現物を見てお買物をしていただきたく思いますので、インターネットを通しての販売は致しませんことをご承知おき下さい。

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2018年9月28日金曜日

企画展 『PRIMITIVISM』

今日は、アフリカの仮面を3点紹介致します。


ナイジェリアのイビビオ・マスクです。イビビオ族の仮面は多く存在しないのですが、古く魅力あるものとなると、やはり少数になります。これは100年以上の古さがあるでしょう。台を含めた高さ33.5cm (仮面本体20cm)


こちらは、マリに住むバンバラ族のハイエナ・マスクです。アフリカでは、人間以外の動物をモチーフにした仮面が多く存在します。これも古い仮面で、100年ものです。高さ27cm


これはブルキナファソ、ヌヌマ族のヘッドマスクです。通常、マスクは顔面を覆うものですが、こちらは頭上に乗せるタイプで、ホロホロ鳥を表現しています。鑑賞するには、壁に掛けるよりも、卓上に置く方が観易いと思います。40~50年程前のものでしょう。長さ37.5cm

2018年9月24日月曜日

『発見! 古代エジプト』展   at 大阪府立弥生文化博物館

今日から、上記の特別展が始まるということで、私は早速、拝観してきました。
この博物館には、先月初めてお邪魔したのですが、展示会場はそれほど大きくないものの、古代研究の要点を上手くまとめて説明されているので、大変勉強になります。今日は企画展の初日だったので、すごく混んでいるのではと心配していたのですが、やはりマイナーな分野なのですね、ゆっくり観るのに困難を感じないくらいの、程良い人の入りでした。この展覧会は、12月16日まで続くので、興味のある方は、どうぞご覧になって下さい。

その館内で、小さなアミュレット(護符)が多く展示されていたのですが、それらを観て、当店が所有している品に関して一つの謎が解けました。8月8日付のブログで、フェニキア時代の極小ブロンズ人物像を紹介し、その使用目的が何かは不明としたのですが、像の後ろに付いている突起物の穴が、今日の展示品にも見られたため、それはやはりアミュレットであると確信しました。古代中国にも、ブロンズで作った、護符としての極小人物像が存在しましたし、多くのキリスト教徒がクロスのペンダントを提げているように、宗教的な意味合いがあって、古代から、人間はお守りを身に付けてきたのですね。

企画展 『PRIMITIVISM』

今日は、インドネシアの小品を2点紹介致します。




スンバ島のテラコッタ人形です。とても可愛い表情が何かミーアキャットのようで、きつい表情を好む私でも魅かれてしまいます。台なしで入手したのですが、たまたま仕入れていたテラコッタ製の台があったので、それを加工して乗せました。2方向からの写真で、台を含めた高さは、14.5cmです。


モルッカ諸島、ババル島のかんざしです。日本人は、これをかんざしとして使わないでしょうから、台を作ってオブジェとしました。何かの骨で作られたようで、彫りが良く、しっかり古色も付いています。台を含めた高さ26.5cm

2018年9月20日木曜日

企画展 『PRIMITIVISM』

今日は、マリに住むドゴン族のフィギュアを2点紹介致します。






















先祖像ですが、長年の間、雨風にさらされ、流れ仏のような枯れた状態になっています。プリミティヴ・アートといっても、それほど古いものは、もうあまり市場に残っていないのですが、これは100年以上前のものです。高さ55.5cm

背中に2人の赤ん坊を背負っているので、その部分を下にアップします。






こちらは、馬に乗ったライダー像です。彫りが上手く、大変美しいフォルムです。この像を見て、どこの国でも、優秀な彫り師が存在することを再認識しました。これも新しい作ではなく、70〜80年程の古さはあるでしょう。高さ48cm

2018年9月16日日曜日

企画展 『PRIMITIVISM』

今回の企画展を下記の日程で開催致します。プリミティヴとは、原始的とか幼稚なという侮蔑的な意味に取られがちですが、20世紀初頭に活躍したアーティスト達は、アフリカやインドネシア、その他の未開地で作られた創造物の素朴さや純粋性に魅せられ、自身の作品制作にも影響を及ぼしました。プリミティヴィズムとは、そのような原初の創造を尊重する思想を意味します。

2018年10月2日(火) ~ 10月14日(日)  12:00 ~ 18:00
会期中は、無休で営業

私のコレクションは、35年程前に現代美術から始まりました。その後、アフリカやインドネシアで作られたプリミティヴな造形を目にしてからは、元々は売り物として作られたものではない、純粋性や宗教観に魅かれ、作品蒐集をするようになりました。日本では、それらのコレクターが非常に少ないのですが、私の最も好きな分野だけに、この企画展開催に至った次第です。俗にプリミティヴ・アートと呼ばれるものですが、今回は大小50点以上、バリュエーション豊かに展示しますので、どうぞご来店いただきますよう、よろしくお願い致します。


ブラ土偶、ニジェール (12c)

2018年9月12日水曜日

ドゴンのオブジェ

今日は、マリに住むドゴン族の品を2点紹介致します。


ドゴン族の閂(扉の鍵)は、結構市場で見掛けますが、今回紹介しますものは、いたってシンプルなデザインで、かなりの古さもあります。まるでロボットのような佇まいですね。幅33.5cm、高さ40cm(台を含む)


こちらは鉄製のオブジェですが、よく目にするアフリカの鉄製軽量オブジェとは違って、骨太の重量感あるものです。おまけに、年代は100年前後の古さがあるでしょう。長さ37cm

2018年9月9日日曜日

レバノン訪問

7月に訪問したレバノンですが、その地を訪れるのは9年ぶりで、滞在は5日間と短いものでした。私にとって一番の親友はレバノンの若者なのですが、彼のお父さんには、以前に、要人を紹介していただく等、大変な世話になり、感謝していました。しかし、残念ながら、病で4年半前に逝去されたのです。そんなことがあり、まずは墓参りということで、空港で出迎えてくれた友人の車で、ベイルートのホテルにチェックインした後、すぐに墓地のあるサイーダを訪れました。
墓地でお祈りした後、サイーダにある友人の家を訪問。彼の父親はアーティストだったので、昔から多くのアンティークの蒐集をされていて、それらが以前と同様に部屋に飾られていました。今日は、その一部の紹介です。


棚の一部ですが、そこには、フェニキア、古代ギリシャ、ローマ時代のアンティークが説明書と共に並べられていました。他にもいくつかの飾り棚があったものの、ガラス戸がはめ込まれていたので、残念ながら撮影を諦めました。アンティークの金貨、銀貨の他、フェニキア時代のガラス製アミュレットや、金製のアクセサリーが素晴らしかったです。


私が特に気に入ったのは、ブロンズ製の鉢で、直径は30cm程ありました。


その鉢の周囲には、フェニキア文字が刻まれていましたが、勿論、意味は不明。


底には、このような古い直しがありましたが、その頃のブロンズは、かなり貴重なものだったのでしょう。3000~4000年前のものとは思えない程、洗練され、美しい一品でした。

2018年9月5日水曜日

昨日の台風の威力は凄かったですね。広範囲に多くの被害をもたらしたようで、当店でも大変でした。昔から台風は存在するので、自然災害は仕方がないとは思うのですが、近年の異常気象は人災だと私は認識しています。何よりも金儲けを優先し、より以上の便利さを求めてきた我々人間の欲望が影響していると。人類の多くが、そのようなことを求めているのなら、もう後戻りはできないのでしょうか。手遅れになる前に、生かされ方の方向転換が進めば良いのですが・・・。



五輪塔石仏

さて今日は、五輪塔レリーフの石仏を紹介致します。岐阜県から出たもので、五輪塔の輪郭がくっきりと浮き出ています。庭に置くのが最も良いのでしょうが、それほど大きくないので、室内に飾って楽しめます。時代は、室町だとは思うのですが、江戸以前としておきましょう。高さ31cm


2018年9月3日月曜日

臨時休業

9月4日(火)は、台風のため、休店させていただきます。




映画 『判決、ふたつの希望』   at 大阪ステーションシネマ

今日は、久々に映画を観てきました。第90回アカデミー賞の外国語映画賞にノミネートされた上記タイトルの映画ですが、1975年から1990年まで続いた、レバノンでの内戦を引きずっている2人を中心に展開され、メジャーな映画賞にノミネートされたことが納得できるものでした。日本での上映が始まったばかりで、なかなか良い映画だったので、鑑賞をお勧めします。撮影場所に使われた、パレスチナ難民キャンプがどのような状態かも垣間見ることができます。
ただ、日本での映画評では、現在の日本のヘイトスピーチ等と繋がるような問題提起があるとの声もあるようですが、戦争経験者ならいざ知らず、平和ボケしている今の日本人にそのシチュエーションを理解できるかどうかは?です。
実際にあったレバノン内戦が物語のベースになっているので、その内戦に付いて少しでも下調べをされてからご覧になる方が、映画の内容が分かり易いのではないかと思います。そのキーワードを少し上げると:ー
サブラ・シャティーラ大虐殺
レバノン軍団

JR大阪駅の11Fにある、大阪ステーションシネマという映画館は、今回初めて訪ねたのですが、上映室が12もあり、同じ階にカフェやコンビニも備え、広いテラスで時間つぶしができることもあり、開演までの待ち時間を退屈せずに過ごせました。テラスから見える風景もなかなかのもので、テラスから階段を上って行くと、植栽された庭園もあります。
また、映画館と同じビル内、B2にあるルクア・フードコートが拡張されていて、多くの店が入り、どの店に入ろうかと迷ったのですが、初めて訪れた店のランチに満足しました。