現物を見てお買物をしていただきたく思いますので、インターネットを通しての販売は致しませんことをご承知おき下さい。

Customers are able to talk in English at the shop.

2023年9月17日日曜日

企画展 『いきもののカタチ』

今日は、テラコッタ製の品を3点紹介致します。


モヘンジョダロは、4000年程前に栄えたインダス文明最大の都市遺跡ですが、このコブ牛はその地での発掘品です。表面に多少の擦れがあり、左前脚と右後脚の内側にソゲがありますが、内側なので目立たなく、鑑賞するには十分なコンディションだと思います。全長9.2cm、高さ6.7cm


マヤ文明下での人物像です。胸が膨らんでいるので、女性でしょうか。私は、南米ものは詳しくないのですが、古代では、世界の様々な地域で生贄の風習がありましたから、この像の表情から、呪術的な意味合いがあったのではないかと想像しています。高さ13.5cm


以前にも、これと似た土偶を紹介したことがありますが、これはニジェールのブラ遺跡で発掘されたものです。12c頃のものとされていますが、その遺跡では未だに綿密な調査が行われていないために、詳細不明な部分が多いようです。ダメージのあった箇所が補修されていますが、パティーナが美しく、ひょうきんな表情が可愛いです。ブラ遺跡での発掘品は完品が少ないそうですから、その割にはフォルムがしっかりと残り状態の良い方でしょう。コレクターが大切にされていたようで、四方桟の杉箱に収まっていました。高さ27.5cm