siwa, EGYPT
首都のカイロからは遠く小さなオアシスですから、娯楽施設もなく、子供達のためにこんな遊具が設置されていてみんなで遊んでいます。保守的な場所ですから、子供の服装も洋服はごく僅かです。
Siwa, EGYPT
この小さな広場では、子供達がこれからフットボールで遊ぼうとしています。日本でフットボールが流行ったのはまだ最近ですが、アラブをはじめ途上国では、娯楽が少ないこともあり、かなり前からメジャーなスポーツになっています。
Siwa, EGYPT
二ヶ所の窓から男性が顔を覗かせていますが、建物の上部にあるサインの通り、ここは小さなホテルです。シーワはそんなに大きくもないオアシスですが、魅力のある場所ですから、やはり観光客も結構訪れるのでしょう。小さな安ホテルからそこそこのホテルまで、いくつかあります。
Siwa, EGYPT
ここは保守的だと既に書きましたが、このように成人女性の全てが顔も見せない衣装を纏っています。私が訪れたエジプトの他の場所ではこれ程の所はなかったですから、かなり宗教色が強いということです。アフガニスタンかイエメンのようだと思いました。イスラーム諸国を訪問される方がいらっしゃるかもしれないので、一つ注意事項を書きますが、現地の女性は写真に撮らない方が良いと思います。女性の撮影を法律で禁じている国もあり、トラブルの原因になる可能性があります。自己責任を取る覚悟ができていれば別ですが。それと、政府や軍の施設、鉄道の駅や橋梁も撮影を禁じている国が多いのでご注意を!
2014年7月25日金曜日
講演のお知らせ
現在、ガザではイスラエル軍による攻撃で多くのパレスチナ人が犠牲になり、その死者は1,000人に近づこうかとしています。ただ、日本のマスコミの多くは真実を報道しておらず、犠牲者が多く出ている原因はハマースにあるとする記事を目にします。また、国連ではイスラエルの戦争犯罪を議論している中、日本政府はイスラエルに対し何の非難も行っていません。安倍首相の掲げる「積極的平和主義」とはいかなるものでしょうか。無関心は犯罪者を有利にしてしまう可能性があります。日が迫りましたが、明後日、京都大学大学院教授の岡真理さんによる講演が大阪で開催されますので、社会問題に関心のある方は是非ご参加下さい。特に、イスラエルをまともな国だと思っている人こそ、知るべき現実があるはずです。
「封鎖下のガザは今 ー 混迷する中東の未来を考える」
2014年7月27日(日) 午後3時〜5時30分 (開場2時30分)
会場: 大阪城南キリスト教会 (JR・近鉄・地下鉄「鶴橋」駅から徒歩7分)
参加費: 500円
詳細は:http://palestine-forum.org/event/20140727.html
現在、ガザではイスラエル軍による攻撃で多くのパレスチナ人が犠牲になり、その死者は1,000人に近づこうかとしています。ただ、日本のマスコミの多くは真実を報道しておらず、犠牲者が多く出ている原因はハマースにあるとする記事を目にします。また、国連ではイスラエルの戦争犯罪を議論している中、日本政府はイスラエルに対し何の非難も行っていません。安倍首相の掲げる「積極的平和主義」とはいかなるものでしょうか。無関心は犯罪者を有利にしてしまう可能性があります。日が迫りましたが、明後日、京都大学大学院教授の岡真理さんによる講演が大阪で開催されますので、社会問題に関心のある方は是非ご参加下さい。特に、イスラエルをまともな国だと思っている人こそ、知るべき現実があるはずです。
「封鎖下のガザは今 ー 混迷する中東の未来を考える」
2014年7月27日(日) 午後3時〜5時30分 (開場2時30分)
会場: 大阪城南キリスト教会 (JR・近鉄・地下鉄「鶴橋」駅から徒歩7分)
参加費: 500円
詳細は:http://palestine-forum.org/event/20140727.html
2014年7月17日木曜日
ファーティマ・ハンド
イスラームの預言者ムハンマドの四女で、第四代正統カリフ、アリーの妻であったファーティマは、民衆への慈悲深い行いや良妻賢母を評価され、多くのイスラーム教徒に崇められています。909年には、シーア派の一派であるイスマーイール派が現チュニジアのマハディーヤにファーティマ朝を興し、その後、カイロにも王朝を築きました。そんなこともあり、特にマグレブとよばれる北アフリカ地域で、ファーティマの手を象ったものを魔除けやおまじないとして生活に取り入れています。今日は、チュニジアで手に入れたファーティマ・ハンド、2点を紹介致します。
これはドアに取り付け、ノックするための金具です。ヨーロッパの蚤の市等でも売られているようで、見つけられた方はヨーロパのものだと思われることが多いようですが、元々はアラブ・オリジンです。ヨーロッパの国々では北アフリカ出身の人達が多いので、長い歴史の中で持ち込まれたのでしょう。
こちらはシルバー製のブレスレットです。手をつないだデザインになっています。私はこれまでにチュニジアを6回訪れましたが、その中でたまたまこのデザインのものを2点見つけました。1点は既に売れたのですが、この写真のものは在庫しています。
イスラームの預言者ムハンマドの四女で、第四代正統カリフ、アリーの妻であったファーティマは、民衆への慈悲深い行いや良妻賢母を評価され、多くのイスラーム教徒に崇められています。909年には、シーア派の一派であるイスマーイール派が現チュニジアのマハディーヤにファーティマ朝を興し、その後、カイロにも王朝を築きました。そんなこともあり、特にマグレブとよばれる北アフリカ地域で、ファーティマの手を象ったものを魔除けやおまじないとして生活に取り入れています。今日は、チュニジアで手に入れたファーティマ・ハンド、2点を紹介致します。
これはドアに取り付け、ノックするための金具です。ヨーロッパの蚤の市等でも売られているようで、見つけられた方はヨーロパのものだと思われることが多いようですが、元々はアラブ・オリジンです。ヨーロッパの国々では北アフリカ出身の人達が多いので、長い歴史の中で持ち込まれたのでしょう。
こちらはシルバー製のブレスレットです。手をつないだデザインになっています。私はこれまでにチュニジアを6回訪れましたが、その中でたまたまこのデザインのものを2点見つけました。1点は既に売れたのですが、この写真のものは在庫しています。
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