「エジプト・カイロの大衆文化 ー1959年のタイムカプセルー」 at 天理大学天理参考館
昨日は、久々に天理参考館を訪ね、上記タイトルの企画展を観てきました。天理教は海外での布教を行うために、当該国の文化・風習を知るべく、多くの資料を収集し、それらの展示場として参考館を開設されました。今回の企画展では、かつて大阪外国語大学の教員であられた田中四郎氏のエジプト留学に際し、天理参考館創設者の中山正善氏が、その地の資料収集を依頼され、1959年に集められた900点の中から選ばれたもので構成されていました。私自身が、10年間アラブ諸国で撮影を続けた中で、撮影の合間に色んな古物を集めておりましたので、この企画展に興味を持ったわけです。田中氏はアラビア語の専門家でしたので、美術的な観点からではなく、あくまでも現地の生活文化に根ざしたものを収集されたようですが、人々の生活が垣間見られるような構成に、私のエジプトに関しての記憶が蘇りました。
随分前にもブログで書きましたが、天理参考館は、国立民族学博物館程大きくはないものの、考古学や民俗学に関しての興味深い収集品を展示されているので、それらに興味をお持ちの方は訪問されることを推奨します。
青銅剣
今日は、中国、春秋戦国〜前漢代の青銅剣を紹介致します。2000年以上も前のものですから、刃の腐食がありますが、全体のフォルムはしっかりと残り、魅力あるオブジェとして飾ることができるでしょう。全長38.7cm