現物を見てお買物をしていただきたく思いますので、インターネットを通しての販売は致しませんことをご承知おき下さい。

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2016年8月31日水曜日

鉄製花器


久々に見立ての花器を紹介致しますが、これは錆び味のなかなか良い鉄筒です。何に使われたものなのか、さっぱり見当がつきませんが、高さは24.5cmと、程良い大きさです。猛暑だった今年の夏はもう終わりですが、初めてヒマワリを買いました。

2016年8月29日月曜日

Arab as it is (素顔のアラブ) 32

今回も2007年のイエメンを紹介致しますが、首都サナア北部近郊の町です。


                        Suburb of Sana'a, YEMEN
イエメンでは、各地で市が開かれ、様々な生活用品や食料が売られている。ここは、鶏を売る場所。


                        Suburb of Sana'a, YEMEN
アラブではラクダをよく見かけるが、ここイエメンでも例外なく、飼われているラクダも野生のものも頻繁に見かける。この2頭は仲が良さそうだが、やはりカップルでしょうね。


                          Thula, YEMEN
スーラという町の外れにある女学校だが、未成年の女性でも、肌を見せないように頭からすっぽりと黒い衣服で身体を覆っている。


                           Shibam, YEMEN
イエメンでも、バイクに乗った若者をよく見かける。暴走族ではないだろうが、結構グループで固まっている。ここはシバームという町だが、イエメン東部に存在する世界遺産のシバームと同名の場所。


                           Shibam, YEMEN
仲の良い友に会ったのだろう、楽しそうに握手していた。ほとんどのイエメン人男性は、腰にジャンビーアと呼ばれる短刀を差しているが、これは強い男性の威厳を示すという習慣である。


                           Shibam, YEMEN
ここシバームでも、やはり市が開かれていて、この場所では豆等の食料品を扱っている。どこでも、男性客が多い。


                           Kawkaban, YEMEN
シバームの上方、崖を登ると、コーカバンという町が存在する。この写真は、露天の肉屋が羊肉を売っている場面。男性の前には、羊の頭が・・・。


                          Wadi Dahar, YEMEN
イエメンには、ロックパレスと呼ばれる、岩の上の建造物が存在するが、これはワディ・ダハールにある建物。

2016年8月24日水曜日

お社

珍しい形のお社を入手しました。江戸時代のものでしょうが、近代建築のようなモダーンなデザイン、この写真では影になって見えないのですが、軒下にはレリーフもあります。古い欠けがありますが、そんなことが気にならない程、素敵な佇まいです。幅、高さ共に30cm。



2016年8月17日水曜日

李朝初期小皿

みなさまは、夏休みを有意義に過ごされましたか。私は、10日間も休みがあったものの、墓参で3日間広島を訪れた以外は、ダラダラと過ごしてしまいました。営業日よりも疲れた感があり、トホホです。
本日から、再び営業を始めますので、またよろしくお願い致します。

さて、今日の品紹介は、李朝初期の小皿2点です。


まずは、直径11cm、高さ3.2cmの粉青沙器深皿ですが、あがりも発色も良く、裏にもびっしりと象嵌がある上手のものです。高台に剥がし疵があるだけで、無疵と呼べる状態です。


こちらは、直径11.5cm、高さ4.1cmの無地刷毛目深皿です。重ね焼きした目跡が円を描いて、斑のある無地刷毛目と共に景色を作っています。径が少々大きいですが、深さがあるので、酒盃としても楽しめるでしょう。こちらも、高台に剥がした際にできた小さなソゲがあるだけで、申し分のない状態です。

2016年8月15日月曜日

ふたりの贖罪

今日は、我が国の敗戦記念日。何か面白い番組はないかと、テレビのチャンネルを回していて、NHKで上記タイトルのドキュメンタリー番組を発見し、観ました。太平洋戦争の口火を切った真珠湾攻撃の指揮官、淵田美津雄氏と、その攻撃に激怒し、憎い日本人を皆殺しにしたいと軍に志願したアメリカ人、ジェイコブ・ディシェイザー氏の物語です。戦後、偶然にも、その二人がキリスト教の宣教師となり、相手国で講演活動をし、交流を持つという筋書きなのですが、淵田氏が戦後に気付いたことは、「無知が無理解を生み、無理解が憎悪を生む。そしてその憎悪が戦争に繋がると・・・」確かにその通りですね。淵田氏の娘さんは、アメリカ人と結婚してアメリカ暮らし、そしてお子さんもいらっしゃるのですが、「父は、血は交われば交わるほど良いと言っていました。」とインタビューに答えられていました。どの人間も、自分自身が選んで、特定の国に誕生したわけではないのですから、独善的なナショナリズムは身勝手というものでしょう。とても良い番組でした。再放送があれば、是非ご覧になって下さい。

天皇陛下に関することが、最近の話題になっています。陛下のお言葉や行動を見ていると、本気で、我が国の過ちに向き合い、平和を望んでいらっしゃることが感じ取れます。日本国憲法では、天皇が政治に関する発言や行動ができないことになっているわけで、それを良いことに、政治利用しようとする為政者や官僚、またそれらの者を取り巻く組織が存在することも国民は理解し、未来の平和を築く努力をしなければなりませんね。

2016年8月6日土曜日

夏季休暇

明日、8月7日(日)より8月16日(火)まで、夏季休暇とさせていただきます。
この時期は、毎年のように交通事故や水難事故が多発しておりますので、みなさま、どうぞお元気で楽しい盆休みをお過ごし下さい。




8月6日


71年前のこの日、原爆が広島に投下されました。私の父は広島市内におりましたので、私は被爆二世ということになります。世の中というのは狭いもので、私が10年余り過ごした海外生活の中で、友人になったイギリス人の父上が、戦時中に日本軍の捕虜となり、広島の収容所で被爆されたそうです。他の友人からそのイギリス人を初めて紹介された時、凄く冷ややかな顔をされたのですが、付き合っていくうちに、彼の父上が捕虜であった時に、酷い待遇を受けたことを話してくれ、その経験により、父上は大変な日本人嫌いになり、亡くなるまで日本製品を受け付けなかったそうです。彼は、私と友人になって、初めて日本人と和解できたと笑っていましたが。他にも、大阪で30年以上付き合っている友人から、昨年、初めて、彼のお父さんも広島への学徒動員で被爆されたことを知らされました。
その戦争中には、アメリカだけではなく、ドイツも日本も原爆開発を計画していて、もし日本がアメリカよりも先にそれを手に入れていたなら、不利な戦況であったこともあり、加害国となっていたことは想像に難くありません。そんなことを考えれば、私個人としては、原爆を使用したアメリカよりも、戦争そのものを憎みます。現在の日本には、大日本帝國憲法に戻せという不穏な動きがあり、政治に無関心な多くの国民が、そのような空気を感じ取っていないのが残念です。ここに原爆に関する本を1冊紹介致しますので、盆休みにでも、お読みになればと思います。

『原爆の落ちた日』 半藤一利、湯川豊 共著  2015年 PHP文庫 刊
膨大な資料と証人への調査をされた上、原爆の悲惨さだけではなく、戦争そのものの現実を問われたものです。

かつて、週刊文春や文藝春秋の編集長をされた、半藤さんの文章は、ユーモアもあり、読み易いです。

2016年8月3日水曜日

大黒像

今日は、材質の違う大黒さんを2点紹介致します。どちらも江戸時代の作でしょう。


これは木製ですが、顔や、袋を背負った両手の表情が可愛い上、モッコリとした姿が微笑ましいです。高さ11cm。


こちらは珍しい石の大黒さんで、煤を多量に被っており、堅い石を手彫りしたためか、抽象的な造形に仕上がっています。高さ9cm。