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2016年7月15日金曜日

芳賀龍一

5月にアートサロン山木を訪ねた際、陶芸を始めて3年目なのに、こんなやきものを焼く若者がいるのですよと見せていただいたのが、福島県会津出身で、現在は益子にて作陶されている芳賀龍一さんの作品でした。芳賀さんは、武蔵野美大で彫刻を専攻されたものの、3年前から陶芸を本格的に始められたそうで、新人ながらなかなか素敵な作品を作る方だなと思い、先週の個展中に2点購入しました。各地の土をご自身で掘り、釉薬も全て自分で作るという、とても研究熱心で将来が楽しみな陶芸家です。


この飯茶碗は、芳賀さんの作品を初めて見せていただいた時に、まだ値段が決まっていないとのことで取り置きしてもらったものですが、胴に窯疵が入り、程良く流れた釉薬の中に土の鉄分がバランス良く浮き出ています。歪んだ姿も私の好みです。


こちらは、会津の地層を切り取ってそのまま窯で焼いたものだそうで、ミルフィーユのパイ生地のように、いくつもの層が重なっているのが見て分かります。この上に小品を4点乗せて焼いたようで、景色良く仕上がっています。これを砕くと、全てが釉薬として使えるのだそうです。私は、最近、ワインや焼酎を飲む際、ドライフルーツをあてとしてつまむことが多く、その皿として使おうと思っています。