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2016年8月15日月曜日

ふたりの贖罪

今日は、我が国の敗戦記念日。何か面白い番組はないかと、テレビのチャンネルを回していて、NHKで上記タイトルのドキュメンタリー番組を発見し、観ました。太平洋戦争の口火を切った真珠湾攻撃の指揮官、淵田美津雄氏と、その攻撃に激怒し、憎い日本人を皆殺しにしたいと軍に志願したアメリカ人、ジェイコブ・ディシェイザー氏の物語です。戦後、偶然にも、その二人がキリスト教の宣教師となり、相手国で講演活動をし、交流を持つという筋書きなのですが、淵田氏が戦後に気付いたことは、「無知が無理解を生み、無理解が憎悪を生む。そしてその憎悪が戦争に繋がると・・・」確かにその通りですね。淵田氏の娘さんは、アメリカ人と結婚してアメリカ暮らし、そしてお子さんもいらっしゃるのですが、「父は、血は交われば交わるほど良いと言っていました。」とインタビューに答えられていました。どの人間も、自分自身が選んで、特定の国に誕生したわけではないのですから、独善的なナショナリズムは身勝手というものでしょう。とても良い番組でした。再放送があれば、是非ご覧になって下さい。

天皇陛下に関することが、最近の話題になっています。陛下のお言葉や行動を見ていると、本気で、我が国の過ちに向き合い、平和を望んでいらっしゃることが感じ取れます。日本国憲法では、天皇が政治に関する発言や行動ができないことになっているわけで、それを良いことに、政治利用しようとする為政者や官僚、またそれらの者を取り巻く組織が存在することも国民は理解し、未来の平和を築く努力をしなければなりませんね。