時代は紀元前から現代、ジャンルは現代美術、アフリカやインドネシアのプリミティヴ・アート、アラブの古民具、日本や朝鮮を中心としたアジアの陶磁器・仏教美術・古道具等を扱う小さなセレクトショップです。他の骨董屋や古美術店ではほとんど見掛けない珍しい品を中心に集めておりますので、ご興味のある方はどうぞご来店下さい。
Customers are able to talk in English at the shop.
2017年10月25日水曜日
2017年10月20日金曜日
展覧会 『小杉武久・音楽のピクニック』 芦屋市立美術博物館
2017年12月9日(土)~2018年2月12日(月・祝)
展覧会の紹介です。12月から始まるのですが、今日、小杉さんのマネージャーから、展覧会のリーフレットと招待券を受け取ったので、忘れないうちに書くことにします。
現代音楽に興味のある方以外は、小杉武久の名前をご存知ないかもしれませんが、小杉さんは、現代音楽の作曲家及び演奏家です。1960年、東京芸大在学中に即興演奏を行う「グループ・音楽」を結成し、それ以来、多くのアーティストと活動されてきました。60年代には、「フルクサス」に参加され、1977年からは、ニューヨークの「マース・カニングハム・ダンス・カンパニー」の専属音楽家となり、ジョン・ケージ、デビッド・チュードアに続く、カンパニー三代目の音楽監督も務められました。
小杉さんと私の付き合いは30年弱ですが、27年前に、小杉さんとマネージャーの岡本さんから、マースのインド公演が1週間ずつ4都市であるので、いっしょに来ないかと誘われ、さすがに1ヶ月も仕事を休むことはできず、最初の公演地であるニューデリーへ、1週間だけお供しました。公演のリハーサルと本番以外は、マースのメンバーと貸切バスで観光地を訪れたり、フリーの時は日本人3人だけで珍道中といった、とても思い出深い旅でした。小杉さんは、知り合った時から、亀さんのようにのっそりした存在なのですが、いざ演奏となれば凄い!。当時の音楽監督はデビッド・チュードアだったのですが、小杉さんの演奏は圧巻で、翌日の新聞には、カンパニーのダンスよりも、小杉評に重きを置いていました。小杉さん曰く、私が聞いていたから頑張ったのだと・・・。嬉しいお言葉でした。その公演は、インドとアメリカの文化交流の一環として組まれたツアーだったので、公演日の夜は、アメリカ大使館でツアー・メンバーのレセプション・パーティーが行われ、私も同席させてもらいました。そこに、ラビシャン・カールがゲストとして招待され、公演時に少しだけシタール演奏をされた小杉さんに、あなたの演奏は良かったと言われたそうで、ご本人は照れていました。短くも楽しかった旅でしたが、私は次の日から帰るまで下痢。私だけではなく、メンバーの半数が下痢になったようで、どうも、ワインを飲んだ人は症状なしで、氷の入ったドリンクを飲んだ人たちが下したようです。インドの街中ならともかく、アメリカ大使館の飲料で、そうなるとは予想外の出来事でした。
余談になりますが、そのツアーには、デビッド・チュードアがガールフレンドを同伴していたのですが、美しい彼女の、義父はマルセル・デュシャン、祖父はアンリ・マティスというのには驚きました。
長々と私の思い出話を書きましたが、小杉武久の演奏は凄いのです!
この展覧会を、どうぞご覧になって下さい。
招待券をたくさん持っています。
2017年12月9日(土)~2018年2月12日(月・祝)
展覧会の紹介です。12月から始まるのですが、今日、小杉さんのマネージャーから、展覧会のリーフレットと招待券を受け取ったので、忘れないうちに書くことにします。
現代音楽に興味のある方以外は、小杉武久の名前をご存知ないかもしれませんが、小杉さんは、現代音楽の作曲家及び演奏家です。1960年、東京芸大在学中に即興演奏を行う「グループ・音楽」を結成し、それ以来、多くのアーティストと活動されてきました。60年代には、「フルクサス」に参加され、1977年からは、ニューヨークの「マース・カニングハム・ダンス・カンパニー」の専属音楽家となり、ジョン・ケージ、デビッド・チュードアに続く、カンパニー三代目の音楽監督も務められました。
小杉さんと私の付き合いは30年弱ですが、27年前に、小杉さんとマネージャーの岡本さんから、マースのインド公演が1週間ずつ4都市であるので、いっしょに来ないかと誘われ、さすがに1ヶ月も仕事を休むことはできず、最初の公演地であるニューデリーへ、1週間だけお供しました。公演のリハーサルと本番以外は、マースのメンバーと貸切バスで観光地を訪れたり、フリーの時は日本人3人だけで珍道中といった、とても思い出深い旅でした。小杉さんは、知り合った時から、亀さんのようにのっそりした存在なのですが、いざ演奏となれば凄い!。当時の音楽監督はデビッド・チュードアだったのですが、小杉さんの演奏は圧巻で、翌日の新聞には、カンパニーのダンスよりも、小杉評に重きを置いていました。小杉さん曰く、私が聞いていたから頑張ったのだと・・・。嬉しいお言葉でした。その公演は、インドとアメリカの文化交流の一環として組まれたツアーだったので、公演日の夜は、アメリカ大使館でツアー・メンバーのレセプション・パーティーが行われ、私も同席させてもらいました。そこに、ラビシャン・カールがゲストとして招待され、公演時に少しだけシタール演奏をされた小杉さんに、あなたの演奏は良かったと言われたそうで、ご本人は照れていました。短くも楽しかった旅でしたが、私は次の日から帰るまで下痢。私だけではなく、メンバーの半数が下痢になったようで、どうも、ワインを飲んだ人は症状なしで、氷の入ったドリンクを飲んだ人たちが下したようです。インドの街中ならともかく、アメリカ大使館の飲料で、そうなるとは予想外の出来事でした。
余談になりますが、そのツアーには、デビッド・チュードアがガールフレンドを同伴していたのですが、美しい彼女の、義父はマルセル・デュシャン、祖父はアンリ・マティスというのには驚きました。
長々と私の思い出話を書きましたが、小杉武久の演奏は凄いのです!
この展覧会を、どうぞご覧になって下さい。
招待券をたくさん持っています。
2017年10月18日水曜日
アジア木製壺
東南アジアの木製壺を、見立て花器にしました。
これは、ネパールの壺です。紐の付いた背の高いものは、数点扱ったことがありますが、こんな小さな容器には初めて出会いました。このような壺には、野の草花が似合いますね。正面部分に焼け焦げたような痕があり、それが良い景色となっています。高さ7.5cm
こちらは、どの国のものか不明です。この手の容器は、真っ直ぐに立ち上がっているのがほとんどで、このように上部が窄んでいるものには出会ったことがありません。花器として、ぴったりなフォルムです。高さ18.2cm
イベント 『日本漆山脈』 阪急うめだギャラリー 10月18日(水)~23日(月)
私は、このイベントの情報を持っていなかったのですが、昨日、当店でも作品を取り扱っている、漆工の杉田明彦さんが来店され、今日から開催されることを知りました。
内容は、日本の北から南まで、活躍されている45名の漆作家の作品展示と販売だそうです。漆器に花を生けるパフォーマンスもあるようなので、ご興味のある方にはお勧めです。私も、休日に覗こうと思います。
漆製品は市場に多く存在しますが、買い手としては、見た目が美しく価格が安いものについ目がいってしまいがちです。ただ、長期間使用することを考慮すれば、布着せした堅牢な器を選ぶことが良い選択でしょう。
東南アジアの木製壺を、見立て花器にしました。
これは、ネパールの壺です。紐の付いた背の高いものは、数点扱ったことがありますが、こんな小さな容器には初めて出会いました。このような壺には、野の草花が似合いますね。正面部分に焼け焦げたような痕があり、それが良い景色となっています。高さ7.5cm
イベント 『日本漆山脈』 阪急うめだギャラリー 10月18日(水)~23日(月)
私は、このイベントの情報を持っていなかったのですが、昨日、当店でも作品を取り扱っている、漆工の杉田明彦さんが来店され、今日から開催されることを知りました。
内容は、日本の北から南まで、活躍されている45名の漆作家の作品展示と販売だそうです。漆器に花を生けるパフォーマンスもあるようなので、ご興味のある方にはお勧めです。私も、休日に覗こうと思います。
漆製品は市場に多く存在しますが、買い手としては、見た目が美しく価格が安いものについ目がいってしまいがちです。ただ、長期間使用することを考慮すれば、布着せした堅牢な器を選ぶことが良い選択でしょう。
2017年10月4日水曜日
展覧会 『追悼 坪文子のしごと』
gallery C.A.J. 京都市中京区富小路御池下る松下町129 2017年10月10日(火)~28日(土) 13:00~18:00
坪文子さんは、コンテンポラリー・ジュエリーのデザイナーとして関西では草分け的存在だったのですが、今年の6月に逝去されました。彼女は私より15歳も年上だったのですが、お互いに現代美術のコレクターであり、付き合っている多くの人が共通の友人であったりして、30年以上の付き合いの中で、よく話し、色々とお世話にもなりました。
数年にわたる闘病生活では、この展覧会開催ギャラリーのオーナーである近藤ヒトミさんが、京都から大阪まで頻繁に通われ、友人の中では最もお世話されたのです。
今回の展覧会では、坪さんが制作、プロデュースされてきたジュエリー作品、その軌跡を紹介されるそうです。私の店では、女性のお客さんが少ないのですが、ご興味のある方は是非ご覧になって下さい。
展覧会 『近藤高弘 展 - 手の思想 -』
何必館・京都現代美術館 京都市東山区祇園町北側271 2017年10月6日(金)~11月26日(日) 10:00~18:00
こちらは、gallery C.A.J.オーナーである近藤ヒトミさんのご主人、近藤高弘さんの展覧会です。
この展覧会では、坐像、オブジェ、茶碗、白磁大壺を4つのテーマで展覧されるそうで、入場券に掲載されている白磁破れ壺の写真、なかなか素敵です。明後日から始まりますが、見応えがありそうです。
gallery C.A.J. 京都市中京区富小路御池下る松下町129 2017年10月10日(火)~28日(土) 13:00~18:00
坪文子さんは、コンテンポラリー・ジュエリーのデザイナーとして関西では草分け的存在だったのですが、今年の6月に逝去されました。彼女は私より15歳も年上だったのですが、お互いに現代美術のコレクターであり、付き合っている多くの人が共通の友人であったりして、30年以上の付き合いの中で、よく話し、色々とお世話にもなりました。
数年にわたる闘病生活では、この展覧会開催ギャラリーのオーナーである近藤ヒトミさんが、京都から大阪まで頻繁に通われ、友人の中では最もお世話されたのです。
今回の展覧会では、坪さんが制作、プロデュースされてきたジュエリー作品、その軌跡を紹介されるそうです。私の店では、女性のお客さんが少ないのですが、ご興味のある方は是非ご覧になって下さい。
展覧会 『近藤高弘 展 - 手の思想 -』
何必館・京都現代美術館 京都市東山区祇園町北側271 2017年10月6日(金)~11月26日(日) 10:00~18:00
こちらは、gallery C.A.J.オーナーである近藤ヒトミさんのご主人、近藤高弘さんの展覧会です。
この展覧会では、坐像、オブジェ、茶碗、白磁大壺を4つのテーマで展覧されるそうで、入場券に掲載されている白磁破れ壺の写真、なかなか素敵です。明後日から始まりますが、見応えがありそうです。
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