企画展 『ミニマルの美』

2024年9月23日(月) - 10月6日(日)　　12:00 - 18:00　　会期中の休店日: 9月30日(月)

上記の日程で企画展を開催致します。今回は、ミニマルな造形物の展示・販売です。

モダニズムの建築等が流行った頃、『Simple is the best』などというスローガンが謳われました。私自身もル・コルビジェの設計を始めとするモダーンな造形を好んだこともあり、今回の企画展でミニマル・デザインを取り上げた次第です。

様々な素材で造られた多様な品を100点以上並べますので、ご興味のある方はどうぞご来店ください。

いつもの企画展と同様に、和物や小品を並べた棚は常設として残しております。

下に掲載します写真では、個々のディテールが分かりませんが、少数の品を建築群のイメージに並べて撮影しました。

企画展終了まで、いくつかの品をこのブログで紹介しますので、ご覧ください。

 㷀 (ケイ)

㷀とは、古代中国で使われていた14面ないし18面のサイコロで、今日の品紹介は、西漢 (前漢) 代の青銅十八面サイコロです。金・銀の象嵌の他、面と面の間には緑松石 (トルコ石) も埋め込まれています。私には初見の品でしたが、やはりかなりの珍品のようで、これの大きなものは海外のオークションで、私などには買えない程の落札額が付いたようです。直径2cm

李朝堅手小深皿

当店では夏休みが終わり、今日から営業再開です。新しい品も次々と仕入れておりますので、またよろしくお願い致します。

さて今日の品紹介は、李朝後期の堅手深皿です。全体に貫入が入り、見込の隅に降もの、中央部分には薄っすらと御本が見られる、景色の良い器です。直径が小さく深みがあるので、平盃として使用できます。無疵、口径10cm、高さ3.2cm

 

映画 『流麻溝十五号』　　at 第七藝術劇場

今日は、上記タイトルの映画を観てきました。

日本の統治が終わった台湾へ、中国本土での共産党との戦いに敗れ逃亡してきた国民党が、蒋介石の独裁体制を築き、政治犯の思想改造を行うといった内容です。共産主義者だけではなく、自由な思想を持っただけの人間も政治犯とされ、台湾南東岸に位置する緑島へ送られて思想改造や再教育が行われたそうです。支配者に従わない者は蒋介石の独断で数千人が処刑されたとされており、この映画は実話を元に作られたということです。

支配者の思想が極端な場合、右であれ左であれ、意にそぐわない者は容赦しないという恐怖政治が今も存在し、自由な人間社会も政治によっていとも簡単に破壊されるということを感じさせてくれました。

日本も戦前・戦中の反省なしに、戦後の政治が行われてきました。能天気に構えていると、どのような恐怖がやってくるか分かりません。個々の欲望にとらわれず、まともな政治家を選びましょう。

2024年 夏季休暇 

先日お知らせしました通り、明日 8月11日(日)より8月19日(月)までの9日間は、当店の夏季休暇として休業させていただきます。

水難事故の多発する時期、コロナ・ウィルスの感染も広がっているようですので、健康には十分に気をつけお過ごし下さい。

塼仏

今日は、小さな塼仏を2体紹介致します。どちらも19c頃のものでしょう。

これはタイの塼仏で、底が歪で自立できないため、木製の台に嵌め込みました。状態良しです。高さ8.3cm(含台)

こちらは東北から出た日本のもので、木の台と一体になっており、長年にわたって煤を被り続けたために、真っ黒な状態です。ご覧の通り、光背の一部に欠けがあります。高さ7.8cm