現物を見てお買物をしていただきたく思いますので、インターネットを通しての販売は致しませんことをご承知おき下さい。

Customers are able to talk in English at the shop.

2022年11月29日火曜日

牙のトクチャ


今日は、先週に引き続き狼に関したオブジェの紹介です。150~200年程前のもので、先週紹介した護符に比べれば時代が若いですが、ネックレスとして身に付けられるトクチャです。モンゴル狼の牙を使って作られ、金具は鍍銀されていたようで、薄っすらと銀が残っています。長さ7.5cm
 

2022年11月22日火曜日

オルドス狼像


オルドスの狼像ですが、輪の中に透かしで狼を配置した珍しいものです。このようなブロンズ像は、ほとんどが伝世ではなく発掘されたものですが、これはダメージがなく、パティナも美しいです。先史時代から護符としてこういったものが作られており、チベットで後に作られたトクチャの起源のようです。BC3c~AC1c、直径5.8cm
 

2022年11月15日火曜日

李朝小深皿

先週に引き続き、今日も李朝ものの紹介です。李徴後期の小さな深皿2点ですが、どちらも無疵です。


まずは、白磁の小皿で、多くの不揃いな目跡が素敵です。こういった皿は、窯の中で何枚も重ねて焼きますが、一番上のものは当然ながら目跡がありません。その天上ものは1点しかなく、それを好む方が多いようですが、このような廉価な器では、目跡をアクセントとして楽しめるのではないかと、私は思っています。直径10.7cm


こちらは、堅手の小皿で、少し緑っぽい色をしており、天上ものですが、振りものや自然釉の溜まりがアクセントとなっています。実は、裏の方が、古色も付いて味わい深いのです。直径10.1cm

2022年11月8日火曜日

粉青沙器印花文盃



非常に味が良く、おまけに無疵の李朝初期三島印花文盃です。深みのある小皿として作られたのかもしれませんが、日本では、少々大振りでも、盃として好まれる一品でしょう。このように、味良しで無疵の三島手はなかなか見つかりません。
口径10.9cm、高さ4.4cm
 

2022年11月5日土曜日

新伝統 『Henge 舞語り』  at 山本能楽堂

昨夜は、上記タイトルの演劇を観てきました。どのような劇を見せていただけるのか、全く想像できなくて会場へ向かったのですが、上演された三演目全てに迫力があり、素晴らしいものでした。まず、新伝統という意味が飲み込めなかったのですが、今回の演出家によると、「伝統と前衛のせめぎ合いの視覚化」だそうです。題目毎に出演者が違ったり重なったりでしたが、舞・演劇・演奏を合わせると20名程の方がいらっしゃったでしょう。それだけの大人数になると、あの出演者は?なんてことも時々見受けられますが、全ての出演者に覇気があり、みなさんがプロだなと感じることができました。演目の一つでは、プラスチックごみを取り上げた環境問題に関する狂言が演じられ、内容としても素晴らしかったです。テレビ等を観ていますと、小学校の学芸会レベルだと思わせるものが多々存在しますが、世の中、名前をそれほど知られていなくても、良い仕事ができる人々が多く存在することを認識させられました。人でも他の生きものでも物品でも、素敵な出会いがあることは嬉しくもあり、有難いことです。また良い出会いがありますように!

2022年11月1日火曜日

ネパールの灯明器



ネパールの寺院で使われていた灯明器です。台の部分にオイルを入れ、鳥の口に繋がった芯に火を灯すような仕組みになっています。左の翼が補修されていますが、高さもあり、オブジェとして飾れば、なかなかの存在感があるでしょう。150~200年程前のものです。高さ31.5cm