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2020年11月18日水曜日

シリア彩文土器

今日は、先週に引き続き、花器として使用できる器を紹介致します。シリアは、メソポタミア文明が栄えた土地なので、遺跡も多く残っていますが、この土器がどの遺跡から発掘されたかは不明です。何れにしましても4000年以上前のもので、口縁に少しホツレがありますが、薄造りで磨研された器体に彩文が程良く残り、特に気になるダメージはございません。丸底ですが、落としに水を張れば安定するので、輪っかに乗せない方が、格好良いでしょう。胴径10.7cm、高さ7.8cm
シリアでは、東京大学や筑波大学等が発掘調査を行っていますが、現地の市場で先史土器を目にすることはありません。私は、10年前まで何度もシリアを訪れ、めぼしいアンティーク・ショップを何軒も覗きましたが、古道具類は多くあるものの、土器類にはお目にかからず、どうも、古い発掘もの等は、国の遺産として、個人での発掘や販売は禁じられているようです。従いまして、今回の土器は、随分前に日本へ持ち込まれたものだと想像します。