現物を見てお買物をしていただきたく思いますので、インターネットを通しての販売は致しませんことをご承知おき下さい。

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2016年10月27日木曜日

三笠宮崇仁親王 ご逝去

皇族の中でも、最もリベラルで知られていた三笠宮さまが、今朝、逝去されました。ご冥福をお祈りいたします。戦後は、歴史学者としてご活躍になり、神武天皇が神話の人物であることから、建国記念日を設ける際に、かつて紀元節とされていた2月11日を当てることに反対されていました。
すでにお読みになった方もいらっしゃるでしょうが、2003年に刊行された、ケネス・ルオフ著の「日本の天皇 (戦後日本の民主主義と天皇制)」という本があります。その中では、三笠宮さまに関しても書かれています。ルオフ氏は、海外では天皇制研究の第一人者であり、この本は、イデオロギーの右左を述べるものではなく、大変充実した研究本ですので、これからの日本を考える上で勉強になり、多くの国民に読んでいただきたいと思います。

2016年10月26日水曜日

三島盃

2週間程前から、店の周辺でキンモクセイの良い香りが漂っているのですが、以前にキンモクセイの咲いた写真をブログに掲載してから、もう1年が経過したのですね。時が経つのが早いなと感じる今日この頃です。

さて今日は、李朝初期の粉青沙器白象嵌盃を紹介致します。見込に火ぶくれがありますが、目立った疵がなく、良い状態です。平盃として使われる三島の小皿は多いですが、このように縁が立ち上がった、小ぶりで酒盃としてぴったりな上手の器は少ないですね。口径8cm、高さ4.2cm。






2016年10月19日水曜日

アジアのエスニック・アイテム

今日は、アジアのアイテム2点を紹介致します。


                          ナガ族ネックレス
まずは、インド北東部、ナガランドに住むナガ族のネックレスです。以前にも違うタイプのネックレスを紹介しましたが、今回は貝殻から作られたビーズを集めたものです。ナガランドは内陸部に位置するので、貝殻は交易で入手したのでしょう。インド政府はナガ族の保護政策を執っており、数年前までは、ナガランドを訪れるには許可が必要でした。また、かつてのナガ族は首刈りを行っていましたが、現在は多くがキリスト教徒だといいます。最近は、観光客相手に土産品を制作しており、チープなクオリティのものが多いのですが、今回紹介しますネックレスは彼等が実際に使用していた古いものです。


                        象型オピウム・ウェイト
これは、ゴールデン・トライアングルと呼ばれる、タイ・ビルマ・ラオスが交わる山岳地帯で、アヘンを量るために使われたブロンズ製ウェイトです。他に、鳥型等のウェイトも存在しますが、どうも象型に人気があるようです。この象の高さは3.4cmですが、ウェイトですから、他に色んなサイズがあります。19世紀頃のものでしょう。

2016年10月12日水曜日

大型こね鉢

先日の企画展を始めた頃は、まだ暑さが残っていたのですが、たった2週間で、すっかり秋らしくというか、朝晩は肌寒く感じられるようになりました。風邪等引かれないよう、お身体に気をつけてお過ごし下さい。



今日の品紹介は、長径42cm、短径40cmの、大きなこね鉢です。かなり古そうで、これだけの大きさがあるにも拘らず、軽いです。縁に欠けた部分が見られますが、随分前に欠けたようで、それも良い景色の一部となっています。果物や野菜の容れ物としても使えますが、床の間等のスペースがあれば、秋の枯れ枝等を飾ったら見栄えするだろうなあと、想像を膨らませています。これまでに目にしたこね鉢の中で、最も美しいものです。

2016年10月10日月曜日

企画展 『中国、古代より唐代へ』 終了

本日で、今回の企画展が終了致しました。この期間中に、ご来店下さったみなさま、そして品をご購入していただいたみなさま、どうも有難うございました。
明後日から、通常営業に戻りますので、またよろしくお願い致します。



2016年10月6日木曜日

企画展 『中国、古代より唐代へ』

今回の企画展も、今日を含め残り後5日間となりました。宋代以降の品も棚に並べておりますので、ご興味を持っていただける方は、どうぞご来店下さい。よろしくお願い致します。


さて、今日の品紹介は、唐代褐釉長頸瓶です。頸に直しがありますが、上手に直してあるので、肉眼では修理してあることにまず気がつかないでしょう。それ以外にカセも疵もなく、釉薬の濃淡が美しい景色を作っています。胴径15cm、高さ25cmです。

2016年10月1日土曜日

企画展 『中国、古代より唐代へ』


漢代緑釉銀化壺ですが、フォルムが中世の瀬戸に通じるような、肩の張ったミニマル・デザインです。漢代の銀化壺はよく見かけますが、この形は珍しいです。そのまま飾っても良いですが、形がシンプルなので、落しを入れて花器というのも良いでしょう。高さが17cm、無疵です。