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2024年10月3日木曜日

企画展 『ミニマルの美』

今回の企画展も、今日を含め残り4日間となりました。今回の企画にご興味のある方は、どうぞご来店下さい。

今日は、チベットで使われてきた護符を4点紹介致します。


これはチベット密教の経典を綴じていた、300~400年程前の経本留金具です。鉄造で、真ん中にはドルジェが陽刻されています。経本留金具のデザインは多く存在しますが、鉄造で、このようなシンプルなデザインのものは珍しいです。また、トクチャの材質は銅が最も多く、鉄は圧倒的に少ないのです。縦横3.5x3.5cm


10c前後に造られたツァツァと呼ばれるトクチャで、念珠の飾りとして使用されたものかもしれません。ベルのような形をしていますが、儀式用の法具をミニチュア化して造られたそうで、内部には8つの仏塔が陽刻されています。ブロンズ製のツァツァは見掛けますが、やはり鉄造は珍しいです。上部には紐を通す穴が開けられています。高さ2.3cm


8字デザインのトクチャですが、この形には永遠という意味合いがあり、私も好きなデザインです。これも10c前後に作られた鉄造のもので、何かを繋ぐための金具だったのかもしれません。トクチャは、最初から護符として作られたものもあれば、身近にあるものを護符として使用する例も多々あります。長さ2.1cm


500~600年前の黒白ジービーズです。陰陽の意味合いを持つ護符で、自然石で作られています。長さ3.9cm