現物を見てお買物をしていただきたく思いますので、インターネットを通しての販売は致しませんことをご承知おき下さい。

Customers are able to talk in English at the shop.

2019年1月23日水曜日

襤褸

今日は、マニアックな襤褸を2点紹介致します。


これは、戦国の世に兵士が着用していた、鎖帷子(くさりかたびら)です。帷子とは麻製の肌着のことで、その麻布の上に鎖を縫い付け、衣服や鎧の下に着用する防具を鎖帷子と呼びます。私は、エルサレムで十字軍の防具が売られているのに出くわしたことがありますが、それもこれと同じ構造で、布地の上に鎖を縫い付けたものでした。格好良くて欲しかったのですが、とても旅行者が買えるような値段ではなかったのです。今回のものは、布が部分的に破れ、襤褸状態になっています。


こちらは、江戸期のぞうきんで、まるでアルベルト・ブッリの作品のようです。入手した際、明治頃のものだろうと説明を受けたのですが、布に詳しい先輩業者に聞いたところ、表側の布は絹で、江戸時代のものだということでした。こんなものが、今まで良く残っていたものです。おおよそのサイズは、縦15cm、横22cm