現物を見てお買物をしていただきたく思いますので、インターネットを通しての販売は致しませんことをご承知おき下さい。

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2018年10月31日水曜日

李朝白磁鉄砂碗


李朝前期〜中期頃に作られた白磁鉄砂碗です。胴径11cm、高さ5.8cmと、小さな碗ですから、やはりマッコリを飲むための器だったのでしょう。この大きさなら、小服茶碗としても使用できますね。無疵完好です。


真横からの写真です。

2018年10月23日火曜日

ピュー・ネックレス

今日は、ビルマのピュー遺跡出土の、ビーズで作られたネックレスを紹介致します。ピューとは先史時代から古代にかけて存在したビルマの民族で、いくつもの城砦都市を造り、国家を形成していたようです。その遺跡はBC2c~AC9cのものとされており、ビルマで最初の世界遺産として登録されました。このネックレスの先端には、カーネリアンに四つ足の動物を彫った、印章が用いられています。ルーペで見ると、どうもそれは馬のようです。




先端に使われているカーネリアンを、下にアップします。



2018年10月19日金曜日

小杉武久

昨日付のニューヨークタイムスに、小杉さん死去の記事が載っています。英語の長文ですが、ご興味のある方はご覧下さい。日本では現代音楽自体がマイナーで、小杉武久をご存知でなかった方がほとんどでしょうが、これだけの記事がメジャー紙に掲載されると、仲良くお付き合いしていた私でも、小杉さんはやはり偉大だったのだと再認識しました。

https://www.nytimes.com/2018/10/18/obituaries/takehisa-kosugi-dead.html

2018年10月16日火曜日

小杉武久 逝く

昨年に、芦屋市立美術博物館での小杉武久『音楽のピクニック展』を、ブログでお知らせしましたが、小杉さんは、数年前から患っていた食道癌のため、この12日にお亡くなりになりました。そして、昨日、小杉さんの3人の弟さんと共に、小杉さんに近かった仲間達10名程で、お見送りをしました。骨揚げの終了後、一旦は解散になったのですが、その後、仲間達が大阪に集まり、それぞれの思い出話を深夜まで・・・。小さな小さなお見送りの集まりでしたが、大変密度が濃く良いお別れ会でした。
この世に生まれた者が、必ず通る道、生かされている間は、充実した生活を送りたいですね。



中国銅仏



中国の銅仏ですが、古いものの、こんなにモダーンでミニマルなフォルムの小仏には初めて出会いました。元々は、寺の住職のコレクションで、6体あった小仏の内、5体は日本のもので、これ1体が中国ものだったそうです。長い間、念持仏として頻繁に握られたようで、角が取れてトロトロ状態です。作られたのは明代、もしくは、時代がまだ上がるかもしれません。高さ9.5cm

2018年10月14日日曜日

企画展 『PRIMITIVISM』 終了

本日で、今回の企画展が終了致しました。マニアックな企画展だったので、どのような方がいらっしゃるのか予想がつかなかったのですが、品を購入していただいたのは、陶芸家や木工作家等、やはりもの作りの方が多かったです。一般受けはしない分野ですが、店内でそれらの造形物に囲まれていると、より奥深いものを求めていきたいという思いが強くなりました。

会期中にご来店されたみなさま、そして品をお買い上げいただいたみなさま、どうも有難うございました。

明後日からは、平常営業に戻りますので、またよろしくお願い致します。


ブラ土偶、ニジェール (12C)

2018年10月13日土曜日

企画展 『PRIMITIVISM』

今回の企画展も、残りが今日と明日の2日間になりました。プリミティヴな造形にご興味のある方は、どうぞお立ち寄り下さい。

今日は、コンゴで作られた、バコンゴ族のンキシと呼ばれるクギ人形を紹介致します。この手のフィギュアは、恐ろしい形相をしたものが多いのですが、日本の藁人形のような他人を呪うものではなく、悪霊や病魔を追い払う目的で作られました。日本の奉納鬼面のような存在ですね。高さ58cm



2018年10月10日水曜日

企画展 『PRIMITIVISM』



BC10c~AC6c頃に、現在のナイジェリアに当たる地で興った、ノク文化の中で作られた土偶です。日本でいえば、縄文後期から古墳時代の頃ですね。土偶の題材としては、人間以外に家畜等の動物も多く作られたようです。今回紹介しますものもダメージがありますが、発掘されたほとんどに完品はなく、どうも、呪術的な祭祀の後、破壊されたのではないかとみられています。高さ34cm(台を含む)

2018年10月7日日曜日

企画展 『PRIMITIVISM』

今日は、アフリカの小振りな木製フィギュアを2点紹介致します。


コートジボワール、バウレ族の人形ですが、写真のようにケープを被っていて、それを脱がしたのが下の写真です。ふんどしのようなものを巻いて、腰にはアクセサリーもぶら下げています。なかなかキュートでしょ。高さは、33.5cmです。



こちらは、ブルキナファソ、ロビ族のフィギュアです。高さは22cmで、顔は笑っているようです。

2018年10月4日木曜日

企画展 『PRIMITIVISM』

今日は、インドネシア、イリアンジャヤの木製フィギュアを紹介致します。アスマット族の立像でしょうが、ひょうきんな表情が何とも微笑ましいです。本体の高さ52.8cm



2018年10月1日月曜日

企画展 『PRIMITIVISM』

いよいよ明日から今回の企画展を始めますので、みなさまのご来店をお待ちしております。どうぞよろしくお願い致します。

今日は、アフリカの小品4点の紹介です。


これは、ガーナ、アカン族のブロンズ貨幣です。かなり珍しいもので、100年以上の古さがあります。直径が9cmと大きく、美しい貨幣ですから、ディスプレイしても様になります。


こちらはカリンバですが、珍しいのは、上に女性のフィギュアが配されていることです。ただ、カリンバはアフリカ中で作られているので、国も部族も不明です。ご覧の通り、かなりの古さがあり、オブジェとしても存在感があるでしょう。高さ24.7cm


こちらは、コートジボワールのバウレ族、ブロンズ・ヘッドです。50年程前のものでしょう。台を含めた高さ13.3cm


マリ、ジェンネの壺ですが、日本や朝鮮にもあったような、赤色の磨研土器です。欠けを直した部分がありますが、ご覧の通り、落しを入れて生花を楽しむこともできます。胴径13cm、高さ15cm、500年以上前の作です。